言葉の宝箱0797【老いをいかにみごとに生きおおせるかによって、人間の価値は定まる】
謎の言葉「ホトケのオデコ」を遺して、インチキ商法で世間を騒がせた商事会社の幹部社員が事故死。全国手配で浮かんだのは政界に隠然たる力を持つフィクサーの影。一方軽井沢で警視庁の公安部員が不審な死を遂げた。浅見光彦と「信濃のコロンボ」こと竹村警部が初共演。霧の軽井沢を舞台に上流社会と日本の暗部を暴くミステリー。
・老いるということは、
生が死に、ゆっくりとその席を譲ることなのだ P22
・老いというのはいずれは経験しなければならない、
一種の通過儀礼のようなものなのであって、
老いをいかにみごとに生きおおせるかによって、
人間の価値は定まるといってもいい P99
・渦中にいると、
いま自分の置かれている環境や状況の全体像が見えない P205
・他人の言うことをいちいち右顧左眄しとったら、
あんたのええところは死んでしまいます P230
・同情は侮辱と同義語ですわよ P365
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?