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雨の八景島

いつもお読み頂いている皆さん、1週間お疲れ様でした。


成人の日にちなんで、「大人と子供」について考えた今週。 




金曜日の夜は、普段より少し踏み込んだ内容で、
有料記事をお届けしています。



今回は、「大人」への第一歩として、
社会人になってから経験した、人生初の"通過儀礼"について、
当時の思い出を皆さんと振り返ります。



学生時代に、華やかな青春を経てこなかった方は必見です(笑)。








生き馬の目を抜くネット業界。



皆さんは、10年以上前に多くの若者に使われていた、
「mixi(ミクシィ)」というSNSを覚えていますか?(笑)



24歳位だった当時、私はこのmixiを通じて、
神奈川県相模原市に住む同年代の女性と、
何かの話題で(?)話が弾み、それから連絡を取り合う仲でした。



医療関係に従事する、まだまだ若手社員だった彼女。



あまり深くは聞けませんでしたが、
"人生の不幸自慢だったら、負ける気がしない"と話していました(笑)。



どことなく文面から漂わせるマイナスな空気が、
女性慣れしていなかった私を、安心させてくれていました。






今となっては、何について話していたか定かではありませんが、
彼女からmixiのメッセージが来ることを、
他の何よりも待ち侘びていたのを覚えています。



なぜか、好きな曲は"渋谷で5時"だと話していた彼女(笑)。



それを受け、私もネットで探して、
菊池桃子とマーチンが歌ってる動画を観ましたが(笑)、
まさに、あの時の何とも言えない高揚感を、
代弁するかのような曲だと感じました。



あと、これは一概に言えるものではありませんが、
"この文章は、可愛い女の子が書いたものだろう"と、
男に予想させる文体がある気がします(笑)。



彼女からmixiを通じて送られるメッセージも、
まさに、その類だと感じられるものでした。







仕事中も、食事中も、友達と会っている間も(笑)、
まだかまだかと、彼女からのメッセージを待ち侘びた日々。



季節は、秋から冬へと移り変わり、
街はすっかり、イルミネーションで浮き立っていました。



段々と、メッセージの内容も親密なものとなっていき、
時節柄、ついにクリスマスデートの機運が高まってきた我々(笑)。



彼女が神奈川県民ということも考慮し、
記念すべき"人生初デート"の舞台は、
あの憧れの地(笑)、横浜赤レンガ倉庫と相成りました。



夢と期待に、これ以上なく胸が膨らんだ毎日。



頭の中では朝から晩まで、"渋谷で5時"が流れ続けていました(笑)。

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