「終わりよければすべてよし」な日
私が住むマンションの前には、通りを挟んで広場がある。三連休初日の午前中、そこに「やぐら」が組まれはじめた。
窓から広場を眺め、いつもと違う様子に気がついた子どもたちが、「なに?あれ」と騒ぎ出したので、「はいはい、今日はお祭り。夜になったら行こう」と答える。外は生憎の曇り空だけど、おそらく天気はもつだろう。
「やったー」と小躍りする4歳と2歳。部屋の片隅にオモチャを並べて、輪投げの練習をやりはじめた。
「まあまあ、落ち着いて。夜に備えて、今日はしっかりお昼寝しとこ」
な