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言葉の宝箱 1150【本音だから、足すも引くもできない】

『0 ZERO』堂場瞬一(河出書房新社2022/2/28)


・なくなったものを見つけるのは、ミステリの基本中の基本でしょう P17

・きっかけは何でもいいと思う。
ここで自分の新しい道が開けるかもしれない。
新しい日常が待っているかもしれない P18

・自ら選んで孤立するんだよ。
積極的に他人に交わらないようにする――
小説ってのは、結局一人で書くもんだからね。
他人から刺激を受けるのがいいっていう人もいるんだけど、
そういうのは小説じゃない P30

・日本の純文は、
自分をさらけ出さないといけないみたいな風潮があるからな。
そんなことができる限界はある P38

・お金の問題となると、人間、我を失いますよね P48

*評伝は、伝記とは異なる。
書く対象に対する批判を盛りこんだり、強烈に感情移入して書き上げる――つまり書く人間の生の感情が滲み出るのが評伝だ P58

・長く身を置いた場所には、
そこにいた人間のカラーが移るようになる P61

・他人の人生を生きられるのが、文学の――小説の醍醐味だよ。
自分の思想や経験を殺して、他人になりきって書くんだ P75

・短編は短距離と同じだから、
呼吸しないで一気に書いてしまわないといけない P87

・ちょっと移動するだけでも
車を使うのが地方都市というものなのだろう P109

・本音だから、足すも引くもできない P141

・磨けばさらに光る P179

・悩みを多くの人で分かち合うより、
まず一人で徹底的に考えた方がいいのではないか? P205

・大きな挫折はしばしば、優れた小説に結実します P249

・分かっていて書かないことは、隠蔽に手を貸すのと同様である P351


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