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言葉の宝箱 0021【いけないいけないと思いつつも、人の親切に期待してしまう】

郵便屋01

『みつばの郵便屋さん』小野寺史宜(ポプラ社2012/5/7)

郵便配達員の平本秋宏には年子の兄弟がいて、
今やちょっとした人気タレントの春行。
秋宏の顔は兄とそっくりだが、性格はいたって地味、
なるべく目立たないようにしている。
カーサみつばの三好さん、メゾンしおさいの片岡さん、
みつば第二公園の不思議な男女、郵便会社のアルバイトの園田くん等、
町の人達と配達員平本秋宏が織り成してゆく小さな奇蹟。
季節を駆けぬける郵便屋さんの物語。
『春一番に飛ばされたものは』『悪意も届けてこそ』『愛すべきアイスを』『待てば海路の日和ある?』『起こせる奇蹟も奇蹟』
『能ある鷹は爪を研げ』『たとえ許せなくとも』
『そして今日も地球はまわる』8話連作短編集。


・善き者にも悪しき者にも寄せられる信頼。それは本物に近い P65

・謝れない人が、ここにもいた。
黒を白にひっくり返されることにうまく対応できない人。
攻めることはできるが、守ることができない人 P81

・気が利かないんだよね(略)
ものごとをあんまりよく考えないっていうか、
考える前に動いちゃうっていうか P89

・いけないいけないと思いつつも、
ついつい人の親切に期待してしまうのだ。
またそういう期待に必ず応えてくれる人も存在するからいけない P95

・強く出られる相手にだけ強く出たりすんじゃねえぞ P174

・やれることはやるべきなんだよな P176

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