見出し画像

「残念ながら私は、あなたの人生を最後まで見届けられないので」

私が社会人になってから、
たまに父親が口にするようになった言葉

残念ながら私は、あなたの人生を最後まで見届けられる可能性は低いので
あなたが良いと思った選択を、後悔しない選択を、
自分で判断していってください

この言葉、聞くたびに泣きそうになって誤魔化す。

思い出すだけでも泣きそうになるから、
友達に「こういうふうに父親に言われた」って世間話するのも憚られる。

今、とても大切にしている言葉。


いつからそういう風に思いながら育ててくれたんだろう

受験生の頃は言われた記憶がないけど
就職を考えた時、転職考えた頃、
社会人になって独り立ちしていく娘を見て実感していったのかな。

短期スパンでも、私が描くキャリアの話を楽しそうに嬉しそうに聞いてくれる。


同棲考えた頃、結婚の挨拶に行った時も。
両家顔合わせの時に、娘を嫁に出す気持ちを聞かれて、
「いつか自分の手から離れていくものだと思って
育ててきたから」と言っている時もあった。


「残念ながら私は、あなたの人生を最後まで見届けられる可能性は低いので」の後に
「そうであってほしいので」と続ける時もあって。
自分の両親の最期を意識するようになったからなのかな。


いずれにしても、本当に大切に育ててくれたんだなと思う。
信頼してくれているのもわかるし、信頼に応えたいと思う。
初めてこの言葉を聞いた時、改めて父親を尊敬し直した。


そんな両親が、入籍にあわせて花を贈ってくれた。
メッセージ付きで。

お祝いの気持ちは、もちろん言葉でたくさん聞いてきたけれど、
形で贈ってもらうと、改めて大切に祝ってくれてるんだなと感じる。

おめでとう
明るく楽しく元気に仲良く

「明るく楽しく」は我が家の教育方針だったそうだから、結婚の挨拶の時にも口にした。

「元気に仲良く」は入籍のお祝いにあたって考えてくれたんだろうな。

「ただ届出を出すだけ」と思っていた入籍も、色々と思い返して少し涙が出た。

私も感謝の気持ちを伝えるプレゼントは、惜しみたくないなと改めて思えたし
喜んでくれるかなと選ぶ時間も大切にしたい


今日から夫婦として改めて一歩を踏み出すけれど、
これからも、自分が・2人が、
良いと思った選択を 後悔しない選択を
明るく楽しく元気に仲良く

この記事が参加している募集

これからの家族のかたち

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?