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下っ腹の漬物石と狂気

物騒なタイトルですみません。
先日、つぶやき機能を使って、初めてのつぶやきをしました。

生理の時の負のループの話です。
1年で12回もこのループをするわけです。
ですが一番ツライのは、ここじゃないんです。
今日は女性の体についてのお話です。



皆さんは、女性の体をご存じでしょうか?

とは言っても、男性の皆様が期待するような内容ではございません。
申し訳ありません。
ですが、女性の体について男性の方が知識を持っていることは、
パートナーとの良好な関係に欠かせないものと思います。
男性の皆様は、是非、参考までにご一読下さい。
この知識を基に女性を気遣える男性は、需要があります。


月々のビックウェーブ

およそ一か月の間に、女性ホルモンは4つの変動の波を起こします。

  • 卵胞期

  • 排卵期

  • 黄体期

  • 月経期(生理)

女性ホルモンの種類であるエストロゲンやらプロゲステロンやら、子宮内膜やら黄体やらの小難しい話は、割愛します。
そういった小難しい話ではなく、
リアルな女性の一か月の周期とは如何なるものかを、知っていただきたく思います。
覚悟をお持ちになって、お読み下さい。


まず生理周期の長さ(生理から生理まで)は、人によって様々です。
26日の人も居れば、34日の人も居ます。
正常な周期は25日~38日とされています。
安定してる人も居れば、周期が不安定な人も居ます。
ピルを飲んでいる方は、薬によって生理周期をコントロールしている為、周期は決まっています。その場合、次の生理がいつ来るのかもわかります。

ですが大半の方は、生理周期が乱れる経験があるかと思います。
なぜなら、女性ホルモンはストレスに敏感だからです。
簡単に乱れます。
心配事を抱えていたり、寝不足やダイエット、風邪をひいた時なども、周期は乱れます。
それらのストレスが高じると、生理が止まってしまうこともあります。
毎月起こるものだからといって、毎月きちっと来てくれるものではないのです。


ゴミ箱や壁を殴る

ここからが本題です。
心してかかれ。

あまり知識の少ない男性諸君であっても、「生理痛」なるものはご存じかと思います。
生理の時に現れる様々な痛みです。下腹部痛、腰痛、頭痛などです。
更にひどくなると吐き気や立っていられない程の下腹部痛や腰痛となり、この場合は「月経困難症」となり治療が必要です。
この症状も人によって様々です。


生理周期に伴う体の不調として、最近では、「PMS(月経前症候群)」についても広く知られるようになってきました。
PMSとは、生理の約10日ほど前から症状が現れ、生理が始まるまで続く不調です。
これもまた、人によって様々で、まったく無い人も居れば、えげつないほどの重い症状に悩まされる人も居ます。私です。

PMSの症状は、身体的なものから精神的なものまで、実に多くのものがあります。
体の症状としては、
胸の張り・痛み、肩こり、頭痛、お腹の張り、むくみ
などがあります。

心の症状としては、
イライラ、感情が乱高下、落ち込み、集中力低下、無気力
などが挙げられます。


もうね、
言葉では簡単に言い表せないんですけどね、
簡単に一言で言うと、
人格が変わります。

とにかくイライライライラします。
爆発的にイライラします。
感情の行き場がないので、あたるんですね、ゴミ箱とかにね。
あと壁とかね。もちろん壁を殴ったら自分が痛いんですが、
うっかり壊してしまう確率は低いですからね。壁にもよりますが。
もうはたから見たら狂気の沙汰ですね。


そう、そうだ。
狂気だ。狂気がしっくりくる。
PMSなんてよくわからない呼び名にしないで、
【狂気期】とかにして欲しいですね。
もうイライラしすぎて涙が出て来るほどです。
そのうちうっかり誰かを殺めてしまうのではないかと不安を覚えるほどです。

私の場合、この狂気の9日間を過ごしたのち、
いきなり精神の谷にストーンと見事に落っこちる日が来ます。
生理前日です。


殴るとか狂気とか恐ろしいことばかり書いていますが、
私は自他共に認める穏やかな人間です。本当です。
HSPやINFJの気質上、落ち込んだりすることもありますが、
近年はこの狂気期以外はポジティブに生きられるようになってきました。

ですが生理直前の落ち込みは、そういったものと明らかに違います。
もう何をしてもダメです。
どんなに素晴らしい思想や哲学や法則でさえ、太刀打ち出来ない、抗えない類のものです。
これが一か月に一日だけあるので、「明日生理が来る。」とわかるのです。


下っ腹に漬物石

狂気の9日間と死にたい一日を過ごしたのち、生理が来ます。
私の場合幸いにも、月経時の生理痛はそこまでひどくありません。
血が出ている不快感はもちろんありますが、あとはいつもより疲れやすくなるくらいです。

生理が終わってから排卵期までの数日間は、周期の中で最も穏やかな時期になります。
ですが血がひとしきり出た後なので、貧血が起こります。
そして冒頭でご紹介した負のループに陥るのです。





すみません、まだ終わりません。
最後までついて来て下さい。


生理が終わり、約10日ほど経つと、正常に排卵していれば「排卵日」があります。最も妊娠しやすい時期です。
私はこの排卵日あたりの1日~2日に、「排卵痛」なるものがあります。
どんな痛みかって、
下っ腹に漬物石を入れられたような痛みです。

痛いというか、重苦しい。
とにかく下腹が重い。
酷い時はおばあちゃんのように腰を曲げた状態じゃないと痛くて歩けないほどです。
もちろん生活に支障が出ます。


PMSやら排卵痛やら、私が何をしたというのか。
いや、女はなぜ年中こんな苦しみと戦わねばならないのか。
生命を産み出す為とはいえ、この仕打ちはやりすぎではないのか。

そんなことを思考しながら過ごしていましたが、
あまりの苦行に耐えかねて婦人科を受診しました。

診察の結果、特に異状は見られませんでした。
排卵痛は生理痛の一種だということで、痛み止めと、PMS時の気持ちを落ち着かせる効果のある漢方を処方されました。
それと血液検査で貧血と出たので、鉄剤も処方されました。


これを飲み始めてから、
PMSのイライラはほぼ無くなりました。


もっと早く行けば良かっった!!


調べてみると貧血も落ち込みなど精神に影響が出るようなので、
私の場合は漢方が体に合ったのと貧血が改善されたことで症状が落ち着いたものと思われます。
ですが排卵痛はいまだに健在です。
排卵痛があまりに酷い場合は、子宮内膜症などの病気の可能性もあるので、症状の強い方は婦人科の受診をお勧めします。

私を救った神アイテム



いかがでしたでしょうか。
あくまでも私個人の症状でしたが、
婦人科にかかる前の私は、一か月に調子の良い日は3日くらいでした。
もしそのような症状でお悩みの方がいらっしゃったら、婦人科の受診をお勧めします。
なんとなく、行きにくかったりするんですよね、怖いイメージというか。
でも定期的に診てもらえることで、安心感にも繋がりますし、病気の早期発見もできます。
なにより、生理周期に伴う苦痛は、皆が持っていて当たり前に耐えなければならないものではなく、適切な治療で改善できるものです。見える世界が変わります。
自分の大切な体を労りましょう。

そしてこのような女性の体に関することが、もっと周知されたら良いなと思います。
女ばかりが大変だとは言いませんが、
調子の悪い時に、
「排卵痛がひどくて」
と言っても伝わるくらいになれば良いなあなんて、思ったりします。



お付き合いいただき、ありがとうございました。









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