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話し上手よりも聞き上手

世の中では、話し上手の方が聞き上手より、凄いと思われることが多い。

プレゼンテーションなどがその例などである。

確かに、話が上手い人は羨ましい。

しかし、聞き上手も、もっと尊重されるべきである。


会議などだと、声を大にして言いたいことを言った人の意見が採用されやすい傾向がある。

悪い言い方をすれば、ゴリ押しである。

しかし、そのような人は自分の意見を言うことしか考えておらず、他の人の意見を聞いていないことが多い。

つまり、状況を俯瞰できていないのである。

そのため、的外れなことを言っていることも多々ある。

これが上司や先輩などであると、間違っていることさえ言いづらい。

この雰囲気も問題なのであるが、このことについては、また今度話すことにする。

こういう会議では、他の人の意見をしっかり聞いている人の方が良い意見を言ってくれることが多い気がする。

こういう聞き上手の方の意見をもっと尊重すべきだと思う。


また、人と会話をすることが好きという方にも多々会う。

その時に、ただ自分が話したいだけという人も一定数存在する。

会話ではなく、スピーチなのである。

しかも、相手が聞き上手だと、気を良くしてスピーチに拍車がかかる。

こういう状況でも、聞き上手への評価は如実には出ない。

もし相手が聞き下手だったら、話している人は全然興味を持ってくれていないとへそを曲げるかもしれないだろう。

しかし、相手が聞き上手の場合でも、この人聞くの上手いと感じてくれる人はそんなに多くないだろう。

以前、後輩と話をしていた時に、先輩って聞くのが上手いんでどんどん話したくなりますと言われた時、とても嬉しかった。


会話というのは、話す立場の人と聞く立場の人の両方がいて成立する。

しかし、世の中では、話すことの方が重要視される傾向がある。

サッカーで例えるなら、話してはフォワード、聞き手はディフェンダーである。

こんなことを言ったら、ディフェンダーに失礼かもしれないが、サッカーに詳しい人はディフェンダーの凄さが分かるが、一般人はゴールを決めた選手にしか注目しない。

それと同じように、様々な人と会話した人は、聞き上手の凄さが分かるが、コミュニケーションについて考えたことがない人は話し手にしか注目しない。

聞き手が上手いから、話してから良い話が生まれると言っても過言ではないと私は思う。

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