見出し画像

言葉の宝箱 0439【親友とはいいものかもしれない。しばらく無言のままであってもなんら不自然なところがない。きっと同じリズムが互いの体の中を巡っている】

『プリズムの夏』関口尚(集英社文庫 2005/7/25)


ふとしたことで親友になった二人の男子高校生の話。
思い込みが強く、傷つきやすい多感な青春時代。
人生は縁、環境に左右される。
そこ以外にも生きられる処があることを学ばせられないものだろうか。
そうわかって実行できていれば
失わずに済んだ生命はたくさんあったのではないだろうか。
第15回小説すばる新人賞受賞作。純文学だと思う。


・親友とはいいものかもしれない。
ふたりで海を眺め、波の音に耳を傾け、
しばらく無言のままであってもなんら不自然なところがない。
きっと同じリズムが互いの体の中を巡っている P11

この記事が参加している募集

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?