はじめましての方も、いつもお立ち寄りいただいている方も、ようこそお越し下さいました。フードコーディネーターのNYです。地場産品のマーケッターを目指して日々奮闘中です!
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年明けの震災で被災した石川県のために自分が出来ることは何だろうとずっと考えていました。
私は地方の食文化に携わる人間。
出来ることは
「地方の食文化を伝えること」
石川県の食文化を調べ、岩手県の食文化と比べてみることで、どちらの良さも伝えられるし、読んでくれた人の知見も広がる。不定期ではありますが、こういった発信をして、被災地の力になることが出来れば良いなと思っています。
ということで今回の投稿は
石川県の「輪島塗」と岩手県の「秀衡塗」をご紹介したいと思います。
「なんで工芸品?」
と思われた方もいらっしゃると思いますが、どちらも器として使われている工芸品。器は食の一部です。そして、食と共に歴史と伝統を引き継いでいるものです。
それでは「輪島塗」の解説から始めます。
特徴は「地の粉」。漆器に土を使うという発想が独特です。土=陶芸品をイメージしますが、漆器の強度を高めるために土を塗るというのが、先人の知恵だと思いました。美しさの中に力強さを感じます。
そして「歴史」
諸説あるようですが400年以上の歴史があります。そしてポイントは実用的に使われていたということ。美術品としてではなく、家庭でも使用されていたことが地域の工芸品として根付いた理由だと思います。
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次に「秀衡塗」の解説
黄金文化があったと言われている岩手・平泉。金の装飾が印象的で繊細さがあります。
そして「歴史」
残念ながら詳細な資料がなく、はっきりとした歴史は分かりません。こちらも400年以上の歴史があります。輪島塗と同じく実用的に使用されており、私の実家でも正月やお祝い事など特別な時に使われています。
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以上、「輪島塗」と「秀衡塗」をご紹介させていただきました。どちらも特徴のある漆器ですが、地域に根ざした伝統工芸品という点は共通しています。
伝統工芸は作る人だけが伝えていくものではなく、使っていくことも後世に残す大切な要素だと思いました。
今回、記事を書くにあたって「輪島塗」の現状を調べてみましたが、震災の影響でどの工房も生産を再開出来ていない状況のようです。
ただ、伝統工芸品は代々受け継がれてきたもの。今は厳しい状況だと思いますが、何年先になったとしても歴史と伝統を守ってほしい。そして、そのお手伝いが少しでも出来ればと思っています。
その気持ちを込めて輪島市のリンクとなら工藝館の取り組みのリンクを貼らせていただきます。
復興して変わっていくことが多いと思いますが、変わらないこともあってほしい。
輪島塗を含め
輪島市の再興を心より願っております。
それではまた次の記事でお会いしましょう。