Kana Yometa / 嫁田 佳奈

時間がないと思いつつ、ゆっくりパンを食べる。そういうタイプです。偏愛で溢れてます。  …

Kana Yometa / 嫁田 佳奈

時間がないと思いつつ、ゆっくりパンを食べる。そういうタイプです。偏愛で溢れてます。             Instagram @yometakana

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固定された記事

私の、偏りまくった 愛するカルチャーについて

こんにちは。 突然ですが、わたしは 偏愛がすごいです。 人は、好きなものや影響を受けたもので 構成される部分があるわけだから、 改めて 自分自身で自分の好みを把握し…

”なにか”を抱えた若者たちの一ヶ月間の青い春「深呼吸の必要」

今回は 篠原哲雄監督作品「深呼吸の必要」について。 サントラは全編 小林武史さん。 主題歌は My Little Lover 「深呼吸の必要」 良すぎる・・・!!! ので、予告編だけ…

独特な美意識。気品漂う狂気「ソナチネ」

今回は、大好きな北野武監督作品「ソナチネ」について。 あらすじ 北野武監督作品は色々観ているけれど、その中でも、一番好きな作品です。まず、久石譲の・・・曲が・・…

90年代のヒリヒリした空気感の中に作り上げた虚構で生きる少女「式日」

今回は、庵野秀明監督作品「式日」について。 2000年公開ですが、90年代の世紀末的な空気感があって大好きな映画です。 あらすじカメラワークや構図が美しく 好きなシー…

70年代カルトムービー!カオス怪奇ファンタジー「HOUSE」

今回は、大林宜彦監督の商業映画デビュー作「HOUSE」について。 ハロウィンが近いということで、ホラー映画!でも怖いのは苦手なので、少し前に観た へんてこホラーを思い…

キスも知らない17歳が、銃の打ち方は知っている「Elephant」

今回は、1999年4月20日にコロラド州で起きたコロンバイン高校銃乱射事件を作品の題材に撮られた映画 ガス・ヴァン・サント監督の「Elephant エレファント」について。 あ…

104分間 なんでもない日常を追った人だけが感じられる 壮大な物語「キッズ•リターン」

今回は、大好きな北野武監督作品の一つ「キッズ・リターン」について。 あらすじいつもつるんで、学校に行っては問題を起こしていた18歳のマサルとシンジ。ある日、カツア…

ロマンチックな恋愛模様に加えたポップなグロ「美味しい美女」

今回はフランス映画らしい、ちょっぴりグロがポップでカワイイ 15分の短編 アクセル・クティエール監督のショートフィルム「美味しい美女」(原題 Belle à croquer)につ…

氷の季節と花の季節の間に三月がある。三月は、嵐の季節。「三月のライオン」

今回は、2021/2/26からアップリンクにて劇場公開が決定した、 矢崎仁司監督の名作「三月のライオン」について。 あらすじ兄と妹がいた。妹は兄をとても愛していた。いつ…

凛とした仕草に心から ハッとする邦画らしい邦画「四月の永い夢」

今回は比較的、新し目の邦画。 中川龍太郎監督「四月の永い夢」について。 あらすじ春にして死を夢みたあなたが、ずっと嫌いでした。3年前に恋人を亡くした27歳の滝本初海…

女の子にとっての「前髪」の立ち位置

最近 伸ばしていた前髪を切り 前髪を作りました。 作ったのですが・・・。 前髪、うまくキマらないと絶望から始まる一日 その日のモチベーションは、前髪で決まると言っ…

世紀末感漂う渋谷の街とJK×ドビュッシーのミスマッチな心地よさ「ラブ&ポップ」

今回は、あのエヴァンゲリオンやシン•ゴジラの監督。 庵野秀明監督「ラブ&ポップ」という作品について。 この映画、ずーーっと観たかったんだけど、TSUTAYAにも全然無く…

夢、幻想、現実の境がない、子供目線のダークで奇妙なリアル「Alice」

こんにちは。 今回は、東欧キャラクターデザインが不気味で可愛い 大好きなダークファンタジー ヤンシュヴァンク・マイエル「Alice」について。 ~~~~~ チェコアニ…

フランス映画のダークな部分が詰まった16分の短編「ジュディエット・ホテル」

こんにちは。 今回は、16分のフランス短編映画。 この映画を知ったときはYouTubeに全編上がっていて、「さくっと観るか〜」な気持ちで観たんだけど。 まさかこんなに短い…

コンビニで他人が床に落としたポテチを拾う心

こんにちは 日々のなんでもないこと。 スーパーやコンビニなんかで、よくみる光景 広い通路の端っこ、雑に落とされたポテチ 一刻も早く、棚の商品たちと同じ土俵に立て…

ドリームポップ発祥。神秘的な別世界が魅える「Cocteau Twins コクトーツインズ」

こんにちは。 さっそくですが私は、シューゲイザーやドリームポップと呼ばれるジャンルがとても好きです。 わたしがもしもバンドを組むなら、その路線でやりたいと思うほ…

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私の、偏りまくった 愛するカルチャーについて

こんにちは。 突然ですが、わたしは 偏愛がすごいです。 人は、好きなものや影響を受けたもので 構成される部分があるわけだから、 改めて 自分自身で自分の好みを把握しておくのって 自分の部品を知ることと同じだな!!? と思っているので、自分のために、 自分の「内訳」みたいな感覚で書いてみようと 思いました。 〜〜〜 まず 私は 自分が好きだと思うものに 出会ったとき、それ以降 あまり触れないようにしています。 音楽でも、映画でも、漫画でも。 「大切なもの」を た

”なにか”を抱えた若者たちの一ヶ月間の青い春「深呼吸の必要」

今回は 篠原哲雄監督作品「深呼吸の必要」について。 サントラは全編 小林武史さん。 主題歌は My Little Lover 「深呼吸の必要」 良すぎる・・・!!! ので、予告編だけでも観てほしい。 ~~~~~ あらすじ ~~~~~ 誰にも話したくない「なにか」を抱えた若者たちの一生ものの青春 ひとりひとり「なにか」を抱えた若者たちが、夏の一ヶ月間、住み込みで沖縄の田舎にサトウキビ狩りのアルバイト「キビ狩隊」として集められる。 誰かがトゲのある事を言ったときの空

独特な美意識。気品漂う狂気「ソナチネ」

今回は、大好きな北野武監督作品「ソナチネ」について。 あらすじ 北野武監督作品は色々観ているけれど、その中でも、一番好きな作品です。まず、久石譲の・・・曲が・・・いいんですよね・・・・・ 〜〜〜~~ 〜〜〜〜〜 タケシ映画らしい独特な美意識にどっぷり浸れる演出 固定カメラの長回しシーンが多く、時間をゆったりと使って カッコいい絵をドンっと見せつけられる。 背の高い緑の葉の間の道を、砂埃立てながら青い車が走ってくるシーンや、海・山・砂浜がひとつの映像にある、引きのシ

90年代のヒリヒリした空気感の中に作り上げた虚構で生きる少女「式日」

今回は、庵野秀明監督作品「式日」について。 2000年公開ですが、90年代の世紀末的な空気感があって大好きな映画です。 あらすじカメラワークや構図が美しく 好きなシーンが多いので、私のスマホの待ち受け画像は3年くらい「式日」です。 ~~~~~ ~~~~~ 庵野監督の趣味がひたすらてんこもり冒頭から、工場地帯がどどん。 電線や煙突。さびれた風景に線路。繰り返される時報が不安感を掻き立ててくるし、場面転換のときのピアノの音、そして美しいクラシックは健在。 わ~!これ

70年代カルトムービー!カオス怪奇ファンタジー「HOUSE」

今回は、大林宜彦監督の商業映画デビュー作「HOUSE」について。 ハロウィンが近いということで、ホラー映画!でも怖いのは苦手なので、少し前に観た へんてこホラーを思い出して。 あらすじ夏休みを利用しておばちゃまの羽臼(はうす)屋敷を訪れる"オシャレ"と6人の友人。だがおばちゃまはすでにこの世の人ではなく、戦死した恋人への思いだけで存在し続ける生き霊だったのだ。そして若返るためには少女を食べなければならない。ピアノや時計が少女たちを次々に襲い、羽臼屋敷は人喰い屋敷と化した.

キスも知らない17歳が、銃の打ち方は知っている「Elephant」

今回は、1999年4月20日にコロラド州で起きたコロンバイン高校銃乱射事件を作品の題材に撮られた映画 ガス・ヴァン・サント監督の「Elephant エレファント」について。 あらすじオレゴン州ポートランド郊外のワット高校。ある初秋の朝、生徒たちそれぞれの、いつもの一日が始まる。ジョンは、酒に酔った父と車の運転を交代して学校に到着。だが、遅刻した彼は校長から居残りを言い渡される。写真好きのイーライはポートレート制作の真っ最中。女子に人気のアメフト部員ネイサンはガールフレンド

104分間 なんでもない日常を追った人だけが感じられる 壮大な物語「キッズ•リターン」

今回は、大好きな北野武監督作品の一つ「キッズ・リターン」について。 あらすじいつもつるんで、学校に行っては問題を起こしていた18歳のマサルとシンジ。ある日、カツアゲした高校生の助っ人にノックアウトされてしまったマサルは、ボクシングに目覚め、ジム通いをはじめる。付き合いでシンジもジムに入門し、ふたりはボクシングの練習に没頭する。ある夜、ヤクザに絡まれたふたりは、若頭に助けられるが、その迫力にマサルは感動する。高校生活も終わり、いつの間にかシンジはボクシング界の逸材に成長してい

ロマンチックな恋愛模様に加えたポップなグロ「美味しい美女」

今回はフランス映画らしい、ちょっぴりグロがポップでカワイイ 15分の短編 アクセル・クティエール監督のショートフィルム「美味しい美女」(原題 Belle à croquer)について。 あらすじグルメな食肉家、オスカー・モングは、同じ建物のアパートに住む、植物のように美しい隣人マドモアゼル・キャロットに熱烈な恋をしている。しかし上手くいかないことは目に見えていた。彼女はベジタリアン、オスカーは野菜恐怖症なのだ。そんなある晩、彼女から夕食に招待されて・・・。 ~~~~~

氷の季節と花の季節の間に三月がある。三月は、嵐の季節。「三月のライオン」

今回は、2021/2/26からアップリンクにて劇場公開が決定した、 矢崎仁司監督の名作「三月のライオン」について。 あらすじ兄と妹がいた。妹は兄をとても愛していた。いつか、兄の恋人になりたいと、心に願っていた。・・・ある日兄が記憶を失った。・・・妹は兄に恋人だと偽り、病院から連れ出した。記憶喪失の兄は、恋人と一緒に暮らし始めた。恋人の名前は「アイス」・・・ あの、人気将棋漫画「3月のライオン」の作者は、 この「三月のライオン」のジャケに一目惚れして、内容も知らないまま

凛とした仕草に心から ハッとする邦画らしい邦画「四月の永い夢」

今回は比較的、新し目の邦画。 中川龍太郎監督「四月の永い夢」について。 あらすじ春にして死を夢みたあなたが、ずっと嫌いでした。3年前に恋人を亡くした27歳の滝本初海。音楽教師を辞めたままの穏やかな日常は、亡くなった彼からの手紙で動き出す。元教え子との遭遇、染物工場で働く青年からの思いがけない告白。そして心の奥の小さな秘密。喪失感から穏やかに解放されていく初海の日々が紡がれるーー。 友達に勧められていたのに、なかなか観られてなかったんだれど、以前FODに入会したときに鑑賞。

女の子にとっての「前髪」の立ち位置

最近 伸ばしていた前髪を切り 前髪を作りました。 作ったのですが・・・。 前髪、うまくキマらないと絶望から始まる一日 その日のモチベーションは、前髪で決まると言っても過言ではない(過言) ※親に送った、3秒で撮った自撮りです、失礼します 前髪 1mmズレて 彼とは一緒お別れねえどうして些細なことよわたしには全てだったの わかる。でも \\女の子、とっても楽しい// 可愛いは正義に殴られてる私なので、練習あるのみです。メキメキ。 女の子ってサイコウ〜 .

世紀末感漂う渋谷の街とJK×ドビュッシーのミスマッチな心地よさ「ラブ&ポップ」

今回は、あのエヴァンゲリオンやシン•ゴジラの監督。 庵野秀明監督「ラブ&ポップ」という作品について。 この映画、ずーーっと観たかったんだけど、TSUTAYAにも全然無くって、FODに入会してようやく観られました。サブスク万歳です。 あらすじ裕美は今時の女子高生。カメラで写真を撮るのが趣味である。夏休みを控えたある日、彼女は仲間の知佐、奈緒、千恵子と一緒に渋谷へ水着を買いに出かけた。 そこで見つけた12万円するトパーズの指輪が欲しくてたまらなくなる。他の3人の協力を得て、

夢、幻想、現実の境がない、子供目線のダークで奇妙なリアル「Alice」

こんにちは。 今回は、東欧キャラクターデザインが不気味で可愛い 大好きなダークファンタジー ヤンシュヴァンク・マイエル「Alice」について。 ~~~~~ チェコアニメの伝統を無視し続ける異端児 ヤンシュヴァンク・マイエルとは 人であろうと物であろうと、私にとっては、 劇中に登場するオブジェに過ぎない。 ただ、人だとギャラが発生するから 厄介だけどね という彼は、人生で最も劇的な、生と死でさえも、「ただの出来事」として特に着眼をしないんです。彼は、オブジェやコラージ

フランス映画のダークな部分が詰まった16分の短編「ジュディエット・ホテル」

こんにちは。 今回は、16分のフランス短編映画。 この映画を知ったときはYouTubeに全編上がっていて、「さくっと観るか〜」な気持ちで観たんだけど。 まさかこんなに短い作品が、心に残る、好きな映画になるとは思いませんでした。 シャルロット・ルボン監督「ジュディエット・ホテル」について。 あらすじ永遠の眠りにつくこと。それこそがレミの夢。8年前から不眠症に悩んでいたレミにとって、この世はもはや苦痛でしかない。そんな人生を変えようと、「ジュディエット・ホテル」に予約を入

コンビニで他人が床に落としたポテチを拾う心

こんにちは 日々のなんでもないこと。 スーパーやコンビニなんかで、よくみる光景 広い通路の端っこ、雑に落とされたポテチ 一刻も早く、棚の商品たちと同じ土俵に立てるように、拾って棚に返してあげたい! 床に落ちている商品を拾ってそのままレジに持っていく人っていないじゃない。棚に戻ってからが、やつらにとって再スタート。通り過ぎていく人たちに、床から鋭い視線を送ってるのかも。「拾ってく〜れ〜」と そしてやっぱり拾って戻してあげている、心の余裕がある人を見かけると、とても気持

ドリームポップ発祥。神秘的な別世界が魅える「Cocteau Twins コクトーツインズ」

こんにちは。 さっそくですが私は、シューゲイザーやドリームポップと呼ばれるジャンルがとても好きです。 わたしがもしもバンドを組むなら、その路線でやりたいと思うほどです。(いや、技術が無い) 今回は、私が大好きなバンド「Cocteau Twins コクトーツインズ」について。 「Cocteau Twins コクトーツインズ」とは1979年から1997年に活動したイギリス、スコットランドのロック・バンド。ドリームポップの代表格として〈発祥〉と言われていて、その後のシューゲ