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【GK論】東口順昭選手の怪我は本当に「審判のせい」なのか?

★前回noteは!⇒『【CS決勝2016GK分析】第1戦で「MVP」級の活躍の西川周作選手。槙野智章選手が与えたPKは「起こるべくして起きた」?その前にあった「4つの伏線」』(☜)


2017年J1第3節のガンバ大阪VSFC東京の試合でスーパーセーブを連発したGK東口順昭選手が、PKセーブの直後に大久保嘉人選手と接触して怪我をしてしまいました。

この怪我により、第4節の浦和レッズとの試合を欠場する事となってしまったのみならず(代わりに藤ヶ谷陽介選手が出場も途中で負傷離脱し、田尻健選手が「J1デビュー」を果たす事となった)、日本代表のロシアW杯アジア最終予選、アウェー・UAE戦、ホーム・タイ戦をも辞退せざるを得なくなってしまった東口選手…。

※田尻健選手の「J1デビュー」に関する記事は!⇒『【感動のGK論】ガンバ大阪と共に歩んだ「14年間」。田尻健選手の涙の「重み」』(☜)

怪我に繋がったPKに関して、審判委員会が「反則ではなかった」と発表したため、批判の矛先は審判へと向かいました。

「あのPKの誤審がなければ、東口は怪我をしていなかったんだ!東口の怪我は審判のせいだ!」

…といった審判批判の声が挙がります。

さらに、日本代表のハリルホジッチ監督が東口選手の負傷離脱に関して「東口はスタメンでいける状態だった」といったコメントをしたため、その後、さらに大きな反響を呼びました。

※これに関しては詳しくはこちらに書きました。ご覧下さい⇒『【前編】① 怪我さえなければ、本当に東口選手がUAE戦、タイ戦でスタメンだったのか?&② ハリルホジッチ監督が川島選手をUAE戦、タイ戦で起用した「真の理由」は「○○」である』(☜)


「あの怪我さえなければ、川島ではなく、東口がUAE戦でもタイ戦でもスタメンだったんだ!全てはあの審判のせいだ!」

…と審判批判の声はより一層、強まりました。


まず最初に断っておきたいのは、僕はこの審判の方を擁護する気はありません。審判委員会も「反則ではなかった」と言っている通り、あの判定には間違いがあったのだと思います。

ただ「GK」に関わる者としては、「判定がどうだったか?」という視点ではなく、「GKである東口選手はどうだったか?」という「GK視点」でこのPKと東口選手の怪我を見なればなりません。


そして「GK視点」で見た時、この怪我は「審判のせい」とは、僕には言えないのです。


なぜ、怪我に繋がったのか…?


「GK視点」で見て初めて分かる、大きな「要因」が東口選手のプレーに隠されていました


それは「GK」として東口選手が日本代表の正GKを目指す上で「早急に改善しなければならない課題」でもあります。

もっと言うと、この「課題」があるために、これまで東口選手は日本代表の試合でなかなか起用されてこなかったのだと思います(もちろん起用されない理由はそれだけではないが)。


では、「GK視点」で見た時、「怪我に繋がった要因」である「東口選手の課題」とは、一体、何なのか?


また、このFC東京戦で東口選手が見せた数々のスーパーセーブ…メディアやファンは「大絶賛」しましたが、僕は逆に、むしろそこからも「東口選手の課題」が見え、不安を感じました。


こういった事は、どのメディアでも「触れられていません」


どのメディアも触れない視点」から、独自の見解、そして試合で役立つ重要な「GKノウハウ」も交えて、魂込めて語りたいと思います。

ここまで「踏み込んだ」記事は諸事情がありブログでは書けないため、noteにて書きます。


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