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【理学療法士と学ぶ】脳の特性を使って習慣化しよう

【動作・歩行・呼吸の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が及ぼす身体への影響や、生活における悩みとの繋がりについての解説と、その改善方法・予防方法として、【運動や、生活に取り入れてほしいこと】もあわせてお伝えしています。

わたし自身が女性ということもあり、特に女性の身体と心についての投稿をどんどん書いています。男女問わず、もしよければ「ちょっとした悩み事」や「○○について知りたい!」などのコメント・リクエストなどもいただけると嬉しいです。

先日より、女性の身体にとっては【変化】もストレスになること、さらに女性は毎月【変化】が起こるので、よりこの【変化】による影響へのケアが必要だということ、そして疲れた時こそ簡単な運動をしよう、とお伝えしています。

毎月の変化に加え、毎日のように溜まって積み重なっていく疲労を解消するために、アクティブレスト(軽い運動などで血流を促進すること)を取り入れることをおすすめしています。

疲れを取ってより効率的に休養するため、リフレッシュするため、姿勢を整えるため、セロトニンを分泌するためにも「運動しましょう」とお伝えしたいますが、なかなか習慣にすることは難しいですよね。

今日は、無理なく簡単に習慣が作れるように、【脳の特性を理解して習慣化する方法】を投稿します。

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そもそも習慣化された行動とは、何も考えずごく自然に【自動化】されて行われる行動です。歯を磨く、文字を書くなど、意志の力は要らず無意識に行うような行動です。その行動をしない方が気持ち悪くなるようなものもあるでしょう。習慣化した行動は頑張らずに長く継続できますし、むしろやめようと思っても、やめられないものもあります。

運動やアクティブレストが習慣になると、どのような生活がイメージできますか?疲れた時もリフレッシュして眠りにつけたり、身体を動かしてスッキリすることが日常になります。なんだか、生活の中でメリハリもつき活動的になれるような気がしませんか?

習慣化を成功させるためには、「習慣化するとどんな良いことがあるか」をイメージできていることも重要です。その時の身体の感覚や詳細な気持ちまでイメージできると、より成功率が高まります。ぜひ、イメージしてみてくださいね。

早速本題に移ります。

第一に、習慣化に必要なのは【一定期間、行動を繰り返すこと】です。統計的には、運動などの身体習慣が定着するのに【約3カ月ほど】が必要と言われています。

この差は習慣化したい行動の難易度や、各々の特性によって異なります。大きな生活変化を伴う行動を習慣化するためには、より長い期間が必要なことが研究で示唆されています。

難易度が高い行動は習慣化にかかると言われる最大値の【9カ月】を目指して、気を長く取り組んでいきましょう。

また、習慣化するにあたって、重要とされる脳の部位は【大脳基底核】【前頭葉】です。【大脳基底核】はシンプルな脳であり、既に習慣化されている行動をコントロールします。【前頭葉】は理性の脳とも言われ、意識的に行動したり思考することを司ります。

新しい習慣を作り、行動させるのは【前頭葉】の役割なのですが、その体力には限りがあり、意識的な行動を続けていると前頭葉が疲れていきます。

ずっと前頭葉に頼り続けることが難しいため、行動を繰り返すことによって脳の中に専用の神経回路を作り、大脳基底核で無意識に行動を起こせるようにすることが【習慣化】の脳内メカニズムです。

前頭葉は【思考】を司るため、普段の仕事でもフル回転している人が多いです。また、疲れたり、強いストレスを感じると機能が低下してしまいます。仕事でもプライベートでも、「意思決定」を行う度に前頭葉が使われます。どうでもいいことでも、決断する回数が増えると、その分だけ意志力(前頭葉の体力)が使われていってしまうのです。

前頭葉が疲れると、意志力を使うことが難しくなり、大脳基底核に刻まれた過去の習慣行動を自然にとってしまうのです。

また、【脳は効率的、ラクな仕事が大好き】です。変化や意志力の多い環境ではなく、出来るだけ少ないエネルギーで、状態を一定に保ち続けることを望みます。これを【恒常性(ホメオタシス)】といいます。

【変化もストレスになる】とお伝えしてきましたね。そう、脳にとっては変化=危険・ストレスという認識なのです。

そのため脳は新しい習慣に対して消極的で、常に現状維持の選択をする傾向にあります。

ここまでの説明で、「習慣化ってやっぱり難しいんだ、、、」と思いませんでしたか?そうなのです。習慣化って、大変なんです。意志の力だけでは、なかなか太刀打ちできないのです。

だからこそ、脳の特性や傾向を逆手にとって、「ラクに習慣化」していきましょう。

少し長くなってしまいましたので、明日は引き続き、脳の特性を使ってどうしたら習慣化しやすくなるかを投稿します。続けて読んでいただけると嬉しいです。

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運動習慣作りや自分の姿勢や身体の歪み、呼吸法などの把握・改善はとっても地道ですが、「しっかり取り組もう、改善しよう」と思われた場合は、やはり客観的な指導があることが一番効率的かと思います。

動作・歩行・姿勢・呼吸の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみることはいかがでしょうか。

現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズ、おすすめのトレーニングもお伝えできます。お気軽にご相談ください。

また、もっと知りたいことやわからないことがある場合も、是非コメントや連絡いただけると嬉しいです。

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