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HP:akirakazuki.com 明楽和記、アーティスト 1988 和歌山生まれ 現在、アイスランドで研究・滞在中

最近の記事

From Japan

帰国して一月が経った。 7月、8月とそれなりに動けていたが、9月の半ばで電池が切れたように動けなくなった。9月の上旬にリングロードを巡り、アイスランドを単独で一周したのがとどめとなったが、どっちにしろストレスや疲労は溜まっていたのだろう。 これもいい経験だと捉えていたが、帰国して、この一カ月、宿題のように持ち帰ってきたアイスランドの、作品の仕上げや、テキストの作成を後回しにしてしまっている。 そろそろ手を付けていこう。

    • SIM residency September 1

      9月1日から6日間かけアイスランドを一周するリングロードを車で巡った。 目的は、アイスランドでの風景の記録、撮影と宗教的な意味を持つ場所の確認である。レジデンス施設を出発前に、イタリア人のアーティストから、「絶対、2週間はかかる」と言われていたが、彼はリングロードと西フィヨ ルドを同時に回っており、結局、リングロードだけだと6日で十分だった。 もし、今後、アイスランドに来る機会があれば西フィヨルドや島の中心(四区でしか行けない場所)も行ってみたい。   6日間、ほとんど誰

      • SIM residency August-3

        8月のレジデンスが終わりを迎えようとしている。 今月は車で移動したのは1回で、基本的に滞在施設周辺での活動となった。 作品は普段の自分の作品の創り方で行い、クオリティの高さはあった。しかし、他のアーティストは自分の活動の途中経過であっても、見せることで、こだわりや一貫性が感じられた。あれらの姿勢は見習いたいと思う。 インタビューも進み、多くの情報を得た一方で、大きな課題が見つかった。今までは、アイスランドはキリスト教信者が多いものだと考えていたし、実際に多くの資料で大半が

        • SIM residency August-2

          関係者へのインタビュー(メール形式)を開始した。 自然は神が創ったというキリスト教的な視点があり、自然に関する考えはおそらくヨーロッパでは、かなり似通っているのではないかという印象を受けた。アイスランドの多くの人もクリスチャンであり、一部が昔からの北欧信仰を持っている。 神を頂点に、次に人間、その下にこの世界のあらゆるものが位置付けられ、明確に区別されているキリスト教の位置づけで、日本人の「畏敬の念」のよ うなものが、存在するのかどうかはわからない。(おそらくない) 日

          SIM residency August-1

          8月がスタートし、すでに半ばとなった。 アーティスト・トークでは前回の反省を踏まえ、情報を少なめにし、テキストも画像に合わせてスライドで見せることにした。 神道の説明は少なめにし、自分の作品、7月のプロジェクト、そして8月のプロジェクトについて話した。神道について、興味を持ってくれるアーティストも多くいて、片言だが英語で個別に説明できたのは良かった。  自然と宗教のリサーチを軸に考えていたが、元から自分の持っている関心 「絵画」の風景画についても、非常に興味が出た。並行して

          SIM residency August-1

          SIM residency end of July

          オープンスタジオがあり、鳥居の写真作品を5枚、作品のコンセプトや背景を説明した文章と共に、プロジェクターで投影した。 これで7月のレジデンスは締めくくりとなる。ほとんどのアーティストが帰国し、私を含む数名がアイスランドに次月も残る。 今回は、初のレジデンスであり失敗もあったが、作品を形にできたことを自分で評価したい。 反省点と、その改善策を書き出すと ・アプローチが一方的であった。 →地域への聞き取り、関りなどを増やし、多角的なリサーチを行う ・日々の過ごし方に計画性を持た

          SIM residency end of July

          TORII in Iceland

          これまで5か所に鳥居を設置し、撮影を終えた。 現在の結論として、この作品では神社の鳥居のような、聖域を隔てる門としての役割は発生しなかった。 その理由として ・神社としての成立要件(コミュニティ、地域に求められて建てられていないなど)がないこと ・自然の質が違う。例えば、滝をご神体として祀る神社はあるが、那智の滝のように日本のものと、アイスランドの滝とでは規模や性質が異なる。 大きく、この二つがある。 日本でご神体として祀られる自然が、巨石や大木、滝など象徴的なものなのに対

          TORII in Iceland

          SIM residency July-3

          鳥居が完成し、7/18に撮影を開始した。鳥居は分解できるようになっており、そのパーツを運ぶための荷台を借りることができた。 【ゴールデン・サークル】 レンタカーを借り、車でゴールデン・サークルを目指す。 このエリアには、間欠泉や巨大な滝、プレートの境界など多くの見どころがあり、今回のプロジェクトである鳥居を設置するのに適した場所があると考えていた。 レジデンス施設から車を50分ほど走らせると、地熱により、そこら中から蒸気が噴出している地帯に到着した。硫黄の匂いが漂い、それ

          SIM residency July-3

          SIM residency July-2

          【アーティスト・トーク】 7/11に、SeljavegurとKorpurstadirの滞在アーティストが集まって、それぞれ10~15分程度、自身の活動や、このレジデンスでどういうプロジェクトをするのかなどを話した。 両方の施設のアーティストは全部で20人程度でいるはずだが、当日の参加はその半分程度であった。また、私のようにトーク用にPDFデータを作り、何十枚も画像を見せ、事前に何を話すのかを考えていたアーティストはほかにいなかった。 ↓以下、トークで話した文章 Thank

          SIM residency July-2

          SIM residency July-1

          7/2 アイスランド、到着 レイキャビクに着いてから2週間が経った。状況も落ち着いてきたため、日々のレジデンスでの様子を書き出していく。(7/16書き出し、7/22公開) 【SIM residency】 まず、滞在先のSIM residencyであるが非常に長い活動歴を持ち、その活動の幅も広く、アイスランドで何か所も活動拠点を持つ。私が滞在しているのはそのうちの一つ、「KORPÚLFSSTAÐIR」で昔、農家が使っていた巨大な建物である。ここはレイキャビクの北端に位置し、市

          SIM residency July-1