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言葉の宝箱 0567【日記を書くのは自分の過去を大切にすること。愛しく思うこと。たとえそれが楽しいだけの毎日じゃなくても、つらいと泣いた日々でも。きっとこれからだってそういう日々が続く、でもそれも全部自分のものだと受け止めよう】

『南風が吹く』森谷明子(光文社2017/7/20)


松山市に近い瀬戸内海に浮かぶ五木島の分校に通う
高校生たちが俳句甲子園出場を目指す部活小説。
俳句の作り方、鑑賞方法が分り易く記されている。


・日記を書くのは、自分の過去を大切にすること。愛しく思うこと。
たとえそれが楽しいだけの毎日じゃなくても、つらいと泣いた日々でも。
きっとこれからだってそういう日々が続く、
でもそれも全部自分のものだと受け止めよう P48

・考えてもいなかった情景を読みとってみせる。
俳句とはそういうもんだから P106

・海まかせ、自然まかせになるしかない自分、
頼りないとわかっているものにも頼りたくなる自分、
ほんとうはそういう自分に一番いらだっている P109

・感情を無理に言葉にしなくても作れるものがる P158

・俳句は短い。だから、一つの言葉にいろんなイメージを詰め込む(略)
ごたごたと似たような言葉を重ねていたら、それは練りが不足(略)
大事なのは、句に使われた言葉のイメージを最大限に引き出すこと P196

・外から批判するばかりじゃなく
内側から知らなければ、実践しなければ、本当の批判はできない P282

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