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マヨ中のドア

世間は、半沢直樹ブームに沸きに沸いた、今年の夏。



そんな中、日本のマンガ界に、彗星のごとく現れた天才が一人。




「WBS(ワールドビジネスサテライト)」や、
「蓮見孝之 まとめて!土曜日」などに出演し、テレビ金沢 出身、
現在はフリーで活躍している、北村 まあさ アナウンサー。


彼女が、アナウンサーとの二足の草鞋を履きながら、
満を持して筆を取った意欲作。



その名も、「マヨ子が通る!~ザラザラ系女子アナの日々~」。



地方局で入社6年目の女子アナ"マヨ子"が繰り広げる、
アナウンサー稼業のあれやこれやを、
大変ユーモラスに(笑)描いたWebマンガです。



元々、北村アナのことを知ったきっかけは、
朝にやっている「生島ヒロシのおはよう定食」というラジオの中で、
流れていた「蓮見孝之 まとめて!土曜日」の番宣だったのですが、
毎週、アシスタントの北村アナが、
ちょっとユーモアのあることを言うんですね。



女子アナらしからぬ、やや太々しさも感じさせる声で(笑)、
ざっくばらんに何を言うのかが、密かに毎週の楽しみになっていました。



そんな彼女が、今夏、まさかのマンガ家デビューをするという、
仰天のニュースを、突如ネットで目にして、
思わず、高田延彦ばりに「おぅっ!」と声が出ました(笑)。




当初は、キャラクター紹介を中心とした第0話だけが読めたのですが、
"クレヨンしんちゃん"風の緩いタッチで、内容もなかなか面白そうだなと、
続きの展開に、ますます期待を抱かされたのを覚えています。



季節は移り変わり、職場も移り変わり(笑)、早いもので、もう年の瀬。



久々に、北村アナのマンガが掲載されているページを見てみると、
週1ペースで、もう第14話まで更新されています(20.12/12時点)。



ニュースや天気予報を伝える場面、お店やテーマパークでのロケ、
入社試験時のあるあるや、同期アナ達との交流、
怖かった先輩アナやスタッフなど、アナウンサーのお仕事の様子が、
目に浮かんでくるようなエピソードの数々。



つかみで「おっ」と思わせ、さらに読み進めて「おぉー」と唸り、
アナウンサー業界の豆知識などに「なるほど…」と頷き、
最後のオチで「ズコーッ」とズッコケる(笑)、テンポの良い作品です。



個人的には、テーマパーク取材の際、人前で恥ずかしいことをやらされ、
頭に"恥とは、いつ人の心に芽生えたのか"という、根源的な疑問と共に、
"ヒトの進化の過程"の絵(笑)が浮かんでくるシーンで、大笑いしました。



あと、地方局女子アナの、"衣装"問題についての回も面白かったですね。






昔、本屋で、さくらももこの「ひとりずもう」という作品も読みましたが、
女性作家のマンガエッセイって、やっぱり面白いなと思います。
(当たり外れが大きいことは否めませんが…)



女性が人を見る鋭さ、丁寧さは凄いと、改めて感じさせられます。



1話の長さも、さほどではなく、サラッとお読み頂けるかと思います。



あらゆる有名作品のパロディネタも盛り沢山で、
北村アナのサービス精神が随所に見られる、そんな作品です。



日本マンガ界の、新たなドアを開きたいという方(笑)は是非!

その100円玉が、誰かの生きがいになります!