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言葉の宝箱0627【人はちょっとしたことで正しい心を失ってしまうかもしれない】
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昭和50年。横浜で刑事をしていた蓑島周平は皆柄下郡雉子宮駐在所に赴任した。ある事件で心身に傷を負った妻の花と穏やかな暮らしをする為、自ら希望した人事だったが、優しくて元気な人ばかりのこの雉子宮にも事件の種は尽きない。平和な田舎の村を守る駐在夫婦が駆け回る警察連作短編。
『日曜日の電話は、逃亡者』『水曜日の嵐は、窃盗犯』
『金曜日の蛇は、愚か者』『日曜日の釣りは、身元不明』連作短編集。
・何が正しくて、何がいけないことなのか P67
・人間が欲深い生きものであることはわかっていたつもり P123
・魔が差す、という言葉がありますけど、
あれは『間が差す」に通じると言います。
間とは、隙間です。
ほんのちょっとしたことで空いた、もしくは開いた心の隙間に、
するっと何か黒いものが忍び込んでしまうというのは、
どんな人にでもきっとあることなのです(略)
嫉妬や傲慢な心や虚栄心など、
様々な黒いものがふいに心の隙間に入ってしまうことはあるんです。
それ自体を咎めることは、誰にもできないと思います P121
・仕事は、何でも大変よ(略)
仕事は、人が生きていくために、
自分の人生を作るためにずっとやっていくものなんだから P141
・人はちょっとしたことで正しい心を失ってしまうかもしれない P175
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