今日から始める俳句の作り方とコツ
「俳句って自分でも作れるんだろうか?」と素朴な疑問が湧いたので、調べたことを整理し、ポイントをまとめてみました。
五七五の17音が綺麗にハマると気持ち良いので、パズル感覚で楽しめますね。
■ 俳句の基本・ルール
俳句(一句)は「五・七・五」(定型)の17音で書く。
一句に1つ季語を入れる「一句一季語」。
切れ字を一句に1つ使う(「や」「かな」「けり」)。
1つのモノや風景で俳句を作る手法を「一物仕立て」(いちぶつじたて)、2つ以上のモノや風景で俳句を作る手法を「取り合わせ」という。
上の五音を上五(かみご)、次の七音を中七(なかしち)、下の五音を下五(しもご)という。
五・七・五の間は空けず、改行せず、1行で書く(句読点は無し)。
漢字/ひらがな/カタカナの表記は自由。
■ 切れ字の使い方
きっぱり強調/感動/詠嘆⇒「や」 (シンプルに強調)
しっとり強調/感動/詠嘆⇒「かな」(私はこう思うんだけど)
どっしり強調/感動/詠嘆⇒「けり」(ハッと気づいた・驚いた)
■ 俳句を作るコツ
俳句では、嬉しい/楽しい/ムカつく/イライラする/悲しいなど、感情をそのまま言葉にしない。季語を通して感情を表現する(=季語に想いを託す、季語の本意を意識する)。
季語は俳句の主役。季語は「歳時記」(さいじき)に沢山載っている。自分の体験や心情に合う季語が見つかると、俳句が味わい深くなる。
俳句の心情表現は、モノや風景の動と静(動きがある/止まっている)×気持ちの明と暗(嬉しい/悲しい)との掛け算、4パターンのどれか1つに決める。
俳句の中に五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)の表現を複数入れると、奥行き(臨場感)を出せる。
俳句は下から順番に作るとまとまりやすい(下五→中七→上五)
①下五(5音)の名詞を決めて、体言止めにする。(例:水の音)
②中七(7音)で、下五の状況や風景を描写する。(例:蛙飛び込む)
③上五(5音)に季語を入れる。(例:古池や)
俳句のペンネームを「俳号」という。取り合えず俳号を持ち、名乗ってしまう。
仲間と俳句を披露し合う会を「句会」という。句会に出て、場数を踏む。
■ 一度はどこかで聞いたことがある有名な俳句(10選)
古池や 蛙飛びこむ 水の音(松尾芭蕉)
閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声(松尾芭蕉)
夏草や 兵どもが 夢の跡(松尾芭蕉)
五月雨を あつめて早し 最上川(松尾芭蕉)
柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺(正岡子規)
菜の花や 月は東に 日は西に(与謝野蕪村)
春の海 終日のたり のたりかな(与謝野蕪村)
雪とけて 村いっぱいの 子どもかな(小林一茶)
やせ蛙 まけるな一茶 これにあり(小林一茶)
名月を とってくれろと 泣く子かな(小林一茶)
以上
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