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米は安全な優秀食品

空前のブームとなっている「糖質制限・炭水化物制限ダイエット」
炭水化物といえば消費量からみて、米がその代表であり、ターゲットとなっており、栄養相談の際も「ごはんは減らしています」とほとんどのクライアントがおっしゃいます。

確かに、糖質・炭水化物を減らすと短期間で体重が落ちるため、外見など目に見える変化のスピードが速いというのが、流行の理由なのでしょう。

ただ、ごはんを減らすとおかずが増えたり、お腹が空いてお菓子を食べてしまったりと、結局エネルギー(カロリー)オーバーの傾向があります。  また、このような食べ方は、脂質や塩分摂取量が増え、動脈硬化が進行し、生活習慣病のリスクを高める心配があります。

大事なエネルギー源である主食を極端に減らした食事を続けていると、筋肉量の低下や疲れやすくなったり、集中力が欠けたり、めまいや頭痛などの慢性的な体調不良に陥る場合があります。

日本人は主食として米に慣れ親しんでいるため、米を極端に減らす食事は現実的でなく、途中でリタイヤしやすいのです。

  
米は稲を脱穀して精米したら、水を加えて加熱すれば食べられます。一方、パンや麺類は、工場で作る加工食品です。口に入るまでの加工工程が増えるほど加えられる添加物が増えることが多いのです。
常温で保存できる総菜パンなどは保存料なしで作ることはむずかしいのです。

何の加工もなく、余計なものも入っておらず、自然のものをそのまま食べることができる「米」は安心で安全な食品なのです。

日本には『口内調味』という食文化があります。日本人が昔から行ってきたごはんや主菜、副菜などを交互に食べる、いわゆる「三角食べ」による口内調味とは、無味のごはんと味付けしたおかずを口の中で合わせることで完成させた味を楽しむという食べ方です。口内調味は、かむ回数や唾液が増えるため、唾液中の酵素がより働くようになり、消化や栄養素の吸収を助ける効果があります。他にも、脳の満腹中枢が刺激され、食べすぎや塩分摂取過多を防ぐことができるなど、健康面でのメリットも期待できます。

米は日本の風土に適した作物であり、祖先から受け継いだDNAをもつ私たち日本人が米を食べることは、単にエネルギー補給とういうだけでなく、日本の食文化であると思います。この日本の食文化を私たち大人が子供たちに伝えていくことも大事な「食育」のひとつではないでしょうか。

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