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読書感想文(水上バス浅草行き)

水上バス浅草行き / 岡本真帆

ずっと気になっていた「水上バス浅草行き」を読みました。短歌の本です。もっと早く読めばよかった〜!最高すぎる!という一見薄っぺらそうで、結局それに尽きる、みたいな感想でも置いておきます。最高だったのは本の内容だけじゃなくて。まあそれは後述するとして、内容のことから。総じて大好きなこの本の中でも、私が特に好きだ〜〜と思った短歌を三首引用させていただくとすると、めちゃくちゃ迷ったけどこの三首です。

3、2、1、ぱちんでぜんぶ忘れるよって今のは説明だから泣くなよ

点ほどにちいさくなった君を呼ぶ 呼んで帰ってくるまでの風

教室じゃ地味で静かな山本の水切り石がまだ止まらない

そして、前述したように、本の内容以外に「良い~~~。」と思わず唸ってしまったことについて。それがこの郵便はがきです。「お住まいはだいたいどのあたりでしょうか。町の名前はお好きですか。」「本を手にとってくださったあなたはどのような方ですか。」

郵便はがき

私はふるさとの町の名前が大好きだし、「自分ってどんな人?」にもスマートにこたえてみたいし。こういう本に挟まっている郵便はがき、初めて書いてみようかな、と思ってます。小さな工夫なのに、すごいな〜。わくわくする郵便はがき。

あとがきに本のタイトルの由来と合わせて「一見無駄のように思える、なくても生きていけるもの。そういう存在が、私を生かしてくれていることを知っている。」と書いてありました。自分をいきいきさせているのは、きっと一見無駄のように思える、なくても生きていけるものたち。一見無駄のように思えるものを無駄と言わず、大切にしていきたいな〜。

「水上バス浅草行き」ぜひ読んでみてください ‎^_^︎

おわり。

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