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AIの進化に伴い人間の進化も必要

お絵描きAIアプリをご存知ですか?キーワードを入力するとあっという間にAIが描いた絵が表示されます。

上の絵は私が実際にアプリで作ってみたものです。タイトルは「ゴッホが描いた横浜港」。一応、絵画風の絵になっています。

レベル感はまだまだですが、このままアートの世界までAIに進出されたら人がやることは何が残るのか?と想像し不安が広がってしまいます。

私のnoteのテーマとは少し外れますが、時には視点を未来に向けて、AIに取って代わられない仕事は何か、そして今後、人はどうするべきかに思いを巡らせてみたいと思います。

ここでは、昔SF小説好きだった私と、ITエンジニアの息子(27歳)の日常会話と私の素人的考察と予想を恥ずかしげもなく述べさせていただきます。

親子の会話

以下は、息子が「AI 対 絵師の戦争勃発」という記事のリンクを送ってきた後の感想を言い合った会話です。

私:AIの創造性をどこまで高められるかによっては人を超えるかも。
人の創造性が経験や記憶から生まれているのか、それ以上の何かがあるのかが論点だね。

息子:いま人がまだAIに勝っているところは汎用性、逆に何かに特化した分野はもう負け始めてる。

私:総合力ではまだ人ということか。

息子:AIは人間の脳神経の学習プロセスを模倣しているという面では、AIが生み出すものは既存の物の組み合わせといえるが、既存のものの組み合わせは既存のものではないので、AIが人類未知の何かを生み出す可能性は十分ありうると思う。

私:怖さもあるけどそんな世界を見てみたい。そこから人とAIによる共存的、飛躍的な進化があるかもしれない。まさにSF小説の世界だ!

息子:将棋とかそういう特化したものはもう勝てないけど、いろんな要素を含んだ問題解決≒ビジネスとかはまだだと思う。
でもこの絵を生成できるようになったという進展は、ある意味抽象的≒汎用的な問題を解いたということだし、このままどんどん抽象的な問題をAIが解決していくようになっていったら、人の役割は減っていくと思う。

人の仕事はどうなるか(素人的考察)

AIの能力が今後急速に進化するのは確かであろう。その時に人の果たすべき役割はどうなるのか。これは以前も息子と話したテーマだ。

IT技術者の彼のほうが少し悲観的であるが、私も人の果たす役割は現状の思考活動の枠の中では狭まっていくと考える。

デスクワークの作業レベルは確実に対象となる。例えば行政や金融機関からは人がいなくなり、街からその姿さえ消すのではないか。

Web上の知識や情報を紹介する「まとめ記事」もテーマ設定すれば、自動で情報収集し最適な文章構成でまとめ上げ30秒で記事化することもできそうである。

しかし一方で、核心にたどり着くひらめき、仮説を用いた抽象化思考などは、まだAIにできるとは思えない。

また、ここで取り上げたようなアートの世界では、人の心を揺れ動かす仕組みが組み込まれなければ、私たちの心に響く可能性は低い。

そして、微妙な手先の感覚など五感でモノづくりをする職人の技もハードルが高いであろう。

人はどうするべきか

AIにとっては高度な創造的仕事ほど難しいので、人はそこで存在感を発揮すべきであろう。

また、理論ではない感覚を伴う作業もそうだ。AIが感情や五感などを使って機能するためにはデバイスにも飛躍的な進化が必要だろう。

そこで、情報収集や分析といった時間のかかる作業をAIに任せ、仮説を立て、比較検証し、意思決定するプロセスをAIとの協業で行う。

そして、感覚面も含めて人間による調整作業を行う

そのためには、人がより高度な認知、検討、判断ができるよう研鑽を積み、AIをうまく利用することが必要だ。そこで初めてAIとの共存の関係が成り立つ。

また漠としたイメージだが、人の思考について既存の概念を飛び越えるような進化が必要ではないかとも思う。

私はAIに負けない人であり続けたい。そして人の創造性は何か特別な神がかったものがあってほしいと願う古いタイプの人間である。


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