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2024.3 往復JALファーストクラスで行くNY・WDW旅行の記録(その7;NY観光4日目(RISE NY・近代美術館)編)

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2024/3/4(月)

タイムズスクエア散策

この日はニューヨーク最終日。流石に少し疲労が溜まっていたこともあり、起床したのは8時半過ぎだったと思う。相変わらずGoogleマップの履歴が破壊されているので正確な時刻がわからないが、9時過ぎにホテルのチェックアウト。スーツケース類はフロントに預けて出発。スーツケース2つと小さめのバッグを預けたのにタグに2つと書かれていたので(トラブルがあっても嫌なので)尋ねると、"That's two. For us."とのことだった。数日過ごして対応の良いホテルだったので、それならまあ良いかと思った(し実際大丈夫だった)が、どう数えたら2つなのかは謎。途中のコンビニ?スーパー?的な場所で飲み物を買いつつ、徒歩でタイムズスクエアへ向かった。
9時半には到着。この滞在の初日にも軽く散策しているが、そのときは金曜日の早朝だったこともあり人も疎らだったが、今回はやや遅めなので観光客も含めてたくさんいた。Go City Passで行こうと思っていた施設が10時オープンなので、30分ほど時間があるため、周囲を散策。数々の動画広告が溢れていて、渋谷のスクランブル交差点を10倍くらいにしたような独特な雰囲気である。
近くにディズニーストアがあるのは6年前に来たときから知っていたので、覗いてみる。ただ、あまり魅力的なグッズは見つけられなかった。前回はニューヨークっぽいキャラクターのピンバッジ等、NYならではのグッズも多かったのだが、今回は自由の女神のミニーのぬいぐるみ程度しか見付けられなかった。NY限定品という意味では、品揃えは悪くなっている。チップとデールのグッズも殆ど無かったため、結局何も買わなかった。

タイムズスクエア
ディズニーストア
今回はニューヨークグッズと言えばこれくらいだった
これは2018年2月に行ったときのグッズ(買った)
こちらも6年前の写真で、この他にもTシャツだけで6種類くらい
自由の女神ミニーもぬいぐるみだけでなくフィギュアやマグカップ等色々あった
ここから今回の写真
その辺のディズニーストアという感じ
カチューシャは豊富なのはアメリカらしい
但し日本(パークはOLC、ストアはディズニー社)と異なり、パーク内と同じものが売っている
売り場は2階にも
ほぼ唯一あったチップとデールグッズがこれ
これもチップとデールと言えばそうだが
可愛いがお値段が可愛くないシャツ
タイムズスクエア

RISE NY

10時のオープンに合わせて向かったのは「RISE NY」というアトラクション施設。タイムズスクエアの中心である交差点の至近の、ビル街の中にある建物に入っているのだが、中には(それこそディズニーパーク内のアトラクションのような)乗り物があるというエンターテイメント施設である。結論から言うと、非常に楽しかった施設である。ここもYouTubeにある動画を探してみたが、これがわかり易い。このチャンネル凄い。

建物に入ってすぐの受付でチケットを購入し(今回はGo City Passを使用したので支払は無し、これで7箇所中6箇所)、階段を上がって2階へ進んで最早お馴染みのセキュリティチェックを抜けたところから体験が始まる。殆ど列はできておらず、自分の他に待っていたのは中国人と思われる家族連れだけだった。最初の部屋では(昔の)地下鉄の駅を模した映像が壁にプロジェクタで映し出されている部屋の椅子に座り、映像の中でタイムズスクエアを中心にしたニューヨークの歴史が紹介される(動画)。時代が現代になった最後のシーンで、映像開始前は昔の駅だったのが今度は現代の地下鉄駅の映像になり、滞在中に何度も耳にした車内アナウンスの声が聞こえ、次の部屋への扉が開く演出は圧巻だった。
次の部屋からは、様々な分野ごとに、ニューヨークの歴史と文化が紹介される展示が続く。概ね一本道になっており、エンパイアステートビルと同様に、最後に控える乗り物の待機列の収容場所という役割もあるのかもしれない。
金融、高層ビル群、ラジオ、テレビ、ファッション、音楽、映画、ブロードウェイ(演劇)と展示が続く。文章のみならず豊富な写真・模型、実物、レプリカがあり、筆者のような人物には非常に時間がかかる空間である。TIPPING POINTと称して関連する事柄の豆知識を紹介してくれる展示もあり、例えば高層ビル群のコーナーではエレベータのブレーキの歴史、ラジオ・テレビのコーナーではテスラコイルの歴史が説明されていた。また、各コーナーの最後には、そのコーナーで紹介された内容に関連して現在行くことができるマンハッタンの観光スポットが地図上で紹介されており、その後の滞在の参考にすることもできる。今回は最終日に来たのだが、序盤に来ても良いかもしれない。
ブロードウェイのコーナーを抜けると、1957年から1958年への年越しカウントダウンにおける、史上初のテレビ中継を模したコーナーへと続く。自分の場合はここへ到着したのが10:33だった。ここからがディズニーのアトラクションで言うプレショーのようなもので、恐らく混雑していると列ができている。この時はフランス人の親子連れと自分の2組しかいなかった。英語は苦手なようで、プレショーで喋るスタッフに「ゆっくり喋って~」と懇願していた。確かに結構速かった。その後、エレベータ(を模した部屋)でビルの上層階のスタジオ(という設定の部屋)へ到着(動画)。新年まであと数分と迫る中、テレビ中継の映像を見た後、メインショーのライドへと移動。列に並ぶ時間はほぼ全く無かったが、前の組の終了待ちや映像を見ていた時間があったので、ライドに乗ったのは10:49である。
ライドの構造はディズニーのソアリンと似ていて(というか、ほぼ一緒…?)、横長の大きな椅子が1人ずつ区切られていて、そこに座る形である(動画)。着席すると正面はタイムズスクエアのビルの上層階にあるテラスからの景色(の映像)になっており、まもなく新年1958年である。そしていよいよカウントダウンという時になって、雲行きが怪しくなってきて雷鳴が鳴り響く。新年まであと数秒というところで座席全体が横に回転して、足が宙に浮く。ソアリンは前方上空にせり出す形で飛び上がるが、こちらは最初の位置から見て背後の空間の床が低くなっていて、横に回転することで相対的に床から離れる、という造りである(動画)。
ここからは巨大で鮮明な球体スクリーンの映像とライドの動きが連動して空を飛んでいるような感覚になる、ソアリンと全く同じ仕組みである。なお、横に座席が並んだライドは全体で1つのように見えるが、真ん中で分割された構造になっている。飛び立つ前に回転するときは、右半分は右へ、左半分は左へと、それぞれ外側へ回転する。つまり、飛行中に真ん中になる席は、着席時点では一番端の席である。球体スクリーンはどうしても端からだと映像が多少歪むので、飛行中に真ん中になる端の席へ座るのがお勧めである。そんなことには気付かなかったので、ソアリンのノリで(ガラガラだったのに)喜び勇んで真ん中の席へ座り、歪んだ映像を楽しむことになった。
さて、本編の話に戻る。1958年へのカウントダウン中だったタイムズスクエアで、雷が落ちた時計の中へ入っていき、雲の中を抜けるとそこは現代のニューヨークである。自由の女神や南岸の金融街、マンハッタン橋のブルックリン側、セントラルパーク、Vessel、グランドセントラル駅、グラウンドゼロなど、この4日間で行った場所を含むNY各地を上空から巡り、最後には2023年から2024年(YouTubeの動画は2021年から2022年だが、自分が体験したのは2023年から2024年だったので、毎年作り直していることになる。芸が細かい。)へのカウントダウンを行っているタイムズスクエアに戻ってくる。ライドの位置が物理的に元の場所へ戻ってくると、タイムズスクエアのビルの上層階にあるテラスの景色が広がっているのは同じだが、周辺の景色やカメラの型式から、こちらの時代も現代になっているのがわかる。これで体験は終わりである。
先ほどから紹介している動画だと後半部分で音声がやや乱れているので、ライド本編はこちらの方が良いかもしれない。

これだけの体験が街中で一施設としてできてしまうというのは非常に衝撃を受けた。前日のエンパイアステートビルもそうだったが、「エンターテイメント産業」の形として、(自分が疎いだけかもしれないが)日本にはまだ例が少ないものだと感じた。このため非常に新鮮な体験で、NYを訪れた際には是非とも行ってみてほしいスポットである。11時ちょうど頃にRISE NYを後にした。

入口はこんな感じで、あまりアトラクション施設っぽくはない
中に入ったところ
写真は階段上からで、写真右下がチケット売場
最初の地下鉄ムービーを抜けたところ
金融
高層ビル群
高層ビルの歴史
観光に使えそうな地図があるので、序盤に来るのも悪くない
ラジオ
スタジオのレプリカ
テレビの撮影スタジオを模した空間
セサミストリート
ファッション
技術の紹介コーナー
ミシン
音楽
映画
ブロードウェイ(演劇)
ここから1957年
エレベータを降りた先のスタジオ入口
スタジオ
ライドは完全にソアリン
タイムズスクエアのビルのテラスから飛び立つ

近代美術館へ

次の目的地は近代美術館で、そこまでは例によって徒歩15分が最適解なので、ふらふら見て回りながら歩いてみる。この日は午後から移動することにしていたので、街歩きもほぼ最後である。タイムズスクエアのド真ん中より1本東側の6th Avenueを北上していると、MLBの公式ショップがあったので入ってみた。11:13頃である。
各チームのユニフォームや帽子、ロゴのキーホルダーなど多数のグッズが地下と地上の2フロアにわたって並んでおり、勿論(?)大谷翔平グッズも既にドジャースのものがあった。因みに、一平ちゃんがクビになったのはこの16日後のことである。ワールドシリーズの試合で実際に使われたボールが1,500USDや2,000USDで、ベースは30,000USDで売られていたほか、オールスターゲームの年次ごとのロゴ入りのシャツが、今でも過去のもの(2000年や2003年など20年以上前のものも含めて)売られているのには驚いた。
ショップには10分ほど滞在し、11:25には退店。11:28にニューヨーク近代美術館に到着した。
筆者の芸術の素養という面では、クラシック音楽は聴くが、美術に関してははっきり言うとまるでダメである。全く興味が無い訳ではないが、とにかく「わからん」のである。このため、美術館・絵画展の類に自らすすんで足を運ぶことも殆ど無い。が、そんな自分でも耳にしたことがある「ニューヨーク近代美術館」がこんなに近くて、Go City Passでも入れるのであれば行っておくか、くらいのノリで来てみた。有名な絵のうちどんなものが所蔵されているかも知らないまま来た。パリに行ったときのルーブル美術館もこんなノリだったなそう言えば。
建物の外には10-20人ほどが並んでいたが、殆ど待つこともなくスムーズに入館。これまで訪れた大規模施設では唯一、空港並のセキュリティチェックが無く、手荷物は手で開披されただけだった。逆に驚いた。
受付で記念にもなるし貰おうと思った紙の館内地図は「無いからスマホで見て。フリーWi-Fiあるから」と言われ、荷物を預けるクロークでは備付のタブレットで電話番号を入れると飛んでくるSMSが鍵・控えの代わりである。日本より電子化の進み方が凄いし、スマホが無いと人権は無い。ahamoで電話番号回線ごとそのまま使えているから良いが、Wi-Fiルータのみ持って行って機内モードのままWi-Fiだけで過ごす数年前のスタイルのままでいたら、SMS受け取れなくて困ったかもしれない。
それと、クロークの受付のおばちゃんはスペイン語でめっちゃ話してきて、英語で応じるも、通じていないらしい(のかどうかもスペイン語がわからないのでわからない)様子だった。大学で第二外国語としてスペイン語をかじったので、"No puedo hablar español."(私はスペイン語が話せません) を初めて実用した。ただ、英語圏の国で、スタッフの側が英語を話せないというのは初めての経験だったので、(ヒスパニックという概念・存在は勿論知っているが)単純に衝撃を受けた。ニューヨーク人なら誰でもこの程度のスペイン語はわかるものなのか? それにしてもMoMAなんて世界中の観光客も来るだろうし? だからこそ英語通じない人もいるし伝わらなくても問題ない? そもそもクロークの仕事って言語の意思疎通は(トラブルが起きない限り)要らないから? ……色々と考えさせられる場面ではあった。
この数日のニューヨーク滞在で、本当に色々な「見た目」の人々を見かけた。人種による差別や偏見が(日本より)少ないという印象を受ける場面も多々あったし、一方で、自分は警備員は黒人しか見かけなかった(アメリカにおける警備員職の社会的地位等は知らないが……)等、実態としての人種と職業の傾向は、明らかに全体の割合とは異なるなという印象を受けたのもまた事実である。そんなことを考えながら、館内へと進んでいった。
ダリの記憶の固執や、ピカソのアヴィニョンの娘たちなど、教科書で見たことがあるような作品だけに「あ、これ知ってる!」となり、その他には「面白い・好き」が1割、「ようわからん」が9割という、小学生のような見方をすることしか出来なかったが、それなりに楽しい時間ではあった。反戦のような明確なメッセージ性があるのはまだわかるが、いわゆる現代アート的なのは「何やこれ……」意外の感情が特に湧かない。教養が無さすぎるのを痛感した。どちらかというと、公式サイトに作品解説等が詳しく載っている等、デジタル面での利便性が高いところに目が行っていた。
それでも1時間半近く(展示作品数に比して長いか短いかは皆さまにお任せしますが…)は滞在し、12:55にはショップを覗き、絵葉書とクリアファイルを購入して13:05頃に退館した。

相変わらずGoogle Mapの埋め込みがおかしいが、実際は徒歩

下調べ無しで見つけて入店
大谷さん
大谷さん大人気
全チームのグッズがある
実際に使われたベース
実際に使われたボール
年次ごとのオールスターのシャツ
MoMAはビル街の中にある
建物の外に列ができていた
階段を上がると展示室エリア
まあ言いたいことはわかる
見たことある(小学生並みの感想)
見たことある(小学生並みの感想)
わからん
わからん
わからん
と思ったら展示替えの作業中だった
マジで何らかの現代アートかと思った
見たことある(小学生並みの感想)
思ったよりデカい
見たことある(小学生並みの感想)
見たことある(小学生並みの感想)
思ったより小さい
これは結構面白いと思った
わからん
例のトマト缶
…というのは知っているが、なぜこれが現代アートに多用されるかはよく知らない
天井
草間彌生グッズ多かった
このエコバッグは主張強い
グッズは結構面白いのが多かった
数十セントくらいで貰える紙袋がおしゃれで一番コスパ良いと思った

最後の訪問地である郵便局を経て、ニューヨーク滞在を終了

MoMAからホテルへは徒歩20分ほど。何度か見た景色を見ながら、5th Avenueを南下していく。昼食は空港のラウンジでと思っていたところ、偶然発見したとんかつ屋に、お昼どきお腹も空いていたこともありかなり惹かれたが、何とか我慢。見たところ完全に本物のとんかつだと思われるが、日本だとランチで1,000円くらいのものが25USD(3,750円)以上するので流石に財布へのダメージが大きい……滞在後半の和食欲が高い時期だったら入っていたかもしれない。因みに日本語を話すジャパニーズサラリーマン2人組が店から出てきた。
最後に、ホテル至近のグランドセントラル駅の建物(?)内にある郵便局で、MoMAで買った絵葉書を出した。着いたのは13:33である。かなり大きな局のようで、窓口も10個以上あり、少し列ができていて待った。日本までのエアメールを出したい旨を伝えてそれ用の切手は買えたのだが、そこで葉書自体の引き受けはしてくれず、投函は別の場所にある箱へ自分でするスタイルだった。しかし、案内された投函口に書かれている注意書きが(詳細はよく覚えていないものの)国際郵便を想定していないのか、矛盾した・よくわからない記載内容になっていて、そこに投函して良いのか暫く迷う。受付からも離れていて投函口の近くには係員も居ないし、また列に並ぶのも時間が惜しい。仕方なくその辺を通りがかったおばちゃんに訊いてみて、一緒に注意書きを読んでもくれたのだが、結論よくわからず。他に投函口も見当たらないし、国内専用とも書かれていなかったので、結局そこに投函した。結局、この葉書は9日後の帰国時にもまだ届いておらず、帰国数日後、投函から10日以上経ってから到着した。標準所要日数を知らないが、ニューヨークから東京という、直行便が日に何本も出ている区間にしてはかかり過ぎているように思うのは、やはり投函口が違ったからなのだろうか。
13:47に、郵便局から通りを挟んで目の前にあるホテルに戻り、無事に朝預けた荷物をピックアップ。これをもってニューヨーク滞在の全行程を無事故で完了し、次なる目的地、フロリダ州にあるWalt Disney Worldへと向かった。

相変わらずGoogle Mapの埋め込みがおかしいが、実際は徒歩

これはかなり誘惑が強い
絶対に日本人がやっているという安心感がある
郵便局の入口
中はかなり広かった
日本のその辺の集配局より広いくらい
めっちゃ窓口があって、順番に窓口番号で呼ばれるのは同じ
有人窓口に並んでると煽られるのも同じ
お世話になったホテルのロビー
これでニューヨークとはお別れ

2024.3 往復JALファーストクラスで行くNY・WDW旅行の記録
その7;NY観光4日目(RISE NY・近代美術館)編 おわり
その8;アメリカン航空国内線 初めてのステイタス搭乗編 へ続く

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