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【第二の人生】54の章:ストーリー仕立てで視せられても、そう簡単に解釈できない

*登場人物*

  • 萬里→主人公の主婦。お役目受け入れてからというもの、拷問のような日々が続いております。

  • H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)萬里にお役目を伝えて、フォロー(指導)中ですが、実は前世のどこかでは萬里の弟子だったらしいです。


立て続けだったし、
少しは休憩入るかな・・・。
って、望みも
今は期待できないのかな。

多少の症状の違いはあっても
キツイことには変わりない。

次の日は、朝から微熱
この夜視た映像は、
キンモクセイの香りで始まった。

ベビーバスケットが視える
中に何か入ってるのは分かるが
それが何かはわからない。

映像が切り替わる、
次に視えるのは広くて長い階段、
子供の歌声・・・。

その声が怒鳴り声に変わる、
「もう嫌だ!!!」わめいている。

そこにはおもちゃも
いくつか転がっている。

夢の中で映像を視せられているはずなのに、
寝てるはずなのに萬里の体調が
段々と悪くなっていくのが分かる。

時間が経つにつれ
喉がパンパンに腫れ、
関節が痛く呼吸が苦しい
身体が重い。

この長い階段の上が
どうしても気になる。

二階に人の姿は目視できないが、
感じ取った限りでは
30代の女性が居るのが分かった。

起床してすぐに
H氏に連絡を入れた。

これは、
視たものが何だったのか?
断片的な映像から状況を把握する
練習なのではないか?と思い始めた。

じっくりと思い返してみる。
大きな家の大家族、
訴えに現れたのは
嫁姑の関係で悩む母と子供が二人。

姑から小言を言われるのが日常化
反射的に
「お片づけをしないといけない・・・。」
と子供が怯えながら言っていた。

この子供らはどっちも男の子だ。

母は「大丈夫よ」と子供達をなだめるが、
なぜかその顔は鬼の形相。

いつの世も無くならない
嫁姑問題。

この映像に父親は出てこなかった、
何がどうなってこの状況で
どうやって亡くなったのかも分からない。

『視えたもの』が亡き人の訴えたいことなら
この状況から受けとれるのは
『恐怖感』『悔しさ』『悲しさ』
そして『恨みつらみ』

この状況から判断すると今萬里の中には
確実に3人は居る。

『じゃぁ、あのベビーバスケットの中は
なんだったんだろう?』

そう簡単に答えは出ない・・・。

夜になり、なぜかこの親子3人が
身体から離れたのがわかった。

でも、
天に帰ったような気はしない。

萬里が何か対応した訳でもないし
多分H氏も何もしてないはず。

何かを訴えに来たはずなのに
なぜ急に居なくなったのか
『?』は残った。

次の日、
また違うのが来た気がしてる。

朝から尋常ではないめまいと
喉の腫れ、相変わらず微熱。

こんな日にかぎって
ダーリンの実家に呼ばれている。

お盆の真っ只中、
もちろん行きたくない。

萬里「留守番したい!」と言ってみるが、

ダーリン「小さい娘の世話できないし
うちの親は孫に会いたくて呼んだんやけん
行かんわけにはいかん。」

はぁ、何もなく元気だったとしても
ダーリンの実家は居心地悪いのに、
こんな体調で笑顔で
付き合いの会話なんて無理。

夏の暑さも相まって
めまいがひどく立ってられない。

時々、目を瞑ると
その視界は全面真っ赤?!

『あれ?目を閉じた時って
こんな色に見えてたっけ?』

何度か試してみる、
うん、何度やっても目の前は
真っ赤な色にしか見えない。

めまいがひどくて
目を瞑れば余計にぐるぐる回る
今日は運転は無理だと思う。

ダーリンにお酒は控えるように
とだけはお願いする。

今、萬里はなんとなく
小さな女の子の存在を感じている。
今度は一人だ。

小さな女の子なら
それほど影響はないだろうと思うが、
ダーリンの実家の帰りにどうしても
サクヤさんの治療院へ行きたい
気持ちに駆られ寄って欲しいとお願いした。

急にこんな事を思う気持ち自体に
多分何か意味がある。

萬里、
最近その辺りは少し学習したのです。

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