見出し画像

言葉の宝箱 0226【危険はつきものだけれど、それを恐れていては何も出来ませんよ】

『歌わない笛』内田康夫(講談社文庫2016/8/10)

岡山には珍しい大雪の翌日、美貌の音楽教師の服毒死体が発見されるが、
その手に抱かれたフルートはなぜか左右の構えが逆になっていた。
警察が「自殺」で幕引きを図る中、
その婚約者が溺死体となって川に浮かぶ。
音大移設を巡る汚職と交錯する愛憎が招いた
岡山県中南部(津山、岡山他)を舞台に繰り広げられる
『高千穂殺人事件』のヒローイン本沢千恵子が登場する旅情ミステリ。

・危険はつきものだけれど、それを恐れていては何も出来ませんよ P70

・死んだ者には冷淡なものかもしれない P107

・すべての推理は勘から始まる P126

・人の善意だとか無償の好意だとかいうものの存在に
懐疑的な人間が多いが、そうでなくても、
あまり親切にされると薄気味が悪かったり、迷惑だったりするものである。善意や好意や親愛の情を示そうと思って接近して、
逆に悪意を持っているように誤解されたり、
時には殺されたりすることだってある P129

・自分の責任において思うがまま生きて、それで何が悪い P144

この記事が参加している募集

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?