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「面白いコンテンツ」には、ニュートン力学が応用されている

こんにちは。米川(@yoneshi0320)です。

これから求められる人材、「バフ人材」。彼ら彼女らが発揮する「バフ(=チームの能力を最大限発揮させる行為)」に関するnoteです。

「バフ人材?」という方は、先にこちらをご覧ください。

今回は、バフ人材に必要な要素、「素早さ」について。

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30秒でわかる要約

・インターネット×スマホで、情報との距離がなくなる
・一方、「面白い情報/コンテンツ」は、常にひとが求めている
・面白さとは「エネルギー」であり、質×加速度
・加速度を最大にするには、もっとも遠い距離から、もっとも早く届ける
・相手からもっとも遠い場所=自分のアタマの中
・相手にもっとも早く届ける=独自の知見を構造化し、アウトプットする
・一見遠回りだけど、加速度を高めると、結果的に質も高まる

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距離がなくなってきた

 冠婚葬祭の予約から車の購入まで、スマホで出来ないことは(ほぼ)ありません。

現在、ぼくたちは数タップだけで、あらゆるものへアクセスできます。
つまり、コンテンツへの距離が圧倒的にゼロになってきました、

一方で、ぼくたちは常に、「面白さ」に飢えています。

先日も、「イカゲーム」のヒットで通信量が爆増し、韓国の通信会社がNetflixを提訴するまでに至りました。

それはエネルギーが高まるか?

 「面白さ」とはなにか?

まず前提に、ひとは、自分から遠い知識/知恵が、どんどん自分のものになっていく感覚を味わうことに、喜び=エネルギーを感じます。

学生時代、マクロ経済学の最初の講義は、「ビックマック指数(=主要都市のビックマックの価格が、そのまま国の経済発展を示す指数)」。
マクドナルド中毒の学生に好評だったのは、言わずもがな。

そしてニュートン力学では、エネルギー = 質量×加速度

ここでの質量(m)とは「コンテンツの質」であり、加速度(a)とは「ある領域内での速度の変化量」です。

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距離を「つくる」

 この式からは、大事なことが分かります。

それは、掛け算であること。つまり、

・どちらかが0なら、エネルギー=面白さも0。
・どちらかが1以下なら、エネルギーは質量や加速度以下(=そのままよりも、面白くない。)

ゆえに、知識も知恵も、相手がインターネットで検索できるものは、総じてエネルギーゼロ=ゴミです。

なぜなら、相手の移動距離が0、つまり速度も加速度も0だから。
あなたの貴重な時間をあえて使い、伝える意味はありません。

つまり、「面白い」ためには、質の向上と同じくらい、「加速度の最大化」が必須です。

言いかえると、「(領域内での)『最大の移動距離』と『最大の速度』」を実現すれば、最大の加速度、つまり「面白い」を実現できます。


知りたくても検索できない情報

 では、距離と速度を最大化するにはどうすればいいか?

まず、それぞれを観測するため、位置を定義します。ここでは、基準点=相手、地点A=自分とします。

距離の最大化とは、問いにすると「基準点(相手)から、もっとも遠い地点A(あなた)はどこか?」。

「ブラジルの美味しい店情報」も候補ですが、相手が海外赴任経験者の場合、その限りではありません。
それよりも確実に「相手がアクセスしたくても、できない地点」があります。

それは、「あなたが知覚/思考した結果=あなたの内部の世界」です。
イーロン・マスクが提唱する、脳に電極を刺し意見を交換できる「ブレイン・マシン・インターフェース」も、本人の許可なしアクセスは、許されないでしょう。

ぼくは「外部の誰でもアクセスできる世界=インターネット」に対して、「自分しかアクセス出来ない=インナーネット」と定義しました。

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インナーネット×一次情報=独自の知見

ここから、速度の最大化を考えます。

まず先の図を、世の中の情報レイヤー、「一次情報」と「二次情報」で分けます。

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相手にエネルギーが伝わりそうなのは、「自分の1次情報=左上」を、インターネットで「相手への2次情報=右下」に発信することです。

よくない例ですが、芸能人の不倫や、アイドルの熱愛発覚が熱エネルギーを持つことをイメージしてください。


直感とちがう、観測結果

では、相手に「最速」で届けるには?


直感では「左上から右下への直線」。
ですが、実は緑の「落ちるような曲線を描く」のが、もっとも早いのです。
これは、「サイクロイド曲線」といいます。

つまり、最速には、「独自の知見」を2次情報に変換、つまり、「構造化」することが大事です。

たとえば「全国のサウナまとめ」でも、面白いコンテンツと駄作の差は、作者独自の観点でランク付け/マッピングされているか否か。

面白いコンテンツは、いつの世も加速度MAXのエネルギーを有しています。

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質も高まる

もちろん「面白さ=質×加速度」に戻ると、ここでは質の議論はできていません。

誤った情報ソースからの引用になっていないか?など、先行論文や書籍から調べることは、一定必要です。

ただ、独自の知見→構造化をすると、更に独自の知見が高まり、結果的に質が高まります。

先の例だと、作者独自のマッピングを発信したら、新しいサウナ情報が知人から入ってくる。
この追加1次情報により、独自の知見は磨かれ、構造もアップデートし、コンテンツの質が高まります。

ある領域の専門家がさらに詳しくなるのは、このメカニズムから。


最後に伝えたいこと

あなたの貴重な時間において、読書や体験の比率がちょっと多くなる。

それらを構造化することで、ますます人生が面白くなっていくのを、ぼくも愉しみにしています。

まとめ

・インターネット×スマホで、情報との距離がなくなってきた
・一方、「面白い情報/コンテンツ」は、常にひとが求めている
・面白さとは「エネルギー」であり、質×加速度
・加速度を最大にするには、もっとも遠い距離から、もっとも早く届ける
・相手からもっとも遠い場所=自分のアタマの中
・相手にもっとも早く届ける=独自の知見を構造化し、アウトプットする
・一見遠回りだけど、加速度を高めると、結果的に質も高まる

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