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インナーチャイルドの声が聞こえた


毒親育ちの私は、これまで自分の性格や生き辛さに悩み、
本を読み知識を得ることもしてきました。
その中でよく、インナーチャイルドなるものが出てきて、インナーチャイルドの声を聞くとか、インナーチャイルドの欲求を満たすとか書いてあるのですが、これがよくわからず、
「インナーチャイルドてナニ???」
なんか怪しいしよくわからん、という感じだったのですが、ある時このインナーチャイルドの存在を感じることになります。


私にとってそのきっかけとなったものは、『音楽』でした。

昔から音楽が好きで、中学生の頃は友達とバンドを組んでみたり、ライブに行くことが生き甲斐だった時期もあり、私の人生の中で音楽は重要なものでした。
辛い時も常に、寄り添う音楽があり、多くのものをそこから得てきたように思います。

noteでも音楽の記事をいくつか書いていますが、記事を書いている時の楽しさから、自分で思っていたよりも私は音楽が好きなんだなぁと実感しています。


1年程前に、人生に行き詰まり、精神的にとても辛い時期がありました。
その頃、夜中にYouTubeを見ていた時にたまたま出逢った曲が、私に不思議な体験をもたらしてくれました。
まずはご紹介します。


The Chainsmokers とColdplay の、”Something Just Like This”です。
私はこの曲を聴いた時、始めは「いい曲だなぁ」と思うくらいでしたが、日本語訳を見ながら聴いているうちに、不思議な感覚が私を包みました。
日本語訳はこちら↓↓↓


私はこの曲を聴いて、
『これは私がずっと求めていたものだ』
と感じました。

それは、

私が幼い頃に欲しかったものでもあり

現在の私が欲しいものでもあり

隣で寝ている娘が欲しがっているものだ

と感じました。


それらが同時に私の中に姿を現して、繋がりました。


私が何十年も欲しかったものと、
横ですやすや眠っている娘が欲しがっているものが、
まったく同じだったと理解した時、
涙が溢れて止まりませんでした。

嗚咽する程泣きました。

私がずっと無視し続けてきた幼い私の要求を、
初めて聴いてやれたように感じました。


その時の私の感情は、幾重にも折り重なっていて、
とてもとても複雑で繊細でした。



わたしはただ側に居て、抱き締め合ったり愛をくれる存在を求めていたこと

スーパーヒーローになんかならなくても、ただあなたで居てくれればいいと言ってもらえること

その要求をずっと無視してきたこと

それを娘が欲しがっているということ

娘にそれを与えてやれていなかったこと

わたしがそういう存在になることが出来るということ


欲しがっている立場と、
与えることが出来る立場。

幼い頃の私の感情と、
今の私の感情。
娘の気持ち。


様々なことが私の中で交錯していました。


でもそれらが欲しているものはたったひとつでした。


そしてそれらの感情が押し寄せてきた時、

私はその要求のすべてに応えることが出来るということも

理解していました。


幼いわたしと

今の私

娘の気持ち


それらの声をはっきりと聞くことが出来たら

その存在を認めることが出来たのなら

満たしてあげることが出来る。


自分の中にあった要求をはっきりと認識したことで、
私はそれを自分自身にも、娘にも、あげることが出来るということに、
その自分の立場に、
湧き上がる喜びを感じていました。


存在にすら気付いていないことを、その要求を、満たしてやることは出来ません。
私は自分の中にずっと持っていた根源的な欲求を、ちゃんと認識していませんでした。満たせていると思っていたからです。
娘に対しても、自分に対しても、もっと早くに気付いてあげていれば良かった。
だけどその時の自分じゃなければ、気付けなかったのかも知れません。
起こる出来事は、すべてに意味があり、
そのタイミングは完璧であるからです。


専門的なカウンセリングを受けたわけでもないし、そのことについてものすごく勉強したわけでもないので、これが ”インナーチャイルドの声を聞く”ことに該当するのかは、わかりません。
だけどこの時の体験は、私の中で大きな意味を持ちました。

娘たちの存在も、夫も、ありのままの私を受け入れ、愛をくれる存在であることは間違いありません。
ですが、自分が、自分自身の心の声を聞いてやれなければ、自分は救われない。そのように思います。
それができるのは、自分だけだからです。



今回は、私が自分の心の声を聞くきっかけになった曲を紹介させていただきました。
自分の心の声を聞くきっかけは、本当に人それぞれなのだろうと思います。
本で触れた誰かの言葉だったり、絵やアートだったり、漫画だったり、カウンセリングや人との対話かもしれません。旅行や、自然に触れることかもしれません。
その方法に絶対的な正解は無く、道しるべとなるものは、その人の心が動くものであって、それは人の数だけ存在すると思います。

願わくばこれを読んでくださった皆様が、自分の心の声に正直に、ご自分の人生を存分に輝かせて行くことができますように。





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