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高校受験の失敗から得たもの。

2017年、僕は中学校を卒業しました。
僕の地域、県は少し珍しい入試方法で、卒業式が終わった2日後に公立入試を控えていました。

私立専願で進路が決まった同級生、通信制、専門学校に進むことを決めた同級生は、悠々とした様子でみんなと写真を取り合っていました。

友達もいない、それでもってゆっくりとした時間を過ごすこともできず、旅立ちの日にを歌い終わり、体育館をでたその足でそのまま僕は家に帰りました。

中学で培った思い出など帰宅部の僕には何もありません。



遡ること1ヶ月前、県でも数少ない私学男子校に受験しました。

○○○点が合格点で、その点よりも11点だけ多く取り、見事合格通知を受け取りました。

それからというもの、一度も公立入試のことを考えて勉強に励むことはありませんでした。

僕は楽しい学生生活にただならぬ希望を抱いていました。


小学校では人と話す事が苦手で、中学では大した成績を収めることもできず、塾に監禁され続ける生活。

睡眠時間は減り、精神は蝕まれ、気づけば鬱になっていました。

学校は勉強をするところ。学生は勉強しかしてはいけないものだという先入観に当時の僕は支配されていました。

それからというもの、精神や頭の中、健康状態もぐちゃぐちゃになり、まるで屍になりました。


そうして1、2年を過ごした僕は、受験生になりました。

僕は志望校を探す中で、"男子校"に出会います。

その時の僕はまるで光のような印象を受けました。

文化祭や学校生活、体育祭や学校行事、初めて学生の楽しそうな表情を身近に感じました。

いつも学校は、親の評判しか考えていません。

真剣に学業に取り組む子の姿、熱心に大人だけで生み出されたカリキュラム、高校生活を全く無視した進学実績。


そんなことは僕は望んでいないのです。


男子校の入学説明会には一人で何度か訪れました。

そこで働く教師の“表情”を見て、「ここにいきたい」と思うようになりました。


学校で働く大人の楽しそうな姿を見たのは、この学校が初めてでした。



僕の意思で公立入試を志願した訳ではありませんでした。

今でこそ公立と私立に差は無くなってきていますが、それでも50万円近くの授業料の差があります。

親はどちらに子供を進学させたいでしょうか。


そんな事を考え、僕は公立入試までの1ヶ月を自分の都合の良いように逃げてきました。

そして迎えた合格発表日、期待を背負った父と、結果を見ずとも知っている僕は番号へと目を向けました。



僕は、高校に落ちた事をあまり気にしていませんでした。

しかし、落ちた事よりも辛い事が高校の合格発表後たくさん起こりました。

僕は合格発表を終えた後、中学校に合否を伝えに生きました。

周りは、僕が落ちるとは一ミリも考えていなかったようです。

職員室に群がる合格した多くの同級生と、阻害されたように生きてきた不合格通知を受け取った僕が交わった時、死にたくなるような空気に包まれました。


その後、塾に向かいました。
その塾では、僕が一番勉強を努力していました。

でも、勉強が得意じゃない僕は、思うように成績を上げることは出来ませんでした。

講師の方々は、僕の事をとても応援してくれました。

あるおじいさんの講師の方は、「お前が落ちたら塾の先生を辞めてもいい」と言っていました。

不合格を伝えた時の周りの表情を、あなたは想像できるでしょうか。

約束通りか、もう決まっていたか真相は定かではありませんが、その2週間後そのおじいさん講師は塾を去りました。


僕は、周りの人全てと関わるのが嫌になりました。

僕は今ある人間関係を全て断とうと思いました。


当時付き合っていた彼女も、僕の事を気にしてか、当たり前のそぶりをその時はしてくれませんでした。

僕は、僕の気持ちと親の気持ち、親戚の気持ちと、いろんな人からくるLINEの通知。
そして彼女からの反応。

行きたい学校に行ける事が決まったのに、なぜか落ちたことばかりを周りに気にされつづけた日々。

僕はなぜか涙を止めることはできませんでした。


人生の底辺を味わっていたと思います。




挨拶が遅れました。
よろずです。

僕は今、男子校に通っている高校2年生です。
友達も多い方ではありませんが、すごく面白い友達や先生に恵まれています。

僕は一度、人生をすごく悔やんだ事がありました。

なぜこんなにも報われない人生なのか。勉強ができない人生なのか。失敗続きの人生なのか。

鬱と孤独と不合格。

でも、今はあまり気にしていません。
それほど高校と環境に恵まれました。

それに加え、夢だった事にも少しづつ関わらせてもらえています。

ただただ幸せです。



中学生の方、特にまだ受験を控えている方、このnoteを見てくれているでしょうか。

僕は、あなたがこれから受験に合格するか、不合格するかわかりません。

でも、ひとつだけ言える事があります。

不合格した人生は、特別です。
高校受験、かなりの確率で成功します。

僕はその高倍率を通り抜けて、不合格を掴み取りました。

マイナスな人生にマイナスが重なって、全てプラス思考になりました。

もしかしたら、もう高校受験に失敗してしまったり、失敗した経験が頭から離れない方がいるかもしれませんが、ならあなたは今すぐこのnoteを書いてください。

失敗した人生は、ものすごく貴重な情報です。
誰も率先して書こうと思うことではないからです。

あなたのその失敗談は、必ず誰かの人生の糧になるかと思います。


そして、もう一つ言いたいのが、最近僕は高校に落ちたのではなく、選ばれたのかなとさえ思うようになりました。

というのも、僕は夢に携わりたかったのですが、その結果ブログを書く事になるとは思いもしていませんでした。

しかし、それがいろんな場所で見てもらえるようになって、少しずつ見てくださる方も増えて、まるで使命感のようなものまで感じていました。

その結果、男子校の経験を生かした記事が、更に多くの人に見てもらえるきっかけとなりました。

運命に身を委ねるのも悪くないと思います。

失敗は、失敗してその瞬間や、しばらくの間は辛い思いをする事が長く続きます。

でも、いつかその失敗は自分の人生を支える柱になります。

僕もこれから人生長いと思いますし、もっとひどい失敗を繰り返すと思います。

その時はまた、noteに失敗談を連ねて、いろんな人に反面教師として捉えてもらえればなと思います。


でも、大学受験は失敗しないように頑張ります。



よろず

#勉強 #受験 #失敗 #人生 #高校 #日記 #エッセイ

ちょっとずつ頂いたサポートを貯めて、色んな場所に行って色んなeスポーツの人とお会いしたいと思っています。 良ければ協力して頂けると幸いです。