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20代独身男が現地採用として東南アジア移住するとどんな生活ができるのか?【マレーシア編】
こんにちは。
3回目の投稿となります。
今回は、タイトルの通り、20代独身の私が英会話力0・スキル0の状態で海外移住して、実際にどんな生活ができたのかをリアルにお伝えしていきます。
どのくらい稼げるのか、どんなレベルの生活ができるのか、いくら貯金できるのかなどなど赤裸々に語っていこうと思います
いくら稼げるのか
こちらの記事で詳しく書いていますが、マレーシアでは英語力0・スキル0でも働けるチャンスはたくさんあります。
私が2021年の終わりに英会話力0・スキル0でマレーシアへ移住した際の最初の給料は、RM7200(=約24万円)でした。
当時は英語力もスキルもなしだとこの金額が日本人がもらえる最低ラインという感じでした。
現在2024年は給料レンジが上がってきており、英語力0スキル0でもRM8000(=約27万円)、運が良ければRM9000(=約30万円)ほどもらえると思います。
そこに日常会話程度の英語力が加われば、RM10000(約34万円)以上は固いかなと思います。
そこにさらにマネジメント経験など希少なスキルが加わると、RM12000〜15000(約40〜50万円)ほどになります。
英語0・スキル0からのスタートでもやる気次第では数年でこのレンジの給料を得るのも割と現実的かと思います。
基本的には会社が保険費用を負担してくれるのと、所得税も比較的低いため、手取り額は日本と比べるとかなり高くなります。
どんなレベルの生活ができるのか
結論から言うと、日本で同じ額の給料を貰う場合と比べ、かなり豪華な生活ができます。
特にコンドミニアムと呼ばれるプール、ジム、ラウンジ付きのタワーマンションに比較的安く住むことができ、住環境の満足度がとても高いです。
ただ、いくつか日本と比べてクオリティが著しく落ちてしまう項目もあるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
①コンドミニアム
☆5/5
日本では想像できないようなプール、ジム、ラウンジ付きのタワーマンションに約3〜8万円で住むことができます。
マレーシア在住の日本人のほとんどがこういったコンドミニアムに住んでいると思います。
・日本と比べて部屋がとにかく広く、基本的に大きなファンが付いているため天井も高い
・基本的にプール、ジム、ラウンジが付いており、バスケットボールコートやコワーキングスペース、卓球やビリヤードなどのゲームルームが付いている物件も
・24時間有人のセキュリティ完備で外部者は入ってこれない
・ショッピングモールに隣接しているコンドミニアムもあり、とにかく便利
・一年中温かい気候のため、いつでもプールエリアでリラックスできる
・日本のように礼金や仲介手数料もなく、敷金は原則全額返ってくる
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敢えてマイナスポイントをあげるとすれば、
・コンドミニアムによっては民泊が許可されているものもあり、海外ならではの騒音トラブルなどが起きる場合も
・日本のような便利なコンビニがないため、徒歩圏内にスーパーや気軽に行ける飲食店がない場合、まとめ買いをしたり、フードデリバリーを使わないといけなくなる
②ワークライフバランス
☆5/5
マレーシアにある日系企業での営業職では、日々の残業も多く、未だに飲み会や休日ゴルフ接待などがあるようです。
しかし、多くの日本人が働く外資系BPO企業に限って言えば、とてもホワイトです。
概ね日系企業よりも給料が高く、労働時間も契約書通り(1日7.5時間労働の会社が多く、残業代は基本的にしっかりと支給される)で、もちろんハラスメントなどもありません(パワハラやセクハラは1発アウトでクビになります)。
そのため、間違いなくプライベートの時間は十分取れますし、ワークのためにライフが犠牲になることはないかと思います。
ただ、外資系BPO企業に多いカスタマーサポート職の中には、毎日クレーマーからの電話を取り続ける仕事もあり、メンタル的なストレスがきついと感じる人もいます。
そういったクレーマー対応系の仕事が合わなそうな方は、その他にもBPO企業にはたくさんの種類の仕事があるので、色々と探ってみて自分に合いそうな仕事を見つけるのがベターです。
また、人によってはカスタマーサポートなどの単純な作業が好きではない、もっとキャリアになる仕事がしたいという方もいるかと思います。
こちらの記事で詳しく書いていますが、外資系BPO企業の中には広告セールスやマーケティングなどもあり、未経験からでも挑戦できる場合もあります。
また、同じカスタマーサポートでもポジションを上げてマネージャーになると、英語×マネジメント経験がある人材がとても希少なため、かなり市場価値を上げることができます。
③食
☆2.5/5
これは人によって☆5にも☆1にもなりうるかなとは思いますが、私個人としては☆2.5です。
マレーシアはマレーシア国民としてマジョリティのマレー系、それに次ぐ中華系、インド系がおり、韓国、タイ、ベトナムなどのアジアからの移住者も多いため、世界各国の料理を楽しめます。
また、もちろん日本人も多いため、日本食レストランの数も多いです。
日本人が外食する場合、日本食か、馴染みがある中華料理(マレーシアには中華系マレーシア人がたくさんいるためレストランも多い)を食べることが多くなるかと思います。
中華料理はチャーハンや麻婆豆腐、餃子など日本人も馴染みがあり、かつ本格中華ならぬ正真正銘本物の中華なためとても美味しく、値段もきちんとしたレストランなら1人1000〜2000円、ローカルなレストランなら300〜800円と割とリーズナブルです。
ただ、やはり油っぽいものが多く、毎日食べるのはきついかなといった感じです。
日本食の場合、日本からのチェーン店も多く、やよい軒、一風堂、すき家、しゃぶ葉などがあります。
しかしどれも日本と比べると少し割高で味のクオリティも少し落ちます。
また、日本人が経営する現地の日本食レストランも多く味も日本そのものではありますが、やはり概ね日本よりも割高でなかなか毎日食べるのは難しいかなといった感じです。
マレー料理などよりローカルな食べ物となると、いくらでも安くすることは可能ですし、食にそれほどこだわりがなければあまり気にはならないかもしれません。
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また、自炊という手もあります。
スーパーは、高級スーパーからローカルなリーズナブルなスーパーまであり、日本がほしいと思ういわゆる普通の食材は基本どれも日本と同じか少し高いくらいの価格で手に入るかと思います。
最近だとドン・キホーテや業務用スーパーなどもマレーシアに進出しているため、割高にはなりますが、日本の調味料なども基本的にはすべて手に入ります。
個人的にマレーシアで一番残念のはコンビニの充実度です。
もちろん日本のコンビニは最強なので比べるのもナンセンスではあります。
ただ、東南アジアでもタイでは、日本にも引けを取らない商品ラインナップとクオリティのセブン-イレブンが24時間営業でどこにでもあります。
しかし、マレーシアの場合、そもそも24時間営業の店も少ないですし、全体的にクオリティが低く、買うものといっても本当に水とちょっとしたお菓子くらいしかありません。
単身で料理もしない私にとってこれはけっこう不便で、一番大きなマイナスポイントです。
また、マレーシアにはおしゃれなカフェが多いです。
日本のようにチェーン店が多いのではなく、個性豊かなカフェがたくさんあるのが魅力です。
とてもおしゃれなカフェでも価格はRM10〜RM20(=約330円〜650円)とそれほど高いわけではありません。
休日にカフェでゆったりというのは私の定番コースです。
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④娯楽•お酒
☆2/5
マレーシア人が休日にすることといえば、ショッピングモールに行く、カフェに行く、ランチ•ディナーに行くくらいです。
テーマパークなどの娯楽施設も少しずつ増えてきてるとはいえ、それほど娯楽が充実しているとは言えないため、自分で楽しみを見つけないといけません。
お酒が好きな方はマレーシアは厳しいかもしれません。
マレーシアはイスラム教の国のため、酒税がとても高いです。
コンビニでビール1本600円ほどします。
ただ、おしゃれなバーやルーフトップバー、スカイバーなどは意外と多くあるのでそういった面では楽しめるかと思います。
⑤移動
☆4/5
マレーシアは基本的に車社会ですが、マレーシア在住の日本人の多くは電車かタクシーでの移動が多いかと思います。
電車は主にMRTとLRTという2つがありますが、どちらも安く、快適に移動することができます。
アメリカやヨーロッパのように常に気を張っていないといけないということは全くなくとても安全ですし、特にMRTは新しくとてもきれいです。
料金は30分乗ってRM4(=約130円)とかなのでとてもリーズナブルですし、電車で都市圏の主要な場所はほとんど行くことができます。
タクシーは、東南アジア版のUberであるGrabというタクシー配車アプリがあり、日本と違い料金が安く、どこでもすぐに捕まるためとても便利です。
料金はピーク時かどうかで少し変わってきますが、10分乗ってRM10(=約300円)、30分乗ってRM30(=約1000円)くらいが通常かなという感じです。
いくら貯金できるのか
これは結構気になる方も多いのではないでしょうか。
もちろん使おうと思えば、食、お酒、服などいくらでも使うことはできますが、基本的に同じ額面の給料であれば日本よりもマレーシアの方が貯金できると思います。
・常夏の国のため、衣服にそれほどお金がかからない
・所得税が日本より安く、住民税や保険料などもかからない(保険料は基本会社が負担してくれる)
・携帯電話料金、水道光熱費、電車代など日常的にかかる細かいコストが基本日本よりも安い
私は一番給料が低かった最初の会社在籍時(月給約24万円)でも、特に節約もせず、フードデリバリーなどもかなり使いながらも毎月10万円以上貯金できていました。
個人的には日本にいたときと比べ、仕事でのストレスも少なく、気分転換にコンドミニアムのプールやジムにも行けて、常夏の国で心身ともにリラックスできていたため、ストレス解消的に衝動買いすることも少なかったのかなとも思います。
結局、日本からマレーシアに来て何が良かったか
これまでお金的な文脈で日本からマレーシアに来てどう生活が変わるのかをお話してきました。
日本では住めないようなプール付きのタワマンに住みたい、ストレスがない仕事をしてそこそこの給料がもらえる海外に移りたいといったような理由で、海外移住を検討するのもきっかけとしては全然良いと思います。
しかし、私が日本からマレーシアに移住して一番良かったことは、豪華なタワマンでも日本にいたときより増えた貯金額でもなく、「日本の外にはどんな世界が広がっているのかを肌身で感じられたこと」に尽きます。
日本には世界各国から観光客が来ますし、日本で暮らしている外国人もたくさんいます。
しかし、実際に彼らの1人とでもじっくり話したことがある日本人がいるかというとほとんどいないんじゃないかなと思います。
私の場合、きっかけこそそんなにたいそうなものではありませんでしたが、マレーシアに来て、英語を学びながらたくさんの外国人と友だちになり、一緒に働き、それぞれの文化や価値観、育ってきたバックグランドを学び、世界の見方が変わりました。
我々日本人と全く違う部分もたくさんあれば、同じ部分もたくさんあることを知り、人種や言葉、宗教が違っても結局は同じ感情を持つ人間なんだなということを身を持って感じました。
また、例えばインドネシア人の友だちがいれば、ニュースで流れるインドネシアに関するニューズの見え方も自ずと変わってくると思います。
そういった形で世界の見方が少しずつ変わっていき、日本から出て日本を外側から見ることで日本という国をより理解できるようになったなとも感じます。
こういったいろいろなきっかけや気づき、刺激をもらえるのが日本から出て海外で暮らしてみることの良いところだと考えています。
おわりに
今回は『スキルも英語力も何もない状態で海外移住するとどんな生活が待っているの!?』という疑問へのリアルな答えを書いてみました。
私はマレーシアからさらにタイへも移住しているので、タイ編もいずれ書きたいと思っています。
現在日本でくすぶっていて何かを変えたいと思っているかつての私のような人が、「これなら海外移住もありかも」と何かにチャレンジする最初のきっかけを得てくれたらいいなと思い今回の記事を書きました。
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