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【第二の人生】2の章:今後を左右する重要人物との初対面

*登場人物*

  • 萬里→一応主人公。ボロボロの体を抱えて最後の治療に挑んだ

  • サクヤさん→萬里が最後の治療と思って駆け込んだ治療院の先生(実は萬里と同じマンションの住人だった)

  • H氏(おじじ)→サクヤさんから紹介されたリーマン能力者。「おじじ」というアダ名も持つ、と言っても萬里の6歳年上



壊れた身体の最後の治療
と思い飛び込んだ
治療院の先生『サクヤさん』

サクヤさんの知り合いに
サラリーマンでありながら
能力のある人が
いるということで、
時間が合えば会わせてくれる
という話になった。

いつになるのかは
わからないけど
ひとまず待つことにする。

最初に
サクヤさんの治療院を訪れた時
長話をした中で、
これから会わせていただく
サラリーマンさんの話も
いくつか聞いた。

その方は視えていても
全てを話してくれるわけでは
ないということ。

言うべき時期、
言うべきタイミングというものがあり
それを見極めてから伝えるので
必ずしもその場で明確な答えが
出るわけではないということ。

それが当たり前なので
追求しても急かしても、
曖昧に終わらせられることが
多いということ。

注意事項的なことや、
心構えが必要なようだ。

その方は、
サラリーマンで
普通に仕事をしているし
奥さんとお子さん3人の大黒柱。

能力はすごいとのことだけど
村さんと同じく
普通の社会に紛れて生きている。

仕事もされてる方なので
会えるまでには
時間がかかるだろう
と思っていたが、
思いがけなく
治療に行ったその週末に
サクヤさんから
電話が入った。

サクヤさん「明日会いたいと
言われてるけど
時間取れますか?
急なのでどうかと
思ったんですけど、
先方がすぐに会いたいと
いうことだったんで・・・。」

萬里「ぜひ!行きます!
ソッコー行きます!
明日行きます!」

そして次の日、
指定された時間に
サクヤさんの治療院まで
駆け付けた。

サラリーマン能力者
彼の名は『H氏』
またの名を『おじじ』という。

机を挟み
向かい合わせに座り、
まず目を見た。

萬里は本物か偽物か
見定める時はそうする。

瞬間的に
『この人は本物だ!』
と思った。

すぐ近くに
こういう人がいるなら
もっと早く出会いたかった!
とも思った。

鹿児島の村さんと
距離が出来て
何年か抱えていた
疑問や悩みを
マシンガントークで放つ。

ついでに疑問や質問も
投げかける。

萬里「萬里は子供の時から
みんなの為になる
何かをしないといけないって
思ってきたんですけど
それが何かわかりますか?
いつも何かが萬里に
憑いてきて
耐えられなくなった時、
鹿児島にお世話になって
いた方がいたんですけど
『どうしたら自分で
処理できるように
なるのかやり方を
教えてください!』って
毎回聞いてたんです。
だけど、その鹿児島の方は
『萬里さんは気持ちの
持ちようで大丈夫です。』
っていつも笑って言うんです。
私の傍に何もいない日は
ないんです。
誰でもみんな
そういうものなんですか?
今日だって何か憑れてるの
自分でもわかってるんです。
でもどうすれば居なくなるのか
わからないし・・・。
とりあえず、
今いるヤツはどうにか
してもらえますか?」

H氏、ずっと
無言でどこ見てるか
わからない視線。

ただ頷いてはいるが
その行動は
何か見えないものを
色々視て整理しているようにも
窺える。

あまりにも口数少な過ぎて
萬里一人で喋ってる感じ。

この人、生きてるんだけど
萬里の感覚としては
生身の人間と対話を
している気がしない・・・。

え、ちょっと、
いくらなんでも喋らな過ぎじゃね?

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