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SIM residency August-3

8月のレジデンスが終わりを迎えようとしている。

今月は車で移動したのは1回で、基本的に滞在施設周辺での活動となった。
作品は普段の自分の作品の創り方で行い、クオリティの高さはあった。しかし、他のアーティストは自分の活動の途中経過であっても、見せることで、こだわりや一貫性が感じられた。あれらの姿勢は見習いたいと思う。

インタビューも進み、多くの情報を得た一方で、大きな課題が見つかった。今までは、アイスランドはキリスト教信者が多いものだと考えていたし、実際に多くの資料で大半が、そうであると書いていたのだが、その信仰度合いの個人差が激しいらしい。

一緒に滞在しているアイスランド人のアーティスト曰く「自分は無神論者である。しかし、死ぬときはキリスト教信者となる。」
彼は笑って話していたが、日本にも葬式仏教という言葉があるように、この感覚はわからなくもない。しかし、今まで私はキリスト教の信仰度合いの強弱を意識したことはなく、特に、ここまでライトに関わっている人もいるのだなと驚きもあった。この問題については、かなり壮大なものになりそうなので、いつか考えてみたい。

キリスト教以前に盛んであった北欧信仰を、現在も続ける宗教団体にも質問を送り、アイスランド大学の日本学科にもインタビューの依頼を送った。日本のアイスランドの研究などをしている大学にメールをするのも面白いかも しれない。

来月はレジデンスのラストである。
月の初めはリングロード(アイスランドを一周している道)を1週間かけて回り、写真と映像の記録を撮ろうと思う。その移動の合間などで、どうやってオープンスタジオの際にまとめるのかを考えていきたい。

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