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ANGERSWING#21

顔合わせ、そして読み合わせがあった。
ある種の稽古初日のようなものなので、ちゃんと準備をして臨みたかったので、仕事中もずっと台本に書き込みをしていた。

読み合わせにあたって、決して満足のいく作業量ではなかったけど、久しぶりに台詞を口に出して読んで、相手の話と声を聞いて自分がどうなるかをまずは知りたかったので、まあよし。

読み合わせが始まって、一言目からわたしは台詞を噛んだ。ド派手に噛んだ。準備の足りなさがモロに出たなと思ったけど、それと同時に手が微妙に震えていた。
読み合わせが始まってから、自覚するほどに緊張をしていた。

一応私なりに「こうかな?」と思う準備をちゃんと表出させることができるのか、やりたいことができるのかというのが不安だったのだと思う。

結果的には他の人が言う台詞とか、他者自体の存在とか、ちゃんと取っ掛かりになったり、良い意味でのノイズになったりしていたので、読んでいてすごく楽しかった。楽しかった?なんだろう、興奮した。

でももちろんお芝居の楽しさはここにはないということは押さえつつ。これを書いたのはここ最近2度目。
本当に自制しないと、「これでいいんだ」って勘違いしてしまう気がするので、本当に自制する。

自制するってのはなんだろう。
自信過剰とか、他者との比較とか?簡単に言えば調子に乗ってもいいけど、押さえるところは押さえるって感じだろうか。

あくまで自分がどうしたいかというのは大切にしつつ、相手がどんな風に出てくるかは分からないし、相手がやりたいことを受け入れたり、逆に跳ね返すという形で受け入れたときに自分がどうなるのかというのが一番大事なので。

読み合わせ、すごく疲れた。
相手に集中するって、やっぱりすごく疲れる。でも日常生活で相手に集中することってあまり無いというか、自然とやってしまうというか。
だから、相手に集中するという状態はやっぱりお芝居をしている状態に違いないし、そこから一つ脱却した状態になりたいなと思う。

もちろん相手に集中してしまうような状況に役がいることが多いのだけども。

やっぱり大事なのは生活をすること。
ドラマを自分で大きくしない。小さな世界、小さな世界。

明日からまたたくさん台本と向き合って、たくさんたくさん考えるヨ。

<日本劇団協議会主催>
日本の演劇人を育てるプロジェクト
新進劇団育成公演

劇団Q+
『ANGERSWING /
アンガーズウイング・アンガースウィング』
ー家族の庭、その香りは秘密をささやくー

脚本=弓月玲 原案・演出=柳本順也

◎日程
2024年7月3日(水)〜 7月7日(日)

【公演スケジュール】
7/3(水)W 19時~
7/4(木)S 19時~
7/5(金)W 14時~/S 19時~
7/6(土)S 13時~/W 18時~
7/7(日)W 12時30分~/S 16時30分~

【チケット】
前売一般 = 4,500円
当日一般 = 5,000円
U22= 3,000円

◎劇場
下北沢 駅前劇場

⋱チケット発売⋰
2024 年 5月 1日(水)開始

https://www.gekidan-q.com/

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