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#よんなな朝の歌

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毎日、X(旧Twitter)で「#よんなな朝の歌」と題して、1日1曲その日の気分で好きな歌を紹介しています。140文字で伝えきれない言葉を再録・再構成してお伝えします。
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2024年5月の記事一覧

#よんなな朝の歌 ’24.1③

#よんなな朝の歌 ’24.1③

 布施明の実力の極致は、声量お化けと言われるほどの声の強さ。御年76歳にして衰えない声量はぜひ生で見てみたいものである。闘病生活中にこの曲を聞いて励まされ続けたという星野源が、時パロディキャラとして「ニセ明」として登場することから一定の認知度もあるようで、布施やこの楽曲に関しての再評価もこういうところから来ているのだろうと思う。再評価という観点では「Bad, Bad, Whiskey」も、「吉田類

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#よんなな朝の歌 ’24.1②

#よんなな朝の歌 ’24.1②

 一か八か、という勝負事。その規模の大小はあるとしても、人生の中には必ずと言っていいほどそういう場面がある。自分のそれは恐らく小さなもので、大学進学する時の学校の選び方と就職活動の時の一瞬のハッタリぐらいだったかとは思う。
 大学を選ぶときは「とりあえず今の学力で一番名の通る学校に行こう」という感覚、その時の恩師はあまりいい顔をしなかったけれども…自分の人生を描くには大事な場面だったかな。言い方悪

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#よんなな朝の歌 ’24.1①

#よんなな朝の歌 ’24.1①

 考えてみれば、新しい年の幕開けに相応しくドヴォルザークやスタメナの重厚な楽曲で幕開けをしようと思っていたら、重苦しいニュースが立て続けに起こるざわつく年の幕開けになった。それぞれの文化に節目はあっても、自然の前では何事も無力であり、日付は記号でしかない。
 一方、人間の営みは記号の羅列では決してなく、予見のできない出来事の前に失望の念を抱く他はない。正月の祝い酒を酌み交わしていた瞬間に自分たちの

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