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40歳目前デザイナーに訪れた転職の話

この記事は、株式会社マネーフォワードの福岡開発拠点が主催している Money Forward Engineering Advent Calendar 2023 12日目の投稿です。 11日目はAshiharaさんによる、スクラムマスターとエンジニアリングマネージャーを1年兼務して感じた難しさの正体でした。

はじめまして、マネーフォワード福岡拠点でプロダクトデザイナーをしています、yokkoです。
2023年11月にマネーフォワードへ転職し気付けば1ヶ月が経った中で、転職活動中の葛藤などを入社エントリーとして残すことにしました。

転職検討中の方、なんとなく自分の人生に迷いがある方などに参考になればいいなと思い筆を取った次第です。

なぜ今転職?

前職は大手ITベンダーで8年ほどインハウスデザイナーをしていました。誰もが知っているプラットフォームを展開している会社でデザイナーとして関われることに充足感もあり、UI・UX改善、キャンペーンに関する運用業務などを通してデザイナーとして多岐に関わる経験を得ることもできました。やることが増えるにつれ責任も増えてはいましたが、支えてくれる上司・仲間に恵まれ、大変さは感じるけどやりがいの方が大きいと思っていました。

そんな中、突然転機が訪れます。
デザイナーのスキル向上と成長するための方向性を見出す取り組みとして、デザイナースキルマトリクスの運用が開始しました。この取り組みに私自身も参加し自分の得手不得手を整理する作業を行なっていたのですが、その過程でふと頭を過ったことがありました。

あれ。なんか私、、思ってた以上に経験値が少なくないか?

可視化された自分のスキルを見た時に想像とのギャップがありました。関わってきた案件も多く経験もそれなりに積んでいたと思っていましたが、その割に自身のスキルとして身についていることに偏りがあると感じたのです。

規模感の大きな組織になると個々の役割を越境して成果を生み出す事が難しくなる面があるかと思います。この時の私はまさにその状況だったかと思います。自身の担当サービスにおいての成果は確かには出せていたけど、世間に出ればまだまだ踏み込んだ事がないデザイン領域は多い。やってみたいことはあるけど、それを満足にできるだけの経験値が少ないのではないかと考えるようになりました。

長く在籍することによって生まれた惰性や自分への甘えも正直あったと思います。見たくないと思い目を逸らしていた現実に、自分が思った以上に衝撃を受けることになるきっかけの一つでした。

そのことをきっかけに、それまで転職は頭の中になかった私が次の日には数社カジュアル面談を受ける日程調整をしていました。完全に見切り発射なやり方ですね。在籍していた会社でもやれないことはなかったと思ったりもしますが、自分の性格を考えると、現状の環境を変える方が自身のチャレンジにも繋がり先のことを見据えた時にプラスになると判断しました。

私以上に周りの心配の方が大きく、仲が良かった同僚に話した時「じきにマネージャーになれるだろうし、ここにいた方が将来的にも楽でいいんじゃない?今更転職なんて楽じゃないと思う」と散々言われたりしました。

言いたくなる気持ちはすごくわかります。40歳目前で子供もいて時間の制約もあるデザイナー。私が逆の立場だったらそんな状況下で転職なんて無理せずにこのままの場所にいた方が良いと言ったはず。それでも今行動しないとあの時行動していれば違った世界が見えたかもという後悔は必ず出てくるし、人生で一番若いのは今だからやらずの後悔はしないようにしたいと強く思ってました。

マネーフォワードとの出会い

思い立ったら吉日精神でスタートさせた転職活動ですが、自分の中でここは譲れないというポイントはありました。

  • 今までやったことがない領域のサービスに関りたい

  • インハウス(プロダクトデザイナー)であること

  • お互い切磋琢磨している環境

  • デザイン組織が企業単位で確立している

  • 時間の融通が利きやすい

これらの条件を考えた時に、今までtoCにしか関わってこなかったけどtoBも選択肢の一つとしてあると思い、福岡拠点があるマネーフォワードの門を叩くことに決めました。たまたまですがこの転職を考え出す一ヶ月ほど前に、マネーフォワードとGMOペパボが開催したCDO対談に参加したこともあり、業界の面白さに興味が湧いていた時でした。他に決めてとなったのは、デザイン組織が自走している、文化の浸透・役割におさまらない越境をトップだけでなくメンバーが進んで体現している環境にも好感が持てたこともあります。

有難いことにご縁があったので私は今ここにいるわけなのですが、内定が決まった後も、今まで関わったことがない業界だし本当に大丈夫?とすんなり内定受諾できない期間がありました。(この段階で突然日和ってしまい、採用担当の方をヤキモキさせてしまった事をお詫びします。)
悶々期の中でセルジオさんの記事に出会い、toB領域の魅力を再発見でき、今までの経験も無駄にはならないと確信でき、入社に向けて背中を押す内容でした。

入社してからの私

入社までに考えを巡らせることが多かったですが、マネーフォワードに入社してよかったなと思うことはたくさんあります。

  • 裁量労働での働き方:前職までのフレックスと違い、コアタイムがない勤務体系なので家庭との両立がしやすいです。メンバーの皆さんも子育て世代の方も多くいるので、お互いに助け合いながら仕事ができる雰囲気があります

  • 週2出社:人によって分かれるところはあると思いますが、私はできればコミュニケーション取りたい人間なので出社を楽しみにしている方だとは思います。それは私だけでなく福岡拠点のメンバーの方も週2出社に対してあまりネガティブではなく、出社すると誰かいてコミュニケーションが取れます。福岡拠点にはエンジニア職の方が多いので、実装上の壁打ちやデザインに対してのフィードバックなども受けやすいのが入社して良いなと感じたところでもあります。

  • 社員を称賛する文化がある:毎週月曜日にあるグループ朝会では、全事業部合同でのMVPメンバー表彰や各事業の現状共有などがあり、各メンバーの取り組みを知る機会にとても役立っています。日々業務を行っているだけでは他の方の良い取り組みって見えにくくなりますし、組織が大きくなれば尚更かと思いますが、この朝会でのインプットはそのような悩みを減らしてくれると感じています。

他にもマネーフォワードの魅力って答え出したらいくらでもあるのですが、一番の魅力は働いているメンバーが互いをリスペクトし合いながら、MISSION実現に向かって真摯に向き合っているところにあると感じています。働いていると誰かしら嫌な奴っているじゃないですか、仕事できても人間性問題あるみたいな。そういった人が贔屓目なしに本当にいないんです。全員が自分の責務を全うし、それができたらみんなで褒め合うというのが自然にできている環境はなかなかないことだと思います。
やったことを皆さんが褒めてくれると多少照れ臭かったりしますが、次はこういう改善をやってみようというモチベーションにも繋がっています。

まとめ

長々と書いてきましたが、私の場合転職して良かったなと感じています。転職を通して実現したいことが達成できる環境を得ることができましたし、離れたからこそ前職の経験がどれだけ有意義だったか気づく機会もありました。
未知の世界に飛び込むって勇気がいることではありますが、最初の一歩さえ踏み出してしまったらあとはどうにかするしかないので、意外とうまく事が進むものだと思います。ケセラセラの精神です。このタイミングで転職して本当によかったなぁ。

最後に、マネーフォワード福岡拠点では新しい仲間を積極的に募集しています!面白そうだなと興味を持っていただいた方がいらっしゃれば、ぜひまずはカジュアル面談にお越しください。

13日目はokamuさんです!お楽しみに🤶🎄


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