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グテーレスの終末論!?

COP26でのグテーレス国連事務総長の報告は「終末論」的な内容でしたが、本当に、地球温暖化は壊滅的になっているのでしょうか?

一昨年9月23日、国連本部で開催された「気候行動サミット」当日、気候変動政策に反対する500名の科学者やエンジニアが、国連事務総長に書簡を提出した。https://note.com/yosh_2100/n/n30f5e7c374fd

上記の500名が現在では950名近くになり、今回COP26 のリーダーに書簡を提出したということです。(Source:CLINTEL)その内容の要約に若干追記してみました。

キャノングローバル戦略研究所研究主幹の杉山大志氏は、「地球温暖化のファクトフルネス」や「地球温暖化ファクトシート」などで、気象庁の観測データなどを踏まえ、気候は緊急事態状態にはない、壊滅的なものではないことを繰り返し発信されています。

https://cigs.canon/uploads/2020/10/working%20paper%20sugiyama1.pdf

一般的に「終末論」は人々に恐怖を与え、正常な判断を危うくします。特に、未来あるべき若者の心を傷つけてしまいます。若者たちには肯定的な未来を示し、元気づけていくべきではないでしょうか。

現在、我々は間氷期にいます。そして、ゆっくりと温度上昇や下降を繰り返しながら、次の氷河期に向かっています。つまり、我々は、いま、氷河期から脱して温和な気候の中で生活しているわけです。最近メディアなどでは、ヒートウェーブや大寒波、旱魃、洪水、ハリケーンなどの異常気象を取り上げ、緊急事態を煽っています。こうした現象も地球気候の不可欠な一部といえるのでしょう。

これまでの観測データを、杉山氏をはじめ世界の科学者が子細にみた結果、IPCCの気候モデルは、科学的に見ても偏ったものだといわれています。多くのデータや現実を見れば、排出されたCO2が地球の天気や気候に与える影響は軽微なものだということができます。また、海面上昇についても軽微な変化はありますが、長期間安定しており、メディアがいうような海面上昇は起きていないと考えられます。

CO2は汚染物質ではありません。CO2は地球上のすべての生命体にとって不可欠なものです。光合成は恵みであり、CO2が多くなれば自然や地球の緑化(Greening)が進みます。CO2の増加は農業にも有益です。世界の穀物収率を増大させ、世界の飢餓を軽減することにも貢献します。

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我々は、恐怖に根差し世界の国々を貧困に追いやるパリ協定に服従する必要はありません。パリ協定の目標実現するために各種の削減プラン(Mitigation Plan)を行うとすれば、膨大な費用(税金)を必要とし、生命を救済する方向には向かいません。その代わりとして、具体的な適応プラン(Adaptation Plan)を立案・実践していけば、気候変動の理由はどうであれ有効に機能することが期待できます。

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風力やソーラーはエネルギー変換の一部を担当しますが、今後必要とされるエネルギー需要に対しては、クリーンな化石燃料で賄っていくのが妥当なものでしょう。特に途上国に対してはそれが正しい選択だといえます。それまでの間、SMR(Small Module Reactor)などの先進的な原発技術を開発し、また、エネルギー貯蔵、輸送技術を開発しながら進めていくことが肝要でしょう。


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