KYOTO OPEN ATELIER2023/スタジオ紹介③/atelier shu
KYOTO OPEN ATELIER2023が、京都の5つのスタジオを舞台として10月28日(土)・29日(日)に開催されます!
アーティストの日常の制作風景を見学でき、時間によってはアーティスト本人から直接作品の素材や技法等を解説頂ける交流型イベントとなり、昨年度に続く2回目の開催です。
本日は、会場の一つであるatelier shuにスタジオの特徴や注目してほしいポイントをインタビューしてみました!
atelier shuについて
2020年のコロナ禍から始まったshu(しゅう)は、2022年の秋に山科地区の大型アトリエへと移動しました。移動に伴ってメンバーの入れ替えもあり、現在は絵画の制作を中心としたメンバーで活動していきます。
元々板金工場だった大きな空間を、使用アーティストたちが一から新しいアトリエとして作り上げています。
ースタジオの成り立ちについて教えてください。
(岡田)
アトリエ自体はここが昨年2022年に移転してきた2拠点目で、最初の拠点は京都の市原地区にありました。
元々は私一人の個人アトリエだったのですが、私が大学を卒業してすぐにコロナ禍に入り、1年後輩だった松岡柚歩や三浦光雅、藤本純輝、森井沙季らが卒展前なのに大学に入れず、制作ができないという状況でした。そこで、後輩たちに私のアトリエを1年間無償で貸し出すことに。
みんなが卒業するタイミングで、もし続けたかったらシェアアトリエにしようということになり、メンバー5人のシェアアトリエとしてスタートしたのがatelier shuの始まりです。
その後市原のアトリエは2年ほど続き、自分のアトリエをもつメンバーが出たり、スペースも手狭になってきたので新しいスペースを探し、メンバーも新たに今の山科のアトリエへ移転しました!
メンバー全員が20代の若手アーティスト
ー現在5名の作家が在籍していますが、入居者はどのように決まるのでしょうか?
(岡田)
今は満員なので、空きがあり次第の募集となります。その際はアトリエSNSや所属メンバーの誰かに伝えていただければ、メンバー全員で協議し、OKであれば見学に来てもらって、内諾という進め方になります。
今のメンバーは大学の先生方の紹介やメンバーからの声掛けで集まったので京都芸術大学の出身者ばかりですが、もちろん他大学からの入居も歓迎しています。
メンバーの特徴としては、全員が絵画・写真の20代の若手平面作家という点でしょうか。
見てもらうことを意識したアトリエ
ーアトリエの特徴や、スタジオ単位で取り組んでいることはありますか?
(岡田)
元々板金工場だった建物をリノベーションしているのですが、設計当初から積極的にお客様をお連れしたり、オープンスタジオをして「見てもらう」ことを意識したアトリエデザインにしています。
具体的には、建築家の大学同期にデザイン設計をお願いして可動壁に収納をつけるなど機能性を重視しつつ、オープンスタジオを開いても見やすく、イベント時にはレイアウト変更もできるような造りになっています。
また、見ていただくことを重要視してるので、物件探しの時点からアクセスの良さは必須条件でした。その結果、最寄り駅から徒歩2分、京都駅からもタクシーで来られる好立地にアトリエを構えることができ、作家もよくお客さんを連れて来てくれたりと、オープンで自由な空気の感じられるアトリエになりました。
来ていただいたお客さんが、アトリエ訪問をきっかけに他の作家のことも知ってくださるなど、ここを起点に良い循環が生まれてくれています。
若手作家の作品やshuオリジナルのブースを楽しんで!
ー最後に、来場者に伝えたいメッセージやスタジオの見どころがあれば教えてください!
(岡田)
atelier shuは全員若手作家でジャンルがバラバラなので、見るのも楽しく面白いのではと思っています。
また、スタジオの壁などの什器もこだわってるので、ぜひそちらも注目してみてください!
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