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あなたの笑顔を想う


子供の頃、スナフキンが大好きでした。
自由で、静かで、自立していて、
深緑色の帽子を目深にかぶって、放浪する姿が、どこかかっこいいなと思っていました。


イイ大人になった今、スナフキンも好きだけど、
私の推しは冨岡義勇です。
静かで、強くて、不器用で、
ものすごく好きになって、「冨岡義勇の嫁になりたい」と言ってドン引かれたことがあるほどです。


【ぼっち】が好きなんです。
なんだかそれはもう私が否応なく、惹かれてしまうところ。


孤独な人が気になるんです。

孤独な人には、独特のにおいがある。
漂う雰囲気が、まとっているものが、周りとはちょっと違う。
姿、眼差し、空気感。
孤独な人は、その人が居る空間だけ、そこだけぽっかり夜みたいな、
同じ場所に居るのにひとりだけ別の次元に存在しているかのような、
独特な雰囲気をその身に帯びている。


人は元来孤独だと言われれば、それは確かにそうなんですが。
人間は誰しもその心に、孤独を持っていると思います。

孤独な人は、その割合いが人よりも多い。
孤独な人はどうしたって、孤独になるように出来ている。
好むと好まざるとにかかわらず。

私はそういう人に想いが向く。
孤独な人はまとっている空気で、においで、すぐにわかる。
私から見たら目立つから。
でも周りの人はそうではないみたい。その人を除いたところで、みんなで楽しくやっている。
みんなと仲良くやれていても、孤独な人はそこに溶け合わない。
私はそういうのが気になってしまう。


年齢や性別はあまり関係がない。
昔、老人の孤独死のニュースがずっと気になっていて、お弁当の配達のボランティアをしたこともある。
役に立てたのかはわからないけど。


私には昔から、
孤独な人の【孤独】と、繋がりたい欲がある。
それはただの私の欲で、高尚なものでも何でもない。
世界の中にひっそりと存在している、孤独を全部回収して、繋がっていたい欲がある。
言葉にすると何だか変だけど、そういうことなんだと思う。


孤独な人は不器用で、
孤独な人は真っ直ぐで(本人がそう思わなくても)、
孤独な人は美しい。



孤独はその性質上、溶け合ったり混ざり合うものではない。
物理的に、解消されればよいものでもない。

だから、繋がるだけでいい。
繋がることしかできない。



多分、私は孤独な人の
「生きている」ことを肯定したい。

ただその人の命を肯定したい。
そういう欲がある。


それは私がずっと欲しかったものかもしれない。
欲しくて欲しくて、
誰かに言って欲しくて、
私が得られなかったもの。


今となっては、
それは誰かからもらうものではないことを知っている。
だけど、
道端の小石につまずくみたいに、
「あ、ここにあったんだ。」と、一瞬何かに心を奪われるような、
そんな瞬間を創りたいのかもしれない。



私が他者に出来る最善のことは、
ポジティブな想いを向けることだと思っています。
行動も想いから生じる。
”想い”からすべてが動き始める。


だけど、
想いだけではお腹は満たされないし、
想いだけで子供は生まれない。
想いだけで健康になることもできない。



それでも、
想いは闇をはらい、
想いは希望を生み、
想いは人生を彩り、
想いは国境を越え、
想いは世界を動かし、
想いは世界を変える。


一人の人間の想いは世界を揺り動かす。
それを信じている。


私にできる行動は僅かなものかもしれない。
だけど私の想いは何にも制限されず、世界に広がる。
それを信じている。


一人の人間の想いは繋がって、世界に響く。
世界を変える。



人間にはそういう力がある。

私にも、あなたにも。



だから今日も、身近な人たちの、笑顔を想う。
会ったこともない誰かの、笑顔を想う。


あなたの、笑顔を想う。




最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。










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