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【日本人が移住したい国14年連続1位】マレーシアに住むってぶっちゃけ楽しいの?に正直に答えます

こんにちは。

今までの記事では主にキャリア作りに焦点を当ててきましたが、今回は「結局海外生活って楽しいの?マレーシアってどんな国なの?」というところにリアルに答えていきます。

現地採用として稼げる額や、マレーシア生活でかかるコストや住みやすさについてはこちらの記事でまとめています。

今回は、私個人が主観的に感じた、給料額やコストなどの数字には現れない部分について語っていこうと思います


結論

個人的にはとても楽しくて、人生が変わりました

  • 毎日英語を使う環境で、英語力が伸びていくのを実感できる

  • かなり人種的にダイバーシティな環境のため、様々な考えや文化、バックグラウンドを持つ人達と友達になれる

  • 南国らしく1年中温暖な気候で、リラックスした生活を送れる

  • ロケーション的にアジアを中心に様々な国に旅行に行きやすい

ただ、合う人と合わない人で大きく分かれると思います。

海外あるあるなのもしれませんが、日本ほど娯楽が揃っているわけではないので、日々の生活においては、けっこう「やることないな」状態に陥ります。
例えば、誰もが行きたがるような有名な観光スポットはそんなにないですし、バーやクラブなどお酒を飲んで楽しむ場もそれほど多くありません。

逆に海外でのゆったりとしたスローライフを楽しみながら、異文化交流をしたり、言語力を伸ばしたり、自分の時間を持ちたいといった人にはマレーシアはとてもおすすめです。

以下でマレーシアがどんな環境なのかを私が実際に感じたことをベースにお伝えしていきます。


マレーシアの基本情報

首都 クアラルンプール

人口 3400万人

大きさ 日本とほぼ同じ

宗教 イスラム教

言語 英語、マレー語、中国語、タミール語

人種 マレー系67%、中華系25%、インド系7%

在住日本人の数 2万4500人

日本人が移住したい国ランキング 14年連続1位(財団法人ロングステイ財団による調査)


私が感じたマレーシアの印象

マレーシアの特徴として、1つの国に主にマレー系、中華系、インド系の3つの人種が共存しています。

面白いのが、それぞれの人種が異なる言語、宗教、文化をそれぞれ維持していて、共通言語として英語を話す点です。
あくまで第一言語はそれぞれの言語で、第2言語として英語を話し、マレー系はマレー文化、中華系は中華文化と文化も基本的に混ざることがないです。

比較として、例えばマレーシアの隣のインドネシアやタイにも中華系インドネシア人、中華系タイ人が多く存在しますが、彼らは第一言語としてインドネシア語、タイ語を話し、基本的に「自分たちはインドネシア人だ、タイ人だ」というアイデンティティを当然持っています。

しかし、マレーシアの場合は、良くも悪くもそういった背景から「1つのマレーシア国民」としてのアイデンティティが薄いです。

そのため、1つの国にいながら異なる文化や考え方、ダイバーシティを感じられるところが他のアジアの国にはない特徴です。
面白かったのが、中国本土からマレーシアに働きに来ている友人が、「マレーシアの中華系の方が、中国人よりも伝統的な中国文化を維持している」と言っていたことです。

中華系はマレーシアではマイノリティになるため、「自分たちの文化を守らなければ」という危機感がより強かったのかもしれません。

そんな背景から「マレーシア人はこんな感じ」と一括りに表現するのがとても難しいですが、基本的にとてもフレンドリーで日本人に対してもリスペクトが感じられます
日本食レストランはどこも人気ですし、やはりアニメの影響は凄まじく、頻繁に開催されるコスプレイベントには信じられないくらいのコスプレイヤーが集まります。

印象的なのは、マレーシアの日本人会が主催する盆踊りイベントが当初は現地日本人のためのものでしたが、日本文化を体験したい、日本文化が好きというマレーシア人たちが参加するようになり、現在では参加者が3万人を超える規模になり、日本でニュースにもなっていました。

それくらい日本人というとリスペクトと興味を持ってくれるため、コミュニケーションも取りやすいですし、友達にもなりやすいと思います。

また、マレーシアは東南アジアのハブ的存在なため、タイ、インドネシア、ベトナムといったASEAN諸国や、韓国、中国、中東諸国、欧米諸国からもたくさんの人が留学や働きにきています。
そのため、かなりグローバル感を感じると思いますし、特に働いている外国人とは、同じ立場ということもあり仲良くなりやすいと思います。


英語

英語をこれから学んでいきたい、喋れるようになりたいという人にはもってこいの環境が揃っています。

上で述べたようなマレーシア特有の環境から特に首都のクアラルンプールではほとんどの人が英語を話すことができるという体感です。

ビジネスの場ではもちろん、タクシードライバーから、レジの店員、ショッピングモールのセキュリティガードまで基本的にどこでも英語が通じます。

そのため、日常から英語環境に浸ることができます。

英語学習者の身で感じるアドバンテージとしては、マレーシアではほとんどの人が英語を話せますが、ネイティブスピーカーではなく第2言語として英語を学んだ人たちなので、まだ英語が流暢ではない日本人に対しても、こちら側の苦しみを理解してくれ優しくコミュニケーションを取ってくれるため、こちらの心理的ハードルも下がるということです。

英語環境でもネイティブだらけの環境ではなかなか同じようにはいかないと思います。

私の場合、英語は大学受験のために高校卒業までは勉強していましたが、大学入学以降は一切英語には触れない生活を送っていました。
英語の基礎はあるけど実際に話せるかといったら無理といった典型的な日本人でした。

そこからマレーシアに移住し、「せっかくマレーシアに来たのだから」と、とにかく友達を作り英語を使う毎日を送りました。
もちろん最初からうまくいったわけではなく、スーパーで店員に「レジ袋はいるか?」と聞かれたものの理解できなくて困ったり、インドネシア人たちの夕食会に招待されて行ったもののほぼ何も聞き取れなかったなど恥ずかしいエピソードならいくらでもあります。

ただ、1対1で、しかも私が知っている話題(主には日本のこと)であれば、マレーシア人も優しいのでゆっくり話してくれたり、多少間違っている英語でもこちらの意図を理解してくれて、徐々に英語を会話で使えるようになっていきました。

日本にいても今どきオンライン英会話があるじゃないかといえばそれまでですが、なかなかお金を払って重い腰を上げて、しかも継続するのは難しいのではないかと思います。

環境ごと変えてしまい、しかも勉強というよりは友達と会話を楽しむというやり方が自分には合っていたんだと思います。

友達と遊び終わって気がついたら4時間ぶっ通しで英語で話してたみたいなこともよくありました。
勉強としてではなく、自分が楽しいと思うことをしていたら結果的に自然と勉強にもなっていたという感じです。

また、中国語やマレー語、インドネシア語(マレー語とほぼ同じ)を学んでみたい人にもとても良い環境です。


生活

生活で基本的に困ることはありません。

すごく贅沢ができるというわけでもないですが、現地採用として一番低いポジションの給料でも全然ゆとりがある生活ができます

個人的には、プールとジム付きのマンションで、天井も高く広い部屋に住めることはけっこう嬉しかったポイントです。

広い部屋のスペースを何に活用するわけでもないのですが、狭い部屋にずっといると気が病んでくる気がしてあまり好きではないので、広い部屋とプールとジムにいつでも行けることは、ささやかですが毎日ハッピーな気持ちにしてくれます。

こちらで、部屋やプールの雰囲気や、生活にかかるコストがわかるのでぜひご覧ください。


安全性

ここは日本人が海外移住するうえでかなり重要なポイントだと思いますが、個人的にはとても安全だなと感じます

もちろん日本ほど安全かと言われたらさすがにそれはないですが、夜に一人で出歩いたり、電車に乗ったり、深夜にタクシーに乗っても危ないと感じたことは今のところ一度もありません。

通常、日本人が外国に住むと見た目で一発と外国人とわかり目立つため危険性が増しますが、マレーシアはそもそも多民族国家でみんな英語を話しますし、同じ見た目の中華系も多く、正直誰がマレーシア人で誰が外国人か見た目では判断が難しいです。

これにより犯罪の標的になることも少なからず減っているのかなと感じますし、何より外国人だからといって街なかで必要以上に視線を浴びたり、たかられたりすることが少ないのは居心地としてかなり良いです。

以前イタリア旅行に行った際には常にスリに注意しないといけなく、それだけでけっこう疲れた記憶があります。
そういった余計なところで自分の気力体力を使う必要がないのはとても嬉しいポイントです。


宗教

個人的にマレーシアに来て良かったことの1つが、宗教という概念に触れられたことです。

日本にいると宗教について学ぶことや触れることがあまりなく、なんとなく宗教=テロ、危ない、怖いといったイメージを持っている人も多いと思います。

マレーシアはイスラム教の国で、国民のマジョリティであるマレー系は基本イスラム教徒です。
マレーシアでは、生活の至る所で宗教という文化を感じられます。

歴史や文化が好きな私にとって、学校の教科書で学んだものの、あまり深く理解できていなかった概念についてそのリアルを知っていくというのはとても知的好奇心が満たされる楽しい体験でした。

ただニュースを見て、本を読んで理解するのと、実際に自分の目で見て、体験して、当事者である友達から話を聞いて理解するのとでは雲泥の差があるなと感じました。


仕事観

これも多民族国家マレーシアならではの面白さがあります。
あまり言い方は良くないかもしれませんが、「マレー系はマイペースでゆっくりで、中華系はよく働く」と言われることが多いです。

もちろん結局は個人個人で異なるとは思いますが、全体的に見ると概ね合っているなという感覚が私にもあって、おそらく経済や政治的な背景に影響されている部分も大きいと思います。

マレーシアは上でも述べたようにマレー系、中華系、インド系が入り混じっている多民族国家ですが、政府がすべての人種を平等に扱っているわけではありません
マレー人優遇政策を取っており、教育、就職、日々の暮らし、様々なところでマレー系が優遇されています

私が体験した興味深い出来事として1つ紹介します。
私がマレーシアで最初に賃貸契約していた部屋のオーナーは中華系で、次に引っ越した先はマレー系オーナーでした。
2軒目の時は毎月の光熱費が結構な額ディスカウントされていて、1軒目のときにはなかったものだったので、マレーシア人の友人に聞いたところ、マレー系だから政府がサポートしていると教えてくれました。
こんなところにも差をつけているのかとけっこうショックでした。
(※1軒目では1人暮らしで、2軒目ではシェアハウスをしており、そのうちの1人がマレー人だったため、もしかしたらオーナーではなく、賃貸契約している人の人種によるものであったのかもしれません)

そのため、マレー系はいざとなれば政府のサポートが受けられるという安心感があるのに対し、マイノリティである中華系は自分の身は自分で守らないといけないという危機感が常にあります
そのため、中華系の家庭では子供を厳しく育てる文化があり、実際に中華系はマイノリティですが、収入レベルでは中華系のほうがマレー系より高くなっています。

また、特に中華系は良い会社に就職することよりも小さくても自分でビジネスをすることに目標にしている人が多く、私の周りでも自分のビジネスを持っている中華系の友人が多いです。

これも政府や会社に頼るよりも、自分自身の手で切り開いていくという中華系ならではの価値観がベースにあるのだと思います。

日本にはなかなかない価値観だと思いますし、こういった人が身近に多いと良い刺激をもらえて、自分も何かチャレンジしてみようかなといった気持ちにさせてくれます。


教育

マレーシアは東南アジアでも随一の、教育に力を入れている国です。
英語環境ということもあり、アメリカやイギリスのインターナショナルスクールも多く、最近では日本からの母子留学、家族での教育移住もかなり増えています。

また、大学のレベルも高く、アジア大学ランキングなどを見てもらえればわかりますが、近年ではトップのマラヤ大学が東京大学よりも高い順位になった年もあり、他の大学の順位も高いです。

アメリカ、イギリスなどと比べ学費が安く、英語で学べるマレーシアの大学に正規留学する日本人学生も年々増えてきています。

日本でも英語学習の需要が増してきており、また円安などのショッキングなニュースから海外移住を目指す人も増えてきているので、就労以外にも教育移住、家族移住、留学などマレーシア移住は今後ますます増えていくのではないかと思います。


まとめ

ここまで私が感じたマレーシアで暮らす中で感じてきた印象をリアルに語ってきました。

マレーシアはアジアの国の中でもかなり特殊で面白い特徴を持った国です

今回の記事を読んで、少しでもマレーシアという国や、海外移住、異なる文化に触れることに興味を持ってもらえたらうれしいです。 

これからもマレーシアを中心に東南アジアでのキャリア情報や、海外で暮らして感じたリアル海外移住に関するノウハウなどを発信していきますので、ぜひぜひコメント、フォローよろしくお願いします!

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