【誰にでもできる】東南アジアでしっかり稼いで夢の海外生活を実現するための完全ロードマップ【マレーシア】
こんにちは。
4回目の投稿になります。
今回は、誰にでもできる海外移住のための具体的な仕事の探し方からキャリアアップの仕方まで網羅的にお伝えします。
はじめに
前回までの記事で、英会話力0・スキル0だった私が日本語のみで仕事ができるという求人を見つけ勢いのままマレーシア移住をしてから、英語を身に着けステップアップし、給料が日本で働いていたときの2倍になった過程を書いてきました。
今回は、現在東南アジア移住を考えている人がどうやって仕事を見つけステップアップしていくかの戦略を具体的かつ再現性が高い形でお伝えしていきます。
もちろん英語力0・スキル0、どんな年齢からでもチャレンジ可能です。
誰にとっても海外での生活が日本より良いとは思いませんが、
昔の私のように現在日本でくすぶっている人
グローバルな舞台で英語を使って働いていきたい人
日本での環境に閉鎖感を感じていて何かを変えたいと思っている人
には、人生を変える1つの良いきっかけになると思います。
私も新卒で入った会社を半年で辞め、キャリアと人生において迷子になっていた時にマレーシア移住をして人生が変わりました。
では、ここからは具体的に現地での仕事をどう手に入れ、給料とポジションをどう上げていくのか、そしてどうやって東南アジアでの生活とキャリアを充実させていくのかについてお伝えします。
1.移住する国と働き方を決める
東南アジアといえども、シンガポール、タイ、マレーシア…と様々な国があります。
また、海外での働き方にも駐在員、現地採用、ノマド…と複数あります。
移住したい理由によって選ぶ国も働き方も変わるかと思いますが、現時点で英語力やスキルに自信がないものの海外でのキャリアに挑戦してみたいという方にはマレーシアを強くおすすめします。
理由はシンプルで、
多くの人が英語を話せる言語環境
日本と同等かそれ以上の給料の求人が多い
住みやすさや安全面などの理由ももちろんありますが、上の2つの条件は、他の国にはないマレーシア特有の強みです。
また、現地採用として働く場合には、日系企業、外資系企業、現地のローカル企業と選択肢が複数ありますが、おすすめは外資系BPO企業です。
応募要件のハードルが低くチャレンジしやすい
日系企業と比べ給料レンジが高くホワイト
入れ替わりが多いためステップアップが比較的容易
グローバルな環境
BPO企業とは、簡単に言うとGoogleやFacebookなどの大企業のカスタマーサポートなどの一部門をアウトソーシングされて代わりに行う企業です。
以下の章でで詳しく解説します。
2.現地での仕事を探す
東南アジアでの仕事の探し方も、基本的には日本での仕事探しと同じで、
求人サイトに登録
↓
求人に応募
↓
ウェブ面接
↓
採用
↓
契約
↓
渡航
(就労ビザで働くことになるため、ビザ周りのことは採用先の会社がすべてサポートしてくれます。また、BPO企業の場合、航空券と最初に滞在するホテルは会社持ちの場合がほとんどです。)
の順で進みます。
マレーシアでの仕事を紹介している求人サイトはいくつかあり、求人も被っていることが多いです。
私はカモメアジアという求人サイトを使っていました。
マレーシアの外資系BPO企業は、有名な大きな会社が4, 5社ほどあり、マレーシアで現地採用として働いている日本人のほとんどがそのうちのどれかで働いています。
BPO企業独自の特徴として、
1つのBPO企業の中に多数のプロジェクトが存在しており(例えばUberEatsのカスタマーサポート、Google広告のカスタマーサポート、Meta広告の広告コンサルなど)、プロジェクトごとにアウトソース元のクライアントが違い、働く環境が大きく異なる
基本的にアウトソース元のクライアントの情報を表に出さないため、求人募集などでもどのクライアントの仕事なのか記載されていない(例えばUberEatsのカスタマーサポートなら、大手フードデリバリーサービスのカスタマーサポートと記載)
があります。
そのため、仕事を探す際にも
どのクライアントのプロジェクトでの求人なのかがわかりにくい
SNSなどで会社の評判を調べても、プロジェクトごとに環境が大きく異ななるため、情報の精査が難しい
といった弊害があります。
そのため、マレーシア在住のBPO企業勤務の日本人たちは、友人や知人などコミュニティの中で情報を交換し合ってより働きやすい環境を探すというやり方を取っているのが実情です。
今から初めてマレーシアのBPO企業に挑戦しようという人にとって、情報がかなり掴みくくなっているため、思っていたのと違ったといったギャップが生じやすくなっています。
今回は、英語0・スキル0の状態からステップアップしていき、将来的に
英語を使ってグローバル環境でキャリアを作っていきたい
スキルを身に着け給料を上げていきたい
市場価値を高めてBPOではない企業や他の国にも行けるキャリアを作りたい
といった方向性の方にフォーカスして書いていきます。
各BPO企業の細かい分析やプロジェクトごとの仕事内容の違いなどの網羅バージョンは別記事で書きたいと思います。
3.最初の会社の決め方
まず最初にマレーシアの外資系BPO企業の働く環境と、応募要件にある英語力が実際にはどのくらいなのかを説明していきます。
BPO企業の環境
マレーシアの外資系企業では、日本以外にも、韓国、台湾、インド、ASEAN諸国、場合によっては欧米圏やアフリカ諸国などアジアを中心にたくさんの国から人が集まってきています。
アウトソース元のクライアントはグローバルにサービスを展開する企業で、それらの企業からカスタマーサポートやインサイドセールスなどの一部門を受注しているのがBPO企業です。
そのため、同じプロジェクト内で日本チーム、韓国チーム…と言語ごとにチームが分かれており、業務内容自体はどのチームも共通ですが、チームごとにそれぞれの自国のマーケットの顧客の対応をするといった形です。
応募要件にある英語力の基準
上記で述べたBPO独自の環境から、メイン業務である顧客対応は日本語、社内でのコミュニケーションやミーティングは英語というパターンが一番多いです。
基本的にそういったプロジェクトの求人では、応募要件の英語レベルとして「日常会話レベル」「社内公用語は英語」といった書かれ方をしています。
ただ、実際蓋を開けてみると、メイン業務は日本語であり、英語を流暢に話せる日本人もそれほど多くはないので、上記のような要件でのプロジェクトでも英語がほとんど話せない日本人は多少なりともいます。
トレーニングやミーティングも英語で行われることが多いため、最初は苦労するかもしれませんが、「自分は多少強引でも成長できる環境を最初にセットした方が伸びるタイプだ」という人はチャレンジしてみても良いかもしれません。
やる気や過去の経験を評価して英語力が現時点で低くても採用してくれるプロジェクトは意外と多いです。
「いや、ただでさえ海外に行くのにいきなりそんなハードモードは嫌だ、もっと地道にコツコツとやっていきたい」といった方にももちろん選択肢はあります。
外資系BPO企業でも、面接から入社後のトレーニング、業務やミーティングでも英語一切なしで日本語のみでOKなプロジェクトはいくつかあります。
私もそういったプロジェクトからスタートしました。
こちらも上記で紹介したカモメアジアという求人サイトにもそういったBPOの求人が出ていました。
4.海外でのステップアップの仕方
ここがいわゆる日本的な企業と、外資系BPO企業での一番の違いで、
給料を上げるため
ポジションを上げるため
より良い環境を手に入れるため
に早ければ1年ほどでステップアップの転職していくのが当たり前の環境です。
マレーシアの外資系BPO企業では、基本的に以下のようなピラミッド体制でプロジェクトが構成されています。
シニアオペレーションマネージャー(SOM)
🔻
オペレーションマネジャー(OM)
🔻
チームリーダー(TL)
🔻
サブジェクト マター エキスパート(SME)
/ クオリティアナリスト(QA)
🔻
エージェント
その他にも、トレーナー、HR、WFMなどオペレーションサイド以外にも様々なポジションがあります。
具体的なステップアップの仕方としては主に以下の3通りがあります。
①英語を使わない環境から徐々に英語を使う環境にシフトしていく
やはり英語ができるというのが一番手っ取り早く様々な選択肢を増やしてくれます。
まずはマレーシアの英語環境を活かして、社内・社外問わず友達を増やしたり、コミュニティに参加したりして英語力を鍛えましょう。
英語を一切使わない仕事
↓
メイン業務は日本語だが社内公用語が英語のプロジェクト
↓
メイン業務でも英語を使うプロジェクト
マレーシアの外資系BPO企業では、日本人を採用しているプロジェクトがたくさんあり、常にどこかしらのプロジェクトが人員募集をかけています。
社内公用語が英語の場合は面接も英語で行われる場合が多いので、ある程度自信がついてきたタイミングで力試しで面接にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
私の場合は、このルートで約3年かけてメイン業務でも基本英語を使うポジションに行くことができました。
②TLになり、英語×マネジメントができる人材になる
TLからいわゆるマネジメント層になり、メンバーのマネジメントが仕事になります。
外資系企業では日本企業と少し異なり、マネジメントが1つの専門分野として評価されます。
そのため、マネジメント経験があると、例えばカスタマーサポートのマネジャーからセールスのマネージャーに転職するといったマネジメントという専門分野を武器に横移動可能です。
かつ英語とマネジメント経験の両方を持つ日本語人材が圧倒的に不足しているため、これがあるとBPO企業では敵なしといった感じで、引く手数多で給料交渉もかなり有利に進められます。
また、将来的にBPO以外の外資系企業で働きたいと考えている人もこのルートでキャリアを作っていくのが一番良いのではないかと感じます。
エージェント
↓
SME or QA
↓
TL
エージェントからSME or QAになるのは同じプロジェクト内での方が早いかなという印象です。
パフォーマンスが高く、タイミングよくポジションに空きが出れば早くて数ヶ月で昇格できます。
よほどBPOでの経験が長くないと転職時にエージェントからSME or QAにポジションが上がるというのは少ないです。
SME or QAからTLになるのは、同じプロジェクトでも違うプロジェクトでもなれるという印象です。
そもそもTL経験がある日本人がそこまで多くないため、一度SME or QAを経験して英語もそれなりにできるとTLになるチャンスはかなり多いと思います。
外資系BPO企業では、年齢で物事が決まることは一切ないため、シンプルにパフォーマンスと英語のレベルでポジションの昇格が決まります。
今まで私が見た中だと、新卒で入社し23歳でTLをやっている人もいました。
若くからマネジメント経験をできるのは日本企業ではなかなかないと思うので、外資系BPO企業ならではの特徴です。
③英語を磨いて専門職に挑戦する
BPO企業には、オペレーションサイド以外にもいくつかの専門職が存在します。
タレントアクイジション(採用担当)
トレーナー(育成担当)
WFM(BPO内のデータアナリスト)
求人が出される機会は少なめですが、これらの仕事は日本人も採用される可能性があります。
他のBPO企業内のポジションと異なり、日本チームに所属ではなく、グローバルチームに所属し多国籍なメンバーとともに動くため、よりグローバルさを感じながら仕事ができる環境です。
英語レベルの高さとともに、類似の職務経験があれば採用されやすいですが、未経験でも適正があると判断されて採用されるケースもまれにあります。
5.BPO企業ってキャリアになるの?
私がマレーシアに移住した2022年あたりには、
「BPO企業で働くとキャリアが終わる」
「コールセンターは底辺」
「多少給料が低くても日系企業で働いたほうが日本に戻ってきた時にキャリアがある」
などなどBPO企業で働くことに対するネガティブなイメージばかりでした。
実際私も当時Twitterで「マレーシア BPO」で検索して、本当に大丈夫かなと心配になったことを覚えています。
ただ、現在は状況が少しずつ変わってきており、
日本人を採用するBPO企業が増えた
給料レンジが上がってきている
(例えば2022年日本語のみの仕事は24万円が相場だが、現在では27万円は固い)
カスタマーサポートだけではなく、セールス、広告コンサル、ITサポートなど職種も増えてきている
マネジメントスキルや英語力などを身につけることでBPO以外への道も拓ける
BPO企業に入社してくる日本人の質の変化
(以前はBPO=キャリアにならないというイメージ会社があり、リタイア組やキャリアのことをあまり考えてない人が大部分だったが、現在は海外大学を卒業した人、将来アメリカなどの大国にステップアップすることを目標にしている人など、将来のことも考えて敢えてBPOを選択する人が増えてきている)
もちろん、英語力を鍛える、日々のパフォーマンスを上げてポジションを上げる、チャンスを逃さないよう求人情報にアンテナを貼るなど、自身での日々の努力は必要です。
コールセンターのエージェントとして働き続けるだけで、英語力も上げない、ポジションも上げないだとなかなかキャリアにはならないと思います。
ただ、年齢や現時点での英語力・スキル関係なく海外でチャレンジできるのがBPOの醍醐味ですし、実際英語力とその他のスキル(マネジメント、セールス、マーケティングなど...)を身に着けていける環境であり、それらがあればその後の可能性も大いに広がります。
実際に私も新卒で入った会社を半年で辞め、途方にくれていたところから、BPOを経て、BPO以外にもシンガポールやイギリス、ベトナム、タイ、インドなどの様々な会社からオファーがもらえるようになりました。
現在はもともと興味があった人事採用領域で毎日英語で仕事ができています。
6.海外で働く際に気をつけないといけないこと
ここでは海外で(特にBPO企業)で働く際に気をつけなければいけないことをまとめていきます。
・契約書にサインする前に必ず全項目確認する
契約書は英語ですが、DeepLなどの翻訳サービスを使って念の為全文確認しましょう。
特に退職時の通知期間や、契約期間内に自主退職した場合のペナルティ、マレーシアの場合リリースレターが発行されるかどうか(これを会社が発行してくれる場合、マレーシア国内転職で一旦国外へ出る必要がなくなる)は確認して、疑問がある場合は人事に確認しましょう。
・就労ビザがない状態で働くことは違法
マレーシアの大手BPO企業は問題ないと思いますが、以前一部の日本人を採用している企業が、観光ビザで入国させ就労ビザが出る前から働かせていて問題になりました。
海外では基本、自分で自分の身を守らなければいけません。
「会社が良いって言ってたから…」というのはもちろん通用しないため、会社側に悪意がある・ないに関わらず、特にビザ関連は疑いの目を持って注意していきましょう。
おわりに
ここまで英語力0・スキル0からどうやって海外でチャンスを掴むのかをお伝えしてきました。
自らの経験を元に、リアルタイムの情報を完全網羅で書いたつもりですが、特にBPO業界は常に変化しているため、気になることやもっと知りたいことなどはぜひぜひコメントで聞いてください。
また、BPO就職やマレーシア就職、東南アジアでのキャリアなどに関して個別で相談されたい方には私にできる範囲でサポートさせていただければと思うのでそちらもぜひコメント待っています。
今後も、マレーシア中心に東南アジアでのキャリア情報や、海外生活に関するあれこれを記事にしていこうと思っているのでぜひフォローお願いいたします。
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また、個別で質問、相談がある方はXのDMでも受け付けていますのでお気軽にどうぞ👍
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