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【9年前の考え事#4】個性

■ 個性(2011/12/17)

 寺井トーンで子ども会の営業に行った日の日記。前半は営業の反省。おい6年目しっかりしろ。もしクレクレの後輩で見てくれている方は見習わないようにしてください。確かにこの日の営業は結構印象に残っています。歌うだけじゃなくて子どもと触れ合う機会があり、大学生の先輩として質問に応えるコーナーなどもあったりして、日記の通り嵐のような半日だったと思います。疲れたけど楽しかった一日。

 後半は個性の話。「感想はもうちょっとオブラートに包んではどうかね?」と思うところがあるが、まさか9年後の自分に公開されると思って書いていないだろうからまぁ良しとしよう。笑

 言いたいことは個性・才能・強みに関する話で、#まじ日を始めた1月頃によく触れていた内容ですね。以下のマガジンにまとめましたので興味のある方はどうぞ。9年前も今もあまり考える興味の対象は変わってないんですねぇ。

■ みんな何かの「ガチ勢」

 マガジンの記事を一つ一つ読む時間は無いから分かりやすく。という方のために3行です。

(1)誰しも一般の人から見ると「ガチな性質(=強み)」を持っている
(2)その性質は生まれた時からの興味と考え方のクセで決まっている
(3)その「ガチさ」が活かせる環境に身を持って行くと貢献しやすい

 はい、以上です。解散。

(1)~(2)は強みの話ですね。例えばピアノを弾かせたり絵を描かせたりすると「え?マジで?!」みたいな想像のはるか上を行く実力の持ち主っているじゃないですか。そういう人のこれまで知らなかった意外な長所を知ってしまうと、「可愛くて+ピアノも弾ける」みたいな不意打ちでクラっと落ちたりするので要注意です。その後はその人の印象に「 #ピアノ弾ける 」みたいなタグが加わり、「あっ、ピアノならあの人!めちゃ上手いから!一回聴いてみ!!」みたいな「ピアノの人」として印象がつくじゃないですか。そういう特徴の事です。

 で、そういう特徴って別にスキルだけじゃなくて「考え方」にも特徴があって、「社交性が高い」とか「上昇志向が強い」とか「いつでもポジティブ」とか、その人は特に意識していないけれども常人では到底届かないような考え方のクセを誰しもが持っているんですね。それを長所とか強みと呼ぶ、という話です。そしてその性質は物心ついた頃から癖がついているので、本人が意識しようがしまいが1日の中でその方向へ考えている時間が長すぎて自然と普通の人と差がついてしまう、という事だと思います。

 自分の強みが分からない人は、ストレングスファインダーで見つけられます。本ならこの本とかこの本からWebテストを受けて頂ければ分かります。

■ 相対的な「ガチさ」で勝負

 で、(3)の話です。自分の強みが分かったら、それが苦手な人が多い環境に身を置くといいよという話です。長所の使い方はざっくり、得意分野のプロの世界で勝負する人(1%)それ以外の人(99%)に分けられると思います。

 例えば先ほどのピアノが上手い子がピアニストだったとします。するとピアノのガチ勢がひしめく競争環境の中で日々鍛錬を重ねているので、周りから見てもガチのピアニストじゃないですか。その中にはおそらくその世界の人にしか分からない競争があり、たぶん経験していない外野が言ってどうにかなるものでもないと思います。その中で光る人というのは「ガチ中のガチ」の人で、もはや一般の人から見ても「何を食べたらそうなるんだろう」レベルで24時間365日そのことを考えて生活しているような人だと思います。

 だからそういった特殊環境に置かれることはまず無いという前提で、一般の人が取れる戦略として考えられるのは、「いかに光りやすい環境に身を置くか」だと思います。例えばピアノが得意な彼女が保育士さんになったとすると、同じ保育園の先生方の10~20人のうちでピアノで1番になるのはけっこう現実的だと思います。そうすると一気に周囲の人から「 #ピアノの人 」の印象をつけてもらうことができ、自分が昔から自然とやってきて特に苦労もしていないピアノという武器で周囲にめちゃくちゃ感謝してもらえたり大役を与えられたりと、周りに貢献しているという実感を得ることができます。看護師さんでもカフェの店員さんでも英会話教室でもいいですよね。「○○×ピアノ」が活かせる職業に身を置くと、とっても光りやすくて幸福感を得られるのではないかと思います。それを自分で意識して身を置くかどうかで、光る確率がかなり違ってくるのではないかと思います。

 「強み」の場合は「ピアノ」と言う分かりやすい特徴ではなく「考え方」なので気が付きにくいですが、うまく身を置くことで、野村監督の「ID野球」とか、ゴールデンボンバーとかぺこぱとか、そういったキャラ付けで成功確率を上げることができるのかな、と思います。

■ まんざらでもないネットワーク

 そうした身の振り方を戦略的に行って、周囲の人への貢献感を受けつつ評価も上がるような立場になると、人によっては「お前ら俺がいないと何もできねぇんだな。ったくよ~。」という感じで若干おせっかいキャラになるかもしれません。ただそういう人にお願いすると大概はまんざらでもなく引き受けてくれて常人にはビックリするようなおまけ(≒速さやキレイさ)で返してくれたりするのでまた頼んでしまう・・・というループに陥ります。

 ただそういう環境は誰も損をしていないので個人的には良い環境だなぁと思います。自分も得意分野でそのコミニュティに貢献できることがあれば、お互いにWin-Winなので、チーム内の全員が「ったくよ~おめぇらよ~」というまんざらでもない得意分野で貢献し合っている状態(まんざらでもないネットワーク)が一番生産性も高くて心理的にも健全な状態だろうなぁ、ということを日々考えています。そんなチーム作りをしていきたい。

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