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別にテンプレでもいいけどさ。

先日、社内の人が退職した。

かろうじて顔を知っている程度の人だったので、人となりはよく知らない。

社内イントラのメッセージで、社員全体に向けて
「退職のご挨拶」
とのタイトルがあったのでクリックしてみると…

そこに本人の言葉と思われるものは一つもなく、
「どっかからコピペしてきたんだろうな」
と思われる文章だった。

こんなフレーズからはじまって

「本来ならば直接ご挨拶するべきところを」

はじめから直接挨拶する気なんかないでしょw

こんな感じで終わる。

「末筆ながら、みなさんのご健闘をお祈りしております」

いいよ、お祈りしなくてw

この手の文章を見ると、どうもツッコミながら読んでしまう。

興味本位でテンプレ検索してみたら、
ここに載っているのと、ほぼ同じ文章だった。

いや、別にいいんだけどね。

どうせ辞めるんだし。
去る場所にムダなエネルギー使っても仕方ないよね。

とまあ
表現の仕方は、人それぞれだとは思う。

たださ、こういうのって
学校教育の弊害なんじゃないかな?って思うんだよね。

表現が適切ではないかもしれないけど
「上っ面の言葉」というか。
それを並べることに、特に抵抗がないというか。

卒業式とかで声をあわせて言う

「楽しかった運動会」
「うんどうかい!」

に代表されるような、コール&レスポンス?

本当にそう思ってるならいいんだけど、正直芝居ががってるよね?
芝居っていうか、セリフ?

みんながみんな、楽しかったわけないよね?
その言葉に、本音は何%含まれているんだろう。


別に、すべて本音で話せなんて言わない。
言わないよ絶対。

でもさ、
取りつくろった表現しか知らないんだとしたら。
それが普通だと思ってるとしたら。

それって、ちょっと悲しいような気がする。

以前、なんでもやってみる母さんの記事で紹介されていたこの本にも、似たようなことが書いてあった。

著者の植松努さん、子どもから手紙を受け取ることが多いらしいのだけど
「新緑の香る季節になりました」
みたいな文章から始まる手紙が多い。

でもそれって必ず必要ではないし、そもそも本質的ではないよね、というような話。
(ざっくりなので、細かいところは違うかも。)

季節の挨拶。
まさに長女が小学校で習った?らしく、運動会のプログラムのメッセージ欄(手書き・親へのメッセージを書く)に、長女の字で書いてあるのを見た。

これをみて、思わず
「ねえ、これ何?」
と長女に聞いたら

「こうやって書き始めてみよう、って先生に言われたから書いた」

らしい(笑)

もちろん、そういう表現や形式を学ぶことも大切。
大切なんだけど。

それと同じくらい、
拙くても、自分の思いを言葉にすることも大切だと思うのよね。

ってこれ、自分に言ってるのかもしれない。


うまくまとまらないんですが
そんなことを思ったよ、という話でした。

〈あとがき〉
以前吉井さんの展示会に行った時、こんなメッセージがあって。(ざっくりです)
昔は歌詞を書くのが苦手だった。でも縁あって自分の歌詞に耳を傾けてくれる人がいる。だから、その人たちに借り物のような言葉を使うのは失礼にあたると思った、というような内容。
それを見て、ホントそうだよなぁ…やっぱ吉井さん好きだなぁ…って思った。←何の話w
今日もありがとうございました。

▼吉井さんの展示会レポはこちら。


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