見出し画像

最短ルートの落とし穴

成果を出すためにはとにかく行動が大事。
これって紛れもない事実だと思います。
どれだけ考えたって行動しないと成果に辿りつくことはありません。
まずはここが最初の関門ですよね。

「行動する」

言葉にすると簡単ですけど、実際に自分の体を使って何かをするって
なんだかんだ言っても面倒臭いですから。
自分一人で完結する業務であってもそれなりに億劫なのに
ましてやいろんな人と協力しながら作り上げていく作業になると、スケジュール調整や担当者との連絡、打ち合わせなども必要になりますます「行動」のハードルが上がります。

それでも、心を奮い立たせてなんとか「行動」することに成功したとしても、すぐに次の試練はやってきます。

「成果が出ない」

もちろん、一度や二度のトライで成果が感じられなくても、平気かもしれませんが、それが5回になり、10回になったらどうでしょう?

「これやってて意味あるんかな?」
「もしかしたら完成しないんじゃないかな?」

こんな風に今に自分の取り組みが成果に結びつかない不安に囚われてやめてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか?
もちろん、私はそんな経験ばかりです(笑)

第一の関門「行動する」に続く
第二の関門は

「継続する」

この二つが揃って初めて「成果」が得られるのだと思います。

§「継続」するためのコツ

第一の関門「行動」するにもおそらくコツが必要なんでしょうけど、せっかく行動できたなら、後はそれを繰り返すだけなので、やめてしまうのは非常に勿体無い気がします。

どんな取り組みでも行動さえ起こしてしまえば、その取り組みの半分以上は終わったようなものだ、と言います。ロケットだって打ち上げの時の燃料消費が最大で一度軌道に乗ってしまえば、その後の燃料消費はごく僅かになります。

なので、「行動する」という精神的には最大級のハードルを超えられたなら、「継続」はもっと少ない精神的な労力で超えられるはずです。
そのためにちょっとだけ心構えを変えてみるのもありなのではないでしょうか?

①成果を焦らない
②状態目標ではなく実践目標に集中
③そもそも失敗は存在しない

①成果を焦らない
取り組みの前にそもそも肝に銘じておいた方がいいのは
「結果はすぐには出ない」
この事実です。

当たり前のようですけど、人間は思っている以上に単純な生き物です。
自分の周囲の人ができていることや成功していることを見たり聞いたりすると、自分でもそれがすぐにできるんじゃないかと思ってしまいます。

もちろん、その心理は

「よし!それなら自分もやってみよう!」

と行動を促すきっかけとしては良い方向への働きかけになるのですが、当然、どんなことであっても自分が初めて取り組む作業が初めからうまくいくわけはありません。ある程度、覚悟しておいた以上に失敗を繰り返すとすぐに嫌気がさしてきます。

そうならないように予め「取り組みの成果」に対してもっともっと長い期間を設定しておくことをお勧めします。

私も3年前にSNSでの投稿を始めた際に「1年も続けたらフォロワーなんて10万人ぐらいすぐいくやろ!」と軽く考えていましたから(笑)知らないって本当に怖いものなしですね(笑)
ちなみにSNSの投稿は3年ほど続けてますがフォロワーさんは未だに2500人ぐらいです。このペースだと10万人に達成するのにこれから120年ほどかかりますね(笑)

我々は立って歩くことを習得するにも1年以上かかる生き物なんです。何回も何十回も何百回も転んだ末に歩けるようになってます。
そのことを思い出せば、多少成果が出なくても気楽に取り組めるような気がしませんか?(笑)

人生において価値あるものはそう簡単に手に入るものではありません。特に過去の経験にない新しいチャレンジをしているならば尚のことです。逆を言えば、簡単に手に入れられるものに、人はあまり喜びや価値を感じられないようになっているようです。

とはいえ、今40代や50代のナイスミドル世代の人たちがこれから2、3年頑張って何かを成し遂げたり、手に入れたとしたならば、その経験や技術、知識は残りの人生でずっと使い続けることができます。

そう考えたら今は長いと感じられる2、3年の期間でさえも「そんなもんか。」と思えるのではないでしょうか?

②状態目標ではなく実践目標に集中

実は目標には3種類あります。

「状態目標」・・・ありたい理想の姿
「結果目標」・・・達成したい状態目標の具体的な形
「行動目標」・・・結果目標に辿り着くために行う行動

この3つを具体的に言うならば、
「痩せたい!!!!」(状態目標
「体重を10キロ落とす!!!』(結果目標
「毎日ランニング5キロ!!!」(行動目標

こんな感じです。

そして日々の行動を継続していく上でのコツとしては何をおいても「行動目標」に集中することです。行動しないことには変化は起こりませんから。そして、私はここから更に「行動目標」を実践できたか?否か?と言う「実践目標」を設けることもお勧めします。

この例で言うと「毎日ランニング5キロ」が行動目標となっていますが、どうしても「今日は5キロは無理だ・・・」と思った時に

「1キロでも500メートルでもオッケー!」

そうやって自分に僅かでも「行動を実践」できたか?の幅をもたすことでより行動を継続しやすくなります。「今日は5キロ走れないからもう、走るのは諦めよう」となるよりも「1キロでも走れたからいいや!」と考えられる方が気分的にも前向きに行動に取り組みやすくなります。結果、行動の継続につながりやすくなります。

そして、更に効果的な取り組みとしてはその実践の結果をきちんと「記録として残す」ことです。自分の取り組みが積み重なっていく様子を目で確認できると思いの外嬉しいですし、自信にもなります。昔からよく言われてきているやり方ですが、効果は絶大だと思います。

③そもそも失敗は存在しない
最初に述べた「成果を焦らない」に通じるところもありますが、成果を得られるまでに失敗をくりかえすことは「上手くいかない経験」を積んでいると言えます。
実はこの事ってものすごく大事な事なのではないかと感じています。

「どうして失敗したんだろう?」
「次はこうしてみよう。」

この思考と実験を繰り返すことで自分の中で徐々に成果にたどり着くルートを発見していきます。実際に自分の経験の中で導き出したルートなのでそこにはいろんな裏付けや確信を持つこともできますし、「上手くいかなかった経験」と組み合わせて「使える知識」としてストックされていきます。

この「使える知識」はその人物の「オリジナルな知識」になります。取り組みが順調に成果に辿り着いた際にはその取り組みで掲げていた成果目標とは別に多くの「使える知識」も手に入れることができます。

この「使える知識」はすぐに何かに役に立つと言うことではありません。「いつかどこかで役に立つことがあるかもしれない。」それぐらいのものだと思います。しかし、現実的に「役に立つ」こと以上にこうした経験がその人物の言動に深みや信頼を与えてくれることになると思います。

「人検索」ここ数年、いろんなところで聞かれるトレンドワードです。その「人検索」の際に「オリジナルな知識」は大いに重要視されます。「上手くいかなかった経験」「人とは違うルートを歩んだ経験」は結果としては大きな財産となる、と思っています。

しかしこれとは逆に効率重視でなんでも最短ルートで成果に辿り着こうとした場合、この回り道を嫌がります。結果、「最初から新しいことをやらない。」「成果が出ないとすぐに撤退」と取り組みの成果を得られないどころか、その成果に至るプロセスで得られるはずの「経験」と言う財産も得られません。

§まとめとして

何事につけ要領が悪くて、色々と回り道ばかりしてきた事には自信のある自分ですが、それでもそれなりに楽しくやって来れました(笑)おそらく今後も要領悪く、不器用に進んでいく事になると思いますが、その言い訳として自分のために書いたような記事です(笑)
もし、誰かの参考になるようであれば幸いです。


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?