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新卒と駆け出しフリーランスは、キャリアップしたいなら会社のお金に手を出せ

こんにちは。米川(@yoneshi0320)です。

これから求められる人材、「バフ人材」。彼ら彼女らが発揮する「バフ(=チームの能力を最大限発揮させる行為)」に関するnoteです。

バフ人材とは?な方は、まずはこちらをお読みください。

10秒しか時間がない方向け 要約

・会社員もフリーランスも、スタートはほぼサポートから
・サポートの本質は、依頼者が『能力の輪の中』に集中できること
・キャリアアップには、自分自身の能力の輪の中に移行することが必要
・得意なことは(一部の超天才をのぞき)時間がかかる
・稼げることは会社の「中」にある
・会社が「なにに」「いくら払っているか」を語れるか
・会社が外に払っていることを自分ができたら、付加価値高い=稼げる

キャリアのスタートは、だいたいサポートから

 一般的に、新卒で企業に入社した方は、(よほど在学中にスキルを磨いていた方を除き)多くは「総合職」として各部署に配属されます。そこでは最初「アシスタント」として、先輩や上司の仕事を一緒に担うのがほとんど。

また、フリーランスや副業を始めた方の第一歩として、とくに女性の方は「秘書業」を紹介されることが多いと聞きます。

これらの共通点は「依頼者(先輩上司や経営者)が『能力の輪の中』に集中するためのサポートである」点。しかしそもそもこの点に気づいていない方が多くいます。

大前提「得意で稼げること」に集中する

「能力の輪」について、詳細はここでは割愛します。ざっくり「能力の輪の中=誰よりも得意だし成果も出せる領域」と捉えてください。

大事なのは単なるサポートでは意味がなく、サポートすることで相手が得意で稼げることに集中できているか?の視点です。稼げるけど得意でないことはストレスで続きませんし、得意なだけで稼げていないのは大問題です。

そして新卒アシスタントや秘書の方のキャリアアップには、これを自分自身にも応用する必要があります。

得意なことは時間が必要。だけど

とはいえ、両方わからないから苦労しているし、キャリアコンサルタント/アドバイザーを毎日FacebookやLinkedInで見かけるのも同じ理由。

さらに厄介なのは、得意なことはある程度「時間」が必要な点。ためしに、あなたが得意なことを1つ思い浮かべてください。

(思い出し中……)

どうでしょう?それを「昨日はじめた方」は、一部の超天才をのぞきゼロなはず。少なくとも1ヶ月、長ければ10年以上やってきたはずです。それぐらい得意なことだと気づく、もしくは苦手だとわかるには時間を必要とします。

※補足:ここでの「得意なことと」とは、「同じアウトプットでも、他人より精神的/物理的ストレスの小さなこと」と定義しています。

アウトプット < インプット&スループット

ではどうするか?

ぼくの答えはまず稼げることに注力し、そこで得意なことをつくっていくアプローチです。ただ留意すべきは、ここで「じゃあ今の仕事を1.5−2倍やればいいか」と思わず、今の労働投入時間で収入を1.5−2倍アップすることを考えましょう。

あなたの収入(X)=単価(A)×労働投入時間(B) とすると、(B)労働投入時間を変えずに(X)収入を1.5−2倍にする場合、できるのは(A)単価を1.5−2倍にすることです。

もちろん得意なことをつくっていくため、ある程度の「時間」は必ず必要。しかしその場合、大事なのはアウトプット(=労働投入時間)ではなく、インプット(=読書や新しい知見を得る経験の時間)とスループット(=知識経験を構造化し、アウトプットに応用する時間)です。

会社のお金に手を出す

それでは具体的に、単価をどう1.5−2倍に上げるのか?

結論は、会社のお金にあなたの目と手をのばす。つまり、所属する会社や経営者が何にいくらお金を支払っているのか?を知りましょう。

「(賃貸オフィスなら)家賃は月いくらなのか」「ビズリーチなど採用媒体にいくら払っているのか」「福利厚生で何が提供されているか」「仮にCMを出すとなったら自社ならいくらになるのか」など。

方法は、担当部門にきくでも良いですし、いまは各サービスを提供している会社からWEBで無料の資料請求ができます(もちろん提供相手もビジネスなので、誠意を持って正直に理由を話すなど対応しましょう)。

会社が本来支払うコストの削減=あなたの付加価値

そうすると、会社経営にどれほどのコストを支払っているのかがわかります。

たとえば「優秀な人材の確保」はいまも昔も重要項目なので、採用や教育、離職防止にお金をかける企業は少なくありません。

採用なら、年収の平均30%が採用紹介会社(リクルートやビズリーチなど)に支払うお金。なので、年収1,000万円の人を採用しただけで300万円のコストが発生します。

極端な話、あなたの友人で転職したがっている人がいて、「うちの会社に来たら?」と人事に紹介し年収1,000万円で決まったら、300万円分のコスト削減。言いかえると、あなたは会社に対して300万円の付加価値を生んだことになります。

「価値」で考える癖をつける

ここが、次のキャリアアップで稼げるか稼げないかの境目です。

上記での労働投入時間は、「転職したがっている友人に、自社の魅力を話した時間」のみ。時間にして、おそらく1−2時間でしょう。それで300万円の価値を生み出す。(友人との関係構築などを無視して少し乱暴ですが、)時給150万円以上の仕事です。

これは採用に限らず、会社の他の領域にも応用できます。

たとえばCMなどの広告であれば目的は「商品/サービスの認知」。仮に「対象層1,000人に認知してもらうWEB広告」に、外部へ月100万円支払っていた場合を考えます。

あなたのSNSで、(守秘義務に反しない範囲で)社員しか書けない情報とともに魅力を発信する。もしその投稿が拡散され対象層1,000人にリーチしたら、その投稿には100万円の価値があります。

知らないのは「無い」のと一緒

先日、USJ復活の中心人物で一流のマーケター・株式会社刀(かたな)の森岡さんが、「どんなに素晴らしいサービスでも、(顧客が)知らないのでは存在していないのと同じ」と話していました。

この記事を読むまで、ひょっとしたらあなたの頭の中に「会社のお金に手を出す選択肢」は存在しなかったかもしれません。

しかし一見キャリアアップと無関係に思えることで、付加価値の高い人材になれる。あなたが積極的に会社のお金に手を出して、豊かな未来を描くのを愉しみにしています。

まとめ

・会社員もフリーランスも、スタートはほぼサポートから
・サポートの本質は、依頼者が『能力の輪の中』に集中できること
・キャリアアップには、自分自身の能力の輪の中に移行することが必要
・得意なことは(一部の超天才をのぞき)時間がかかる
・稼げることは会社の「中」にある
・会社が「なにに」「いくら払っているか」を語れるか
・会社が外に払っていることを自分ができたら、付加価値高い=稼げる

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次回は2021年12月11日(土)更新予定

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