見出し画像

2024.3 往復JALファーストクラスで行くNY・WDW旅行の記録(その1;羽田空港ファーストクラスラウンジ編)

執筆の経緯

これまでnoteはなんとなくアカウントを持っていつつも、特に何も書いたことが無かった。が、この度の旅行の様子をせっかくなので詳細に書き留めておきたいと思い記録しておく。
筆者は鉄道・航空・道路・船舶と交通が好き、旅行が好きで、なおかつコロナ前は年パスを保有していたDオタである。
このほど、転職の合間で2週間の休暇(というか無職期間)を使って、往復JALのファーストクラスで、アメリカのニューヨークと、フロリダにあるウォルト・ディズニー・ワールドへの旅行をする機会があった。ファーストクラス搭乗記として、WDW体験記として、どなたかの参考になれば、また純粋に楽しんでいただければ幸いである。
因みに、リアルタイムの実況はTwitterで #ふくとみUSA で行っていたので、ご参考までに。
※追記
勿論ファーストクラスは長年貯めたマイルで乗っている。有償航空券を買えるほどのお金がある訳も無く……
この辺もまた別記事でまとめます。

今回の旅程

2024/2/29(木)
19:45 HND東京羽田-(JAL004便)-18:40 JFKニューヨーク ジョン・F・ケネディ
2024/3/1(金)~3/4(月)
NY観光
2024/3/4(月)
17:30 LGAニューヨーク ラガーディア-(AA2068便)-19:39 CLTシャーロット ダグラス 20:15 -(AA1842便)- 21:56 MCOオーランド
2024/3/5(火)~3/12(火)
WDWパーク
2024/3/13(水)
5:00 MCOオーランド -(AA2677便)- 7:07 DFWダラス フォートワース空港 11:45 - (JL011便)-
2024/3/14(木)
- (JL011便)- 15:25 HND東京羽田

今後予定しているコンテンツ

  • 日単位旅行記

    • 2024/2/29(ファーストクラスラウンジ)←この記事はこれ

    • (中略;ファーストクラス往路、NY4日間、WDW8日間)

    • 2024/3/13(ファーストクラス復路)

  • そもそもJALのファーストクラスとは何か、乗るにはどうすれば良いのか

  • WDWのカテゴリ別まとめ

    • 予約について

    • アトラクションについて

    • ショー・パレードについて

    • キャラクターグリーティングについて

    • フォトパスについて

    • パークホップについて

  • ぶっちゃけこの旅行は幾らかかったのか……


2024/2/29(木)

羽田空港到着

19:45の便だが、ファーストクラスラウンジを満喫するため早めに出発。
しかし興奮のあまり前夜はあまり眠れず、3時間ほどの睡眠のまま出発することとなった。モノレールで羽田3タミへ到着したのは10:15頃だった。出発ロビーから、通常のチェックインカウンターにすら目もくれず、ほぼ一目散にファーストクラス専用エントランスへ。こちらは1/24のA350-1000就航を機に羽田空港に新設されたもので、ファーストクラスラウンジが、ファーストクラス搭乗者の他にダイヤモンド会員等の最上級ステータス保有者にも入室資格を認めているのに対し、こちらのエントランスは実際にその日ファーストクラスで搭乗する人しか入ることができない。

ファーストクラスエントランスの案内
https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/service/lounge/hnd/first/ より
羽田3タミの出発ロビー
ここまでは何度も見たことがある光景
ファーストクラスエントランスの入口
特に案内は無く、ひっそりと存在している

ファーストクラスエントランス

そこで荷物を預けられるのかもわからなかった(対象者が少ないということもあってか、ネット上にまだ体験記も見かけない)ので、恐る恐る扉に近づき、とりあえず中を覗いて入ってみる。すぐに名前を訊かれた。逆に言うと尋ねられたのは氏名のみで、行先・便名すら訊かれなかった。恐らく一日のファーストクラス搭乗者はせいぜい数十人であり、すぐわかるのだろう。
結局、受託手荷物について本来ここで預けられるのかもよくわからなかったが、「荷物をここで預けられますか?」と尋ねたら応じてくれた(高級なサービスを受けることに慣れていないので、仮に本来NGだとしても尋ねられた側は断れないだろう、ということには後から気付くのである……)。言われるがままに預けるスーツケースとパスポートを係員に手渡した。さながら高級旅館で到着と同時に身ぐるみ剥がされるアレ(一度だけそういう宿に泊まったことがある)である。身軽になり、しばしソファーでくつろぐ。他には誰もおらず写真は撮り放題である。
暫くすると係員がパスポートの返却と同時に、搭乗券と荷物の預かり証を持って戻ってきた。もう少しこの部屋で休むか、すぐに保安検査を受けるかを訊かれた。この部屋の写真はあらかた撮ったし、ここには飲食のサービスがある訳ではないので(滞在したらお茶かコーヒーくらいは出たのかもしれないが)、早速ラウンジへ向かうことにした。10:20頃である。

ファーストクラスエントランスの扉が開いたところ
ファーストクラスエントランスの中の様子(その1)
ファーストクラスエントランスの中の様子(その2)
ファーストクラスエントランスの中の様子(その3)

専用保安検査場

部屋を出ると、一瞬係員専用通路のようなところを横切った先に、専用保安検査場があった。エントランス空間からはせいぜい30-50m程度だったか。JAL係員のアテンドはここまでである。保安検査場なので写真は無いが、手荷物の検査機が2台と、その間にボディスキャナが1台。係員は1レーン分しかいなかったが、それでも3人はいたと思う。他に旅客は誰もいなかった訳だが、JAL側から通過希望者の連絡を受けるまでは通常レーンに従事しているのか、それともずっと待機しているのか……もし後者だとしたら、個人的にはそこまではしなくて良いと思うが。

概ねの位置と動線
中央保安検査場の少し左にある
https://tokyo-haneda.com/floor/terminal3/3rd_floor.html に加筆
ファーストクラスエントランスを出て専用保安検査場へ進む通路にあったもの

いよいよファーストクラスラウンジへ

保安検査を通過すると、一般レーンの保安検査と出国審査の間の空間の一番左側でひっそり合流する動線になっていた。出国審査もそこそこに自動ゲートで済ませ、スタンプは忘れず貰い、ファーストクラスラウンジへと向かう。ラウンジは免税店等が並ぶ通路を100mほど左(北)へ歩いた先の左側(通路の西側)、公式サイト地図の126番とエレベータ脇の細い通路を進んだ先にある、専用のエスカレータを上がったところにある。
エスカレータを上がると扉があり、このレセプションで受付をする。どこに何があるのか、予習はしてきたつもりでも初めてなのでよくわからず、明らかに挙動が不審になってしまう。なるほど、受付では搭乗券を出すんですね、というレベルである。国内線のラウンジでは、JALカードを出してICチップで予約確認をするので。
入室したのは10:30頃で、受付を通ってすぐにキャリーケースやコートを入れられるロッカーがある(これは国内線ラウンジにもあるのでわかった)が、後述の理由で一旦スルーしてキャリーケースごとラウンジ内へ持ち込み、ドキドキしながらとりあえず真っすぐ奥に進んでみる。まずは、「職人が握ってくれる寿司が11時まで」という情報があったので、寿司を探す。通路の奥にフードコートのような広い空間があるので、一旦窓際の席に着く。見渡すと、カウンターでは寿司が握られている。あ、すぐ見付けた、と思い、ここで頼めるのかと訊いてみると、すべてモバイルオーダーとのこと。近くの案内表示では、寿司は23時だかそれくらいまでやっている、との表示。なんだ11時じゃないのか、良かった……とこの時はすっかり安堵する。(これが後に悲劇?を生む)
そんな訳で、机のQRコードを読み込む。インストール不要でアプリが立ち上がる仕様になっており、このアプリから食べ物のオーダー、シャワー室の予約、その他ラウンジマップ等の各種案内の確認ができる。早速寿司をオーダー。座席ごとに固有のQRコードになっているので、あとは待っていれば係の方が席まで注文した食べ物を持ってきてくれる。これは便利だが、苦労しているお年寄りもいた。ただ、キレたりはせずに「こういうのに慣れないと、若い人に置いてかれちゃうねぇ」というようなことを言っていて、民度の高さを感じた(?)

ファーストクラスラウンジへの通路
エスカレータ下にある案内
これらの航空会社のファーストクラス搭乗または最上級ステータス保有者が利用可能
エスカレータを上がったところ
入室対象者の説明
ラウンジ内の地図
https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/service/lounge/hnd/first/ より
レセプションを抜けた先の右奥、JAL's Tableへ繋がる通路
屏風を模した壁には桜の絵が
エアポート投稿おじさん
JAL's Tableと名付けられたフードコート的な空間
モバイルオーダーはコロナを受けた実証実験的な位置づけのよう
専用アプリの画面(その1)
専用アプリの画面(その2)
専用アプリの画面(その3)
専用アプリの画面(その4)
専用アプリの画面(その5)
まずは寿司を頂く

ラウンジ散策と靴磨き

少し余裕ができたので、ラウンジ内を散策してみる。フードコートのような広い空間の先、ラウンジの一番奥にジョン・ロブの靴磨きサービスがあるので、そちらへ。ここで磨いてもらいたいがために、履いている靴とは別に革靴を持ってきている。キャリーケースを保安検査の中まで持ち込んだ理由の一つはそのためである。ニューヨークでオーケストラのコンサートに行くときに履く、という意図もあるが、別に履いてきた靴で入れなくはないので、本音を言うと、ただ磨いてもらいたいだけである。(その為に持っている革靴3足を全て持ってくる訳には流石にいかなかったが……)
今回の荷物は、預け入れる用のデカいスーツケース、国内の2泊以上の旅行で愛用している機内持ち込みサイズのキャリーケース、日常的に使っている斜め掛けの栗鼠がぶら下がったカバンの3個態勢である。1人にしては多いのだが、何せカメラにPCの他、ディズニー用の大量にぬいぐるみバッジが付いた栗鼠オタクバッグがある。ロスバゲやアメリカでのスーツケースの取り扱い時の衝撃といったリスクを考えると、貴重品(栗鼠バッグはそれ自体貴重品である)を機内に持ち込みたい。そう思うと、全体のカバン構成はこうなってしまい、となると革靴の1足くらいは増えても問題は無かった。とは言え、ラウンジは荷物預け入れ・保安検査通過の後にあるので、持ち込みの荷物容量をやや圧迫したのは確かだが……
そんな訳で靴磨きを依頼したところ、いま履いている靴についてもどうかとご提案いただいたのでお願いし、磨いてもらっている間、スリッパでしばし周囲を散策する。この辺りは少しまた違ったレトロで落ち着いた雰囲気の内装に仕上げられている。小物として昔の航空関係の道具や国際線のチケット等が展示してあり面白い。しかし、チェスやサッカーゲームは誰がやるんだw
靴磨きの作業自体も少し見学させていただき、普段の手入れのコツ等も教えていただけた。大満足で、終わった時刻が11:10頃だったかと思う。

靴を磨いていただいている様子
シャンパン?コーナーがあった
実機が完成しなかったかつての飛行機の模型
別角度から
昔の国際線チケット
この写真の右奥あたりが靴磨き
左奥には少し別の空間
前の写真の後ろを振り返ったところ
一番奥にある空間
前の写真の後ろを振り返ったところ

悲劇?その1

さて、ここまで書いたラウンジ設備は全てレセプションと同じ4階(チェックインカウンター・保安検査・出国審査・搭乗ゲートは全て3階)にあるのだが、ラウンジ内で5階にも繋がっており、2フロア分の施設がある。5階にあるのは、バーカウンターとその近くに数十席、そしてマッサージチェアである。しかし、マッサージチェア以外は残念ながら11時から19時まで一時お休みである。このことを忘れていたのが、先述の悲劇?その1である。とは言え、出発が19:45、搭乗開始は19:15なので、出発直前にまた来れば良い。この時はそう思った。
とは言え、とりあえず営業しているマッサージチェアだけでも、と思って5階に上がると、11時で営業を終えたばかりのバーカウンターの方にもまだ入れるようになっていたので、ざっと写真だけ撮ってからマッサージチェアへ向かう。15分間ほど、まだ大して疲れてもいない身体を揉み解す。ちょうどその間に、バーカウンターの方から係員が来て閉鎖のパーティションを設置していた。

ラウンジ内の地図(4階のものとは縮尺が異なる)
https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/service/lounge/hnd/first/ より
肝心のマッサージチェアの写真を撮り忘れていたが、右の衝立の奥にある
上の地図で言うと「ラウンジ」と書いてある一角の、左を向いている席
航空写真を見るとわかるが、112番と113番のスポットの間くらい、北向きに座る席
左手前がバーカウンター
奥にも席がある
奥の席
左奥に写っているのがバーカウンター
この位置で後ろを振り返るとちょうど113番スポットあたり
前の写真の席付近から撮ったもの

印刷のお願い

マッサージを終えて、4階に戻ったのが11:35過ぎ頃。もう一つ、ラウンジ内にはビジネス用にプリンタやコピー機のコーナーがある。ここで、飛行機のeチケット、旅程表、緊急連絡先などを印刷しておくつもりでいた。基本的に全てiPhoneのローカルに保存しているのでネットが無くても閲覧はできるし、万が一iPhoneの紛失や故障が発生してもGoogleドライブにも入れてありネット環境さえあれば閲覧できるし、行くのは先進国アメリカの大都会ニューヨークと一大観光地のウォルトディズニーワールドなので、流石にこれで十分だとは思うのだが、念には念を入れ、一応紙は欲しい。そう思ってプリンタへ行くと、残念ながら故障中の表示。レセプションで尋ねると、指定のメールアドレスにファイルを送れば印刷してくれるとのことで、そう対応した。

ラウンジ外の散策

さて、時刻は11:40で、朝食も抜き、さっきは手始めに寿司を3貫頂いただけだったので、お腹が空いてきた。もちろんラウンジ内で食事はいつでもできるのだが、少し行きたいと思っていた場所がラウンジの外にあった。ラウンジは広く食事空間とレセプションが少し離れている(と言っても50mほどだが)ので、印刷完了後にまた受付に戻ってくるのも少し面倒くさい。そのため、印刷を待つ間の時間つぶしも兼ねて、このタイミングで一旦外出することにした。
実は羽田の国際線から出発するのはこれが初めてで、大学生以後の(中学生のホームステイ以後、生涯2冊目のパスポートでの)3回の海外は、全て成田からの出発である。因みに香港、アメリカ、ヨーロッパ。全てディズニー。到着だけなら羽田は1回だけあり、2019年2月のヨーロッパの帰国便がヒースロー→羽田便だった。今や羽田の国際化もかなり進み、JALに関しては主要都市は寧ろ羽田からしか出ていない、という例が多い。
そんな訳で、出発ゲートエリアは初めてであり、出発直前はラウンジからゲートへ直行なので、このタイミングで少し散策する。やはり鉄板焼きや海鮮・寿司・ラーメン等、日本人も外国人も最後に食べておきたいもの?が並んでいる。土産物屋ではロイズのチョコや名古屋の海老せんべい等、日本各地のお菓子がピックアップされていた。ただし、この辺りの写真は撮り忘れた。

ラウンジハシゴ

散策のメインは、他のラウンジである。先ほどまで居たファーストラウンジは出国審査のすぐ近くの4,5階(出発ロビーから繋がる一連の空間は3階)だが、その他のラウンジは3階通路を北に数百メートルほど歩いたところにある。いくつかのラウンジが1箇所の複数フロア集まっており、通路の1つ上の4階にJALのサクララウンジ(ビジネスクラス相当ラウンジ)と、ANAラウンジ(ANAは2タミにも分散しつつあるからか、3タミでは北側のスポットは殆ど使われておらず既に本日の営業は終了しており、この時点では南側にあるラウンジを使うよう案内されていた)、5階にはJALのサクララウンジ・スカイビュー(サクララウンジの別室のようなもので、こちらも12時から夜まで中休みだった)と、デルタ航空のラウンジ(世界三大航空連合のうち、デルタが所属するスカイチーム系列は日本に無いためか)、6階に香港のキャセイパシフィック航空のラウンジである。
通常、このような航空会社のラウンジは、利用資格があれば、同じ航空連合のラウンジを使うことができるようになっている。例えば、JALのステイタスを持っていたりJALのファースト・ビジネスに乗ったりする場合は、ワンワールド加盟会社であるアメリカン航空やブリティッシュエアウェイズのラウンジが使える。ANAのそれの場合、スターアライアンス加盟のユナイテッド航空やルフトハンザ航空のラウンジが使える。香港のキャセイパシフィック航空が(キャセイ利用者はJALラウンジが使えるのに)JALとは別に自前のラウンジを日本の羽田にも置いているという珍しい例であり、ラウンジは利用資格さえ満たしていればハシゴも可能なので、今回はこれが目当てである。
香港の航空会社ということで中華も各種取り揃えており、担々麺と、豚角煮まんをオーダー。セルフで少しお惣菜も頂いた。担々麺は小ぶりなサイズで、(欲しければどうせ何杯でも頼めるし)他にもあれこれ食べたいことを考えるとちょうど良い。味も申し分なく、これはまた来ようと思った。今回はファーストクラス搭乗だが、福冨はJALの上級会員資格は持っているので、エコノミークラス搭乗であってもキャセイラウンジやサクララウンジは使える。

各社のラウンジはこの一角にある
https://tokyo-haneda.com/floor/terminal3/3rd_floor.html より
通路からラウンジ入口を見たところ
通路から扉一枚入ったところに各ラウンジの案内とエスカレータ
通路から1つ上がった4階左側はJALサクララウンジ
この右にANA(写真忘れた)
5階右側はJALサクララウンジ・スカイビュー
5階左側はデルタ航空ラウンジ「スカイクラブ」
日本の航空会社は未加盟の航空連合であるスカイチームの加盟各社
最上階の6階にはキャセイパシフィック航空のラウンジ
地図を見るとわかるが、4,5階の各社に比べて2つ分独占する広さ
この写真は入って右半分
ちょうどターミナルの角の部分に位置する
入って左半分
この写真の左手前に食事を注文できるカウンターがある
ラウンジに入ってすぐのところにあるセルフコーナー
南を向いた席
セルフで取ったもの
カウンターで注文した担々麺と豚角煮まん

しばらくのんびり

キャセイラウンジを暫く楽しんだら、JALのファーストラウンジへ歩いて戻る。着いたのが12:30頃。レセプションで印刷物をピックアップして(eチケットや旅程表のほかに、各空港の滑走路・誘導路の地図が入っていて、受付の方はどう思ったのだろうか)、奥まった静かな席を確保し、ここで本格的に食事をオーダー。サラダ、カレー、グラタン、寿司。一度にオーダーしすぎて机に載り切らないという事態もあったが、ちょうどラウンジが空いている時間帯だったので(ファーストクラスがある国際線の出発は午前中が多く、ラウンジサービスが11時から一旦縮小されるのもこのため)、席はかなり余裕があり、周りは殆ど人が居ない席を選んだこともあり、近くのテーブルも含めて2,3占領しても構わなかった。
食事の間、「そう言えばさっき、着陸してきたルフトハンザの747と絡めて手前に駐機してる白い747と2機絡めて撮ったよなぁ…あの手前の747なんだ…?」と冷静に思い直して調べてみると、白いのはアラブ首長国連邦の政府専用機だった。外交公式日程を見ても特に来日等は書いていないので、お忍びだろうか。無線も聞いていたが、コールサインDubai 1は格好良い。
3時間ほどの間、飛行機を眺めたり、スマホでアメリカ情報を調べたり、シャンパンを飲んだり(お酒はセルフで、詳しくないのでよくわからないが、たぶん凄い銘柄なんだと思う)し、15:00頃には追加でラーメン、ポークヒレのポワレをオーダーしたり、Twitterをしたりしてのんびり過ごす。ANAの787の初号機(ANAは787の最初の導入会社なので、開発用?を除く世界初号機)がAir Japanになる前のラストフライト(の予定だったが、翌日国際線で急遽使われて、国内線ラストだったらしい)長崎便の到着もこの時に見た。

ベジタブルチップサラダ、JALラウンジで有名なビーフカレー
カレーは牛肉の濃厚な旨味が効いていてとても美味しかった
海老とブロッコリーのグラタン ミニサラダ添え
寿司も追加
3種セットでも、1貫ずつでも頼める
ネタは週替わりで、この日はマグロ(天身)、寒さわら炙り、玉子
今や日本では珍しい元祖「ジャンボ」機のボーイング747が2機並んだ光景
駐機中のUAE政府専用機(A6-HRM)と、その横を出発していくルフトハンザの747-8(D-ABYA)フランクフルト行LH716便
地上走行を開始したUAE政府専用機
デルタ航空のエアバス350-900(N507DN)
アトランタからのDL295便
全日空のボーイング787-8 初号機(JA801A)
長崎からのNH666便
当初はこれがANA色での最終運航となる予定だったそうだが、運用変更により翌3/1にソウル金浦へ2往復している
AFURI(阿夫利)柚子塩らーめん
公式サイトには『特製辛味噌と辛子高菜がきいた「JAL特製豚骨ラーメン」の他、時季に応じて「AFURI(阿夫利)柚子塩ラーメン」、「萬福 中華そば」をお選びいただけます。』とあるが、この日この時間は、ラーメンではこれしか選択肢に無かった
ポークヒレのポワレ パプリカソース

シャワー

15時半頃にシャワーを浴びることにした。フライトは19:45発なのでもう少し後でも良かったが、16時頃から国際線の到着機が続きそうだったので、それらの写真を撮るため先に。シャワー室はアプリで予約するシステムで、さほど並んでおらず、ものの数分ですぐに入れた。レセプションで鍵を受け取って入室するとホテルのそれのような内装で、お手洗いもついており、きれいに掃除されている。タオルはふわっふわの今治タオルだった。ドライヤーも良いやつらしい。欲を言えば、もう少し広ければキャリーケースを広げても余裕がある空間なのではないか、とは思った。

シャワーコーナーの入口
受付のようなところはあるが、今はこちらには人が常駐してはおらず、レセプションで鍵を受け取る運用になっていた
これらの扉が各シャワー室
シャワー室の中
たぶん良いやつ
たぶん良いやつ

撮影大会

さっぱりしたところで、16時頃から無線を聞きながら・酒を飲みながら、一眼で飛行機の写真を撮る。一番奥まった部屋を陣取り、少し先で白人のおばちゃんが読書をしたり寝たりしているだけで他に人はなし。結局、暗くなってガラスの反射が厳しくなってくる17時半頃まで撮っていた。

ユナイテッド航空のボーイング787-10(N12020)
ロサンゼルスからのUA39便
デルタ航空のエアバス350-900(N504DN)
デトロイトからのDL275便
中国南方航空のエアバス330-300(B-5967)
北京へのCZ648便
13:30頃の到着から3時間弱で早くも折り返すデルタ航空のエアバス350-900(N507DN)
デトロイトへのDL276便
日本航空のボーイング787-9(JA879J)
ホノルルからのJL73便
エアカナダのボーイング777-300(C-FIUW)
トロントからのAC1便
エアカナダは「1便」を東京線に割り当てているのか
この後、この機の折り返しのAC2便トロント行のほぼ直後をトロントまでずっと飛ぶことになった
ユナイテッド航空のボーイング777-200(N228UA)
ワシントンからのUA803便
日本航空のエアバス350-1000(JA02WJ)
ニューヨークJFKからのJL5便
1/24に就航した個室ファースト・ビジネスを備える現在の最新機種の2号機
シンガポール航空のエアバス350-900(9V-SHP)
シンガポールへのSQ633便
2つ前と同じくJA02WJ
デルタ航空のエアバス330-900(N419DX)
シアトルへのDL166便
全日空のボーイング777-300(JA795A)
ニューヨークJFKからのNH109便
プライベートジェットN78KN
出発していくところ
全日空のボーイング787-9(JA882A)
バンコクからのNH848便
ANAが世界で初めて50機目のB787を受領した記念のロゴ入り
上海航空のボーイング737-800(B-206W)
上海浦東へのFM896便
プライベートジェットN506HG
確か到着時だったと思う
全日空のボーイング787-9(JA899A)
ホーチミンシティへのNH891便
スターアライアンス塗装
日本航空のボーイング767-300(JA614J)
便名は覚えていないが、撮影時刻(17:06)と機種からして、那覇からのJL988便?
同じくJA614J
日本トランスオーシャン航空のボーイング737-800(JA08RK)
宮古からのJL934便

サクララウンジの下見

このあたりで、次回以降に備えて(?)サクララウンジの様子を見に行く。上述のとおりJGCの資格を持っているので、エコノミーでもサクララウンジはいつも使える。先ほど行ったキャセイラウンジの下にあるので、少し歩いて到着。なお、キャセイラウンジで杏仁豆腐でも食べようと思ったが、17時で閉まっていた。
サクララウンジの食事はセルフサービスで、寿司のようなものは無く、ファーストラウンジの下位互換となる。パンやサラダや簡単な揚げ物等が並んでいる。ハラルフード等は都度注文で、こちらはモバイルオーダーに対応していた。
シャワーはこちらにもあるが、人も少し多いので、予約してから待つ時間が長いのだろうか。場所も北に外れたところなので、滑走路側ではあるが離発着の飛行機は見えづらい。

サクララウンジからの眺め
ファーストクラスラウンジと同じ4階だが、位置的に一番角にある114番スポットに駐機中の機体以外はかなり見えづらい
もう一つ上の5階にあって、向かって右側にある別室のサクララウンジ・スカイビューなら少し違うかもしれない(今回は未訪問)
セルフサービスのサラダ
セルフサービスの食事(簡単な揚げ物等)
セルフサービスの食事(パン類)
サクララウンジではアプリでモバイルオーダーできるのはこの3つのみだった

悲劇?その2

18時前にファーストラウンジに戻る。19:45発で19:15には搭乗開始なので、もう少しだ。11時前に着くのは流石に早すぎるかなと思っていたが、過ごしてみればあっという間である。ファーストラウンジにも慣れてきて、何気なく改めてマップを見ると、まだ入っていないエリアがあった。これこそが悲劇その2である。
それは「鮨 鶴亭」というエリアで、巨大な木製カウンターを備えた高級寿司店さながらの部屋らしいのだが、こちらがなんと11時までの営業で、夜の再開放は無い。最初の「寿司は11時まで」という情報を事前に仕入れていたのは、このことだったのだ。それを「寿司は夜まで食べられる」と案内されたことで、勝手に「コロナも落ち着いてきたし、ネットには出してないけど現地では営業時間が拡大されたのかな?」などと解釈して安心していた。鶴亭の営業が11時までである旨の案内表示はテプラ等で後付けされていたのを見るに、恐らくの推測だが、コロナ前は寿司は鶴亭のみで出していたところ、コロナで一旦ラウンジ自体が閉鎖され、その後順次再開する中で、広い食堂側でも寿司を出すようにして、鶴亭は午前中の繁忙時間帯だけ開放、にしたのだろうか、と思う。鶴亭の空間自体を見たかったので、完全なるミスである。次にこの空間に入れるのはいつになるやら……

https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/service/lounge/hnd/first/ より
https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/service/lounge/hnd/first/ より

悲劇?その3

さて、気を取り直して、人も少なくなってきたラウンジで、最後にホタテと寿司とデザートを注文し、食べ終わると気付けば19時近い。ここで、「11時まで」を逃したもう一つである、上の階のバーカウンターへ行く。鶴亭は11時を過ぎると終日入れないが、バーカウンターは19時に再開するのである。ここでハンドドリップコーヒーが飲めるとの情報だったので、出発前に最後に飲もうと思ったら……ハンドドリップコーヒーは午前中の営業だけでの提供とのこと。悲劇その3……
結局、1/24のA350-1000就航記念のノンアルコールカクテルである「スカイスリング」と、ほうじ茶をオーダー。もう一つの就航記念メニューの黒糖エスプレッソマティーニも気になったが、アルコールを15分で飲み切る自信が無かった。スカイスリングは、JAL利用者にはおなじみのスカイタイム(桃とぶどう)を使ったカクテル。おいしゅうございました。

レセプションからメインのJAL's Tableへ続く道
屏風状の壁には桜
こちらはJAL's Table側からレセプションへ向かう方向
つまりラウンジを出て搭乗口へ向かうときに見る景色
よく見ると、こちら向きのときだけ鶴が飛んでいる絵が加わるようになっている
セルフのドリンクコーナー
カウンター
職人さんが寿司を握っているのもここ
あれもこれも載せてすみません
帆立とシーアスパラのパートフィロー包み かんずりソース
メニュー名をメモするのを忘れた何らかのデザート
ラウンジ外へ出ると見えなくなるので今更ながらアプリのホーム画面
搭乗時刻が迫る
本当はこれが飲みたかった……
https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/service/lounge/hnd/first/ より
5階バーカウンター
バーカウンター横にはセルフのドリンクコーナーもあり、5階だけでもそれなりに過ごせるようになっている
1/24のA350-1000就航記念カクテルの説明
ノンアルコールの「スカイスリング」
国内線でもおなじみのドリンク、スカイタイムを使ったカクテル
日本を出る前最後にほうじ茶
遂に搭乗間近
グループ1も(国際線では)当然初めて


フライトへ出発

飲み切ったところでいよいよゲートへ出発。19:10頃に113番ゲート前に到着し、予定より5分遅れたが19:20には搭乗が開始された。いよいよ、ファーストクラスでのフライトが始まる。

国際線のボーディングブリッジは出発と到着で動線が違うため、3階の出発口を抜けたらエスカレータで2階へ
因みにオオタニサンの結婚はラウンジ内で知った
これからニューヨークまでの約13時間を過ごすこととなるボーイング777-300ERのJA743J

2024.3 往復JALファーストクラスで行くNY・WDW旅行の記録
その1;羽田空港ファーストクラスラウンジ編 おわり
その2;往路ファーストクラス機内編 へ続く

このペースで書いてて終わるんか……?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?