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私、和食になりたい?「料理と利他」を読んで

土井先生と、中島岳志さん(政治学者)の対談本。

利他」というキーワードに惹かれて、読んでみました。

「利他」ってよく聞くけど…どういう意味?

他人に利益を与えること。自分の事よりも他人の幸福を願うこと。

だそうです。

以下、対談をざっくり読んで気になった箇所。

✅レシピに依存すると感性が休んでしまう

鍋も違えば、たとえきゅうりでも、細いのも太いのも季節外れのものだってあるということです。常に違うんだということが前提だから、レシピだけいつも人間が都合よく大さじ一杯、そんなことはありえないわけですよね。

うんうん。

レシピを意識した途端に、人間という生き物は感覚所与(五感)を使わなくなるんです。
なにかに依存すると感性は休んでしまうようです。
「さあ、どうなるかわからない」というところで、心を使って料理することになります。

これ、料理以外のことにも言えるのかなーと思いました。
たとえば、仕事でマニュアル通りの対応をすること、これが全てではない。
マニュアル上はNGでも、ケースバイケースで臨機応変に対応するとか?

なにかに依存すると感性は休んでしまう
=思考停止?


レシピ、というテンプレに当てはめて作ることは簡単だけど(簡単なのか?)、それ以上に何も生まれない。
型にハマらず、臨機応変に対応する。
そういうことかなー?と。

✅混ぜるではなく「和える」

和食は、「キャベツのけったん(油で炒める)」のように、調理方法と素材を組み合わせたもの。
素材がまずある。

素材が主役

他のものと組み合わせないで独立させるということは、それぞれがご機嫌なこと。

だから和食では混ぜるということはない。

ひとつひとつの食材に、敬意を払う。
だから「和える」。

それぞれの存在感を、美しいところを尊重させて、隣同士に…、これも利他ですよね。
複数の食材の利他が互いにはたらきあって、ひとつのおいしいものが生まれる。

和食って、そんな文化があったんですね。
和食って…深いですね。

そうか!
「和」える「食」で和食、なのか?

いやー「」って素敵な漢字ですね。
「吉井哉」って、いい名前だなあ←

******

ちなみに、西洋は混ぜる文化。
ケーキのように液体とか粉のものを混ぜ合わせて全然別のものを作り出そうというもの。
和食には、それはないそうです。

感想 

「私、和食になりたい」

…。
え…?

理由はこちら。

・素材が主役
人生の主役は自分?

・他のものと組み合わせないで独立させる
企業に所属して混ざるのではなく、独立する?

・それぞれがご機嫌
上機嫌は社会貢献よっしーさんのつぶやきで知った言葉。)




ちょっと強引ですかね?笑

もちろん
「複数の食材の利他が互いにはたらきあって、ひとつのおいしいものが生まれる」
とあるように、決して1人で何かを作り出せるわけではない。
でも、基本的には「個」が尊重される…というようなイメージ。

独立させることで、ご機嫌になる「和食的」な人。
周りの人と混ざり合って、よい結果を出せる「洋食的」な人。

どちらが良い悪いということではなく、

自分に合った選択をすることが、自分のためであり、他者のためにもなるのでは?

利他って、そういうこと…?🤔

何言ってるのか、よく分からなくなってきましたが笑
和食について、利他について、考えてみたよって話でした。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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