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【休職】適応障害って治るもの?治さないといけない?

適応障害で休職中です。

休職中の過ごし方やら生き方、その他諸々の投稿をしています。

会社員のまま「休職」しているということは、その理由となっている病気が完治して、働ける状態になれば、元の職場に復帰する、というのが基本的な原則ですよね。

それが、体の病気や怪我なら、完治=働ける状態という判断はしやすいと思います。
しかし、心の病気の場合は厄介です。
「完治とは?」が判断しづらいからですね。

今さらですが、適応障害とは

私は医療関係者ではないので、医学的なことは書けないのですけど、書籍などから、基本的な情報として知ったことは以下のようなことです。

ICD(世界保健機関の診断ガイドライン)では、適応障害とは、「ストレスが原因で引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく傷害されている状態」と定義されています。
"病気"と"健康"の境目にある「状態」を指すそうです。

ストレス(=特定の状況や出来事)という、具体的な要因があって、それに負担を感じ、うまく状況に適当できずに、心境・体調・行動に支障が出る症状です。

私の場合も、仕事・職場でのメンタル不調、そこから来る体調不良により、適応障害という診断を受けています。

半年休職して思ったこと

書籍によっては、適応障害は「ストレス要因から離れれば、6ヶ月以上症状が持続することはないとされている」と書かれている場合もあります。

うつ病は年単位で治療を要することもあるそうですが、適応障害は比較的早く治るものという記述は見かけますね。
※なお、適応障害も慢性化することがあり、病気の範疇になって長引くケースもあるとされています。

実際に、数ヶ月の休職の後、職場に復帰したものの、短期間で再発して、再度休職した、という実例は多数あるみたいです。

自分も、休職に入る前の体調、および休職した当初の状態から比べると、日常生活はほぼ問題なく暮らせているので、周囲からみたら「元気そうだし、もう働けるのでは?」と見えるのではないかと思います。

しかし、元の職場で仕事ができるか、というと、そのイメージが全くありません
考えただけで精神不調、体調不良になります。(なので、考えないようにしてますし、医師からも考えないように、と言われています)

そもそも、原因が上司のパワハラとか長時間労働などのピンポイントではなく、「会社そのもの」なのだよ。
さてどうする?

治るものなのか? という疑問

そもそも「治る」というのが、どのような状態なのでしょうか。
その定義が曖昧だと、治ったのかどうかは判断できませんよね。

本人が、「もう大丈夫です。復職します」と言って、医師から「復職可能」という診断書を発行してもらい、職場復帰したとしても、ほんとにやってみないと分からないことだと思います。

またすぐに再発(この表現で合ってるかどうかも疑問)することも十分に考えられます。

最近は、個人的には「治ったかどうか」という観点の判断基準じゃないのでは、と思うようになっています。

大きな病気や怪我をしたときでも、「全治○ヶ月」という期間が過ぎて、完全に治ったと思っても、どこかで後遺症のようなものは引きずることも多いのではないでしょうか。

盲腸の手術とか、若い頃の骨折などは、「完治」と言えるかもしれません。
でも私の体験談でいうと、数年前に脊椎の圧迫骨折を経験した前と後では、体の動きや体力は全然違っていて、100%の状態には戻っていません。
「以前はできていたのに今はできないこと」が、いろいろと存在します。

「治った」かどうかよりも、「症状が軽減された状態」を継続するように生きていく、と考えた方が、腑に落ちるようになっています。

不調を受け入れ、付き合いつつ生きる人生

例えば、持病体質苦手なもの、と考えれば分かりやすいと思います。
誰しも、1つや2つは思い当たることがあるのではないでしょうか。

それは生まれつきのものもあるでしょうが、ある時を境に変わった、というものもあると思います。

不調と付き合いつつ生きている、という自分の例を思い浮かべると・・

例えば、私は片頭痛持ちなので、週に数回は頭痛薬が必要です。
痛みがひどくなれば、数時間は頭がガンガンして使い物にならない状態になります。会社で頭痛になると、効率は落ちますが、薬を飲んで我慢しながら仕事をしていました。そういう私もこれまで生きています。

また、私は強い近眼で、メガネがないと日常生活はできません。
裸眼の視力は0.04くらいです。
旅先でメガネが壊れたり、災害等でメガネを失うことを考えるとゾッとしますが、これまで生きています。

あと、人混みや行列が苦手です。
田舎暮らしですが、たまに出張などで大都会に行くと、人が多すぎて人酔いしてしまいます。
なるべく人が多い場所や行列を避けるようにしていますが、それでもこれまで生きています。

他にも、花粉症の人、アレルギーがある人、乗り物酔いをする人、色盲・色弱の人など、数えきれませんが、何らかの不調や問題を抱えながら、普通に働いて、日常生活を送っている人は多くいらっしゃると思います。

むしろ、「心身共に全く問題がない完全体だ」という人を見つけるほうが難しいかもしれませんね。

長くなりましたが、これらの例のように、不調を抱えながらも、それを回避したり軽減・対処する方法を取りながら日常生活を送っていく、という生き方を多くの人がしています。

メンタル不調も同じようなもので、「症状が出にくい環境を探す」、「問題が発生しづらい状態を維持する」という考えに切り替えた方がいい気がしています。

「早く治さねば」と思うと心の負担になりますが、完全に治らなくても、それも自分なのだと(良い意味で)諦めて、受け入れ、付き合っていく、というほうが自然なんじゃないかと思うようになりました。

現在の自分が平常運転、という観点で、今後どう生きていくのが、幸せで楽しい人生になるのか、を考えるというシフトチェンジが大事なのかな。

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※補足
これはあくまでも個人的な意見です。医学的な根拠もありません。
それぞれ人によって事情は異なると思いますので、通院している方は、主治医やカウンセラーとよく話し合って、最善の道を見つけてください。



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