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合理的とは?「ままならないから私とあなた」を読んで。

朝井リョウ「ままならないから私とあなた」

天才少女と呼ばれ、成長に従い無駄なことを切り捨てていく薫と、無駄なものにこそ人のあたたかみが宿ると考える雪子。すれ違う友情と人生の行方を描く表題作。
男が先輩の結婚式で出会った美女は、人間関係を「レンタル」で成立させる業者だった―「レンタル世界」。
既存の価値観を心地よく揺さぶる二篇を収録。

本の説明より

「ままならないから私とあなた」
「レンタル世界」

どちらも考えさせられる話だったのですが、今日は表題作について。

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理系で合理的、意味がないと感じることは一切やらない薫。
一方、音楽科専攻で自分で作曲、無駄と思えることも大切にしたい雪子。

そんな二人の話。

詳しい話はぜひ本読んでみてほしいのですが…
読みながら、
「自分はどちら寄りなんだろう?」
と考えていました。

ものすごくザックリ言うと
合理的か、非合理的か、という話。

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自身で考えると、まず読書。

合理的なのはAudibleで聞く、kindleで読むこと。
実際に、これらは好んでやってます。
店に足を運ぶ必要もないし、本自体の管理も不要。

でも、ほぼ毎週末図書館に行きます。
往復の時間、本を探す時間、返却日の管理など、正直効率は悪い。

ですが、新着本や図書館の特集棚を見るのが楽しいし、そこで予期せぬ本に出会えるのが嬉しい。
セレンディピティってやつですね。

この本も、たまたま図書館で見かけて手に取ったもの。

だから、読書はどちらもかな。

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次にnote。
毎回まっさらな状態から、記事を書く。
これ、合理的ではないですよね。

たぶんですけど、時間をかけずに合理的にやるなら…

過去の私の記事をChatGPTに読み込ませる
→傾向を認識させる
→テーマだけ決めれば、私が書いたような文章を出力してくれる

これでいいんじゃないかと思うんです。

実際ホリエモンは「自分じゃなくてもいい」と思うものについては、ChatGPTに書かせているらしいし。

でも、これができたとしても、自分は使うだろうか?

noteは「考える」という面倒くさい工程も含めて楽しいと思ってます。
だから、わざわざそれを効率化しようとは思わない…かな。

でも、書く時間が確保できない時の保険としてそういった手段を知っておくのは大切だよね、とも思ったり。

なので、noteは非合理的寄り?かな。

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最後に料理。
これに関しては、合理的寄りだと思います。

なぜなら、料理が好きではないから。
だから、コンロは完全封印して調理家電一択。
面倒くさいことはしたくありません。

でも、調理家電を人にゴリ押しすることはしません。

以前は、布教したくて仕方がなかったです。
たとえば立派なオーブンレンジを持っているのにレンチンしか使ってない人を見ると
「なんでや!!!」
と憤りに近いものを感じてました笑

でも、料理が好きな人ってきっと
私が「面倒くさい」と思うことを、自分でやりたいのです。

鍋で長時間煮込むのを眺めたり
暑いキッチンで炒めものをしたり
キャベツの千切りを無心でやったり

こういったことが、好きな人がいるのです。
実際、妹はキャベツの千切り作業が好きだと言ってました。

だから、それに対して
「調理家電使った方が効率いいよ」
なんて言うのは、違うよな〜と。

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ということで、合理的・非合理的なことについて考えてみました。

私にとっては

合理的→料理
非合理的→書くこと

非合理的だと分かっていて、あえてそれを選んでいる。
それって、自分が好きなことだったり、追求したいことなのかもしれません。

みなさんも、自分に当てはめて考えてみると
色んなものが見えてくるかもしれません。

本も面白いので、ぜひぜひ。

<あとがき>
この本、娘と図書館に行った時に借りたんですが「早く帰りたい」と急かされ、その時に目の前の棚にあったものです笑
もし急かされなかったら、別の本を手にとっていたかもしれません。
今日もありがとうございました。


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