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結局仕事に行けなくなった話〜適応障害の原因を検討する②〜

転職して2ヶ月で適応障害の診断がおりたものの、休職制度は使えず、おそらくこのまま退職となります。


適応障害診断 → 有給消化(1ヶ月弱) → 無理やり復帰(3週間弱) → 体調崩して欠勤(イマココ)


体調が本当に悪くてどうしようもなかったんですが、徐々に回復してきたので原因を整理していきます。

短期間で大勢の人と会い、コミュニケーションを取ることがストレスだった


転職後、2ヶ月ほどで100人くらいの人とお会いしたと思います。

(ただ、ちゃんと名前を紹介しあって、みたいなのではなく、たくさん人がいて、あれは誰なんだ?みたいな感じも含む。)

私にとってはかなりのストレスでした。

まず部署が覚えられない、把握しきれない。
次に人の名前と顔、そして役職。

誰が偉い人なのか?誰と誰がどういう関係?

毎日、こんな状態では疲れます…。

多分、相手も私のことを認知していないんですが。

それは良いとして、そういう浅い?関係だと全然覚えられなかったです。

それでも、議事録作成や会議案内を送らないといけない。

もうパニック。

先輩からの「○○さんとは会ったことあるかな?」の質問にいつも怯えていました。笑
「あ〜どうでしたっけね…」みたいな感じで乗り切る。

これは、じわじわと溜まっていくタイプのストレス源でした。

わざわざメールや電話するほどでもないけど、ちょっとパッと聞きたい系の質問がしづらい

チームのメンバー(先輩)がバラバラのオフィスに勤めているんです。

これはテレワークでも生じそうな問題ですね。

悩んでいる程でもないけど、モヤモヤしていることや「ん?」と疑問に思ったことを近くに座っている人にパッと聞ける。
そういう環境ではありませんでした。

しかもフリーアドレスだから、同じオフィスでもどこにいるか分からないという現象も起きがち。

チャットという便利ツールがあるも、これまで使ったことがない私はどこまでラフに使って良いものか分からず。

ささっと聞きたい時に聞けないのはストレスになりました。

(在宅勤務もきっと全然向いていないだろうと思いました…。)

見通しが立たない中での業務推進が苦しいと感じた

他の業界とか職種を経験していないのでなんともいえないんですが、
・今取り組むべきこと
・今月くらいにやるべきこと
・今年一年でやるべきこと
というのが事前に分かっている状態での仕事しか経験がありませんでした。

現職では、大枠も決まっていない状態だったので、お偉いさんとか他部署の人とディスカッションしながら方向性を決めて、そのあとようやく自分の役割がはっきりしてくる、という感じの仕事の進め方でした。

必要とされている業務に対してモチベーションが上がらない?

一応、上司からは仕事の指示もありましたし、会議室の予約や会議案内、議事録作成などやることはあります。

ただ、こういう仕事が心底向いていないと思ってしまいました。
特に会議室予約とか議事録作成がすごく嫌いです。

なんで嫌いなんだろう…。

・単に要領が悪い、慣れていない。
・やりがいが少ないのでモチベーションが下がる。
・何をどこまで配慮すべきか迷ってしまって疲れる。
(例えば、会議室が10箇所あったらどこがベストなんだ!?何時スタートが妥当なんだ!?と悩む、など。そしてこれも、人に聞いて良いのか、これくらい自分で考えてください、の範疇かが分からない。そして聞けずに時間が経つ…。そして自己嫌悪、ストレス蓄積。)

予定変更・急な宿泊出張が多い

入社前に確認していたつもりだったんですが、ギャップがありました。

出張ついでに観光や友人に会う、という楽しみ方をしよう!と前向きに捉えていたんですが、段々と気持ちが沈んでいきそれどころではなくなりました。

飲み会が多い、曜日関係なく!しかも名目付で断りづらい

出張先でも宴会が開かれること多数。出張のときだと断る理由が思いつきません。

そして曜日関係なく開催されます。
前職はみんな「金曜日以外は勘弁」と言っていたのですが、現職では月曜日でも何曜日でもお構いなし。

女性も独身が多いからか、みんな基本参加。
参加しない人はちゃんと理由がある。これが辛い…。

宴会も、かなり飲んで酔っ払っている人が多くて引いてしまいました。

前職では公的な立場だったこともあり、宴会中や帰り道でもみんなどこか緊張感がありました。

酔っ払って変なことをしでかせば大問題になるからです。

だからこそ、無茶な飲み方はしないし、道端で大声を出したり電車で騒いだりも絶対にしませんでした。

現職で飲み会に参加してみたら、とにかく席でも大声、外に出ても大声、電車でも大声。

飲み会自体も面白くなくて、これが続くの嫌だな…と思ってしまいました。

また、飲み会に名目がつくことが多いです。

〇〇さんとの交流のために!
〇〇さんと勉強を兼ねて!
のような。

目的ありの開催だと、余計に断りづらくなります。

酔っ払ってたら悪化する人間関係はあっても、良くなる人間関係は無い気がするのですが…。

とにかく宴会がらみについては、私と会社にいる人たちの価値観の違いなんだろうなと思います。

男性社会だしそれに誰も気付いていないことへの違和感

飲み会が多い、曜日関係ない、誰かとコミュニケーションとるには宴会!という風潮は、男性社会だなと感じています。

参加することがいいこと、参加できるのが当たり前、という時点でそのように思ってしまいました。

(死語かと思っていた「飲みニケーション」もあちこちで耳にします。笑)

飲み会だけでなく、

 残業してでもやりきってください!
 突然ですが来週、宿泊出張(三泊四日)です〜よろしく。

というのを職場でよく耳にしました。

仕事を優先できる恵まれた人なら大丈夫かもしれないけれど、様々な事情を抱える人にとって、これらに対応していくのは過酷だと感じました。

「いや、そういうあなたは別に子どももいないし夫も協力的だし、関係ないでしょう!」

と職場の人から言われるかもしれないけれど、

近い将来子どもが欲しいな、妊娠するかもな、と思っている立場だと、こんなところで産んで育てられるのか?と疑問に思ってしまいました。

ただ、これについては、前職が女性が多かったことも影響していると思っています。
言い方は乱暴になるのですが、女性の意見が優遇されるというか、まず女性の意見をどうぞ!って感じで、男性がみんな控えめと言うか…。
かなりジェンダーやマイノリティへの配慮意識が高かったんだな、と今になって感じています。

そうでもしないと怒られちゃう、みたいな力学が働いていたのかもしれないですが(笑)

となると、前職が特殊なのかな?

転職後は誰しもストレスを抱えるはず。分かったうえでの転職ではないのか?

これは上司にも直接言われて、分かってるわボケ!と返したくなった質問です。

でも落ち着いた今、再考してみます。

変化は良いことも悪いこともストレスになる、という知識は元々ありました。

なので、転職直後は予定を詰めないように意識して過ごしていました。

とはいえ、親友と会う時間を作ったり、家でご飯を作って食べたり、ときには焼肉に行くなど、ストレス発散のための行動もしていたと思っています。

自分では自分のことを、「石橋を叩いて渡るタイプ」だと思っていて、転職前も「嫌なことがあるかもしれない。」と何度もイメージし覚悟は決めていたつもりでした。

ただ、うまくいかなかった時に、具体的にどう行動するのか(例えば、カウンセリングにいく、夫に相談する、など。)については考えていませんでした。

それに、想定し切れていないことも多かったです。

この辺りは素直に自分の勉強不足や甘さがあったと反省しています。反省というか後悔というか…。

結局、転職をして何がしたかったんだっけ?

前職での恵まれた環境を捨ててまで転職したのは何故だったのか。

これまでの仕事で、私は業務改善をするのが好きだったし得意だと思っていました。

もちろん協力者がいたからです。

問題意識がある、不満に思う、変えてみようと思う。

協力者がいる、一緒に試行錯誤する。実践して効果を実感する。

やりがいがあって、面白いなと思っていました。

でも、業務改善は仕事の中心ではありませんでした。自分が勝手にやっていたことです。

そういう改善マインドは自分の特徴かなとも思ったし、業務改善をよく思われない場面にも遭遇し邪魔されることも多々あったので、
「それならば改善意識の高い職場でそもそも改善ってなんなのか、そういうことを自分流ではなく仕事を通じて学びたい!」と思って転職したのでした。

しかし、入ってみたらちょっと思っていた業務と異なっていました。

業務改善の機会もあるし、前職と同じく日頃から自分で勝手にやればいいんですが、それとは関係のないところでつまずき、頑張る以前の問題で転んでしまいました。

それに業界の知識も、下調べも全然していませんでした。
これについては反省です。

これまで置かれたことがない状況に身を置いて初めて、自分の苦手やできないことを痛感しました。

これを成長の機会と捉えることも可能です。しかしストレスが大きすぎれば対処しきれずに倒れてしまうだけです。

私自身も気づかぬうちにストレスが肥大化して体調に出てしまいました。

寝付けない、好きだったことに興味がなくなる、ご飯をおいしいと思えない、楽しみがなくなる、出不精になる、ニキビが大量発生し永遠に治らない…。

こうなると、まずは体調回復を優先しなければなりません。

退職もやむを得ない状態ですが、一旦整理に時間を充てさせてもらっています。

原因分析の難しさ


ストレス源は比較的早く見つけることができますが、そこでストップするとまた別の場所でも適応障害を繰り返す可能性があります。

また、自分自身が次のステップに進む際に、絶対に譲れないポイントはなにか、自分の得意なこと、苦手なことは何か、をハッキリさせておかないと、また同じようにストレスだらけの環境に身を置いてしまうかもしれません。

なので、これからはさらに奥にある自分の気持ちや、同じストレス源だとしても、耐えられる(努力でなんとかなる)ことと対処不可能なことの線引きや違い、みたいなのを具体的に考えてみたいと思っています。

大変な作業になる気がしますが、細かく分析した方が今後の自分のためには良いと思っています。

ということで、もう少し考えていきたいと思います。

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