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無駄なことをしよう

近年何事においても効率が求められるようになってきましたね。

仕事においては働き方改革などの関係から
労働時間は減少傾向にあり、今までよりも短い勤務時間で
成果を出すことが求められるようになってきました。

業務の効率化や時間術などに関する書籍もたくさん出版されており
いかに密度の濃い時間を作るかが重要になってきたように感じます。

そんなこんなで「無駄」というものが
非常に嫌われるようになってきたのではないでしょうか。

無駄なことをするなとか
そんなことをしても無駄やとか
無駄=悪的な雰囲気ありますよね(今に始まった話でもないかもですが)。

私も概ねこの考えには賛成なのですが
あまりにも無駄を排除しすぎるのもどうなのかな〜と
思ったりするんです。

例えばスポーツですが
一昔前までは部活動などは夜遅くまで練習するのが当たり前。

質より量の練習が多かったのではないでしょうか?

それが今では休養も重要視されるようになり
スポーツ選手が練習に使う時間も昔に比べると
減っているでしょう。

もちろんそれが医学的にも良い結果をもたらすという
データなどもあるのだと思います。

そのこと自体を否定する気は全くありません。

ただちょっと寂しいなって思っちゃうんですよね。笑。

私が小、中学生の頃はまだ上達のためには
練習にとにかく時間をかけるという考えが主流でした。

私は中学時代野球部に所属しており、厳しい部だったので
夏休みも毎日一日中練習をしていて
遊んだ記憶はほとんどありません。

今はそこまでやっているところはたぶん少ないでしょう。

いわゆるスポ根的な考え方が古くなってきているのでしょうね。

それがちょっと寂しいんです。笑

もちろん成果を出すには効率重視で行動することのほうが
健全だと思います。

ただ効率だけを追い求めるのは
少し味気ないのかなあと思っちゃうんですよね。

細かいことは考えずにがむしゃらに努力する、
疲れているときも気合と根性で乗り切る、
そんな考え方が少なくなってきているように感じるんです。

私はそういった今では無駄と捉えられてしまうようなことを経験してこそ
得られるものもたくさんあるんじゃないかと思っています。

辛いときでも歯を食いしばって耐え抜いたことによって身についた忍耐力や
ひたすら時間をかけて物事に取り組む没頭力。

時間をかけて結果が出なかったときの挫折や
努力しても上には上がいることを知ったときの絶望感など。

無駄でもなんでもひたすらに努力したことで得られたいい経験や苦い経験は
人生においてかけがえのない財産になると思います。

こういう根性論みたいなのってこれから流行らないんでしょうね。笑

でも私はこういう考え方が好きです。

なんか人間味ありませんか?

もちろん他人に強要するつもりは全くありませんが。笑




たぶんほとんどの人はどれだけ頑張っても
何かの一番になることは難しいと思います。

もちろん私だってそうです。

一番になることだけでなくそれなりの結果を出すことでさえ
ほとんどの人にとっては難しいことだと思います。

世の中には優秀な人がゴロゴロいるんで。

そんな世の中で勝ち抜いていくための手段として
今は効率というものが重視されているのでしょう。

どうせやるなら意味のあることに集中して
素早く結果を出したいですもんね。

そのほうが社会にとっても有益でしょう。

それでも私は無駄を捨てたくない。笑

そこから何かが得られる気がするから。

今の私も色々な無駄を経験したからこそ
ここまで人並みに成長できたんだと勝手に思ってます。

人間らしく泥臭く何かに取り組んでいく姿勢は
これからも忘れないようにしていきたいですね。

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