言葉の宝箱0822【計画することは、夢を見ることは力になる。前へ進もうという力を与えてくれる】

『ストレンジャー・イン・パラダイス』小路幸也(中央公論新社2016/6/25)

晴太多は観光地も名物産業もないほぼ限界集落。そんな故郷を再生するため、Ｕターンして町役場で働く土方あゆみは移住希望者を募集。やって来たのはベンチャー企業の若者、ニートの男、駆け落ちカップルなど、ワケありなはぐれ者たち。彼らが持つ忘れたい過去も心の傷も優しい笑顔、豊かな自然が包み込む。村興し再生物語。

・本当に何もないってことは、これから何でも作れるってことです　P7

・善人だからって世の中をうまく渡っていけるわけじゃなくて、
むしろ善人ほど絶望の淵へ追いやられるような時代　P62

・余計なことは訊かない。
相手が口にするまで遠回しにゆっくり訊いていく　P64

・守るべき家族がいる。誰かがいる。
その守るべき人を守れないで、世界を変えられるはずがない（略）
自分の生活をきちんと守れなきゃならない。
志はあっても、その志で食っていけるはずもない　P71

・料理って要は経験値だよ。
たくさん作っていれば（略）
そのうちに上手になるよ（略）
料理っていうのはどれだけ食べる人のことを考えられるかで決まる　P76

・いじめという感覚は人と人の隙間に入り込んでくるもの　P83

・言わなくてもいいことは、言わない　P99

・環境が変わってそれを楽しめるようになると、
世の中ってたくさんの人生があるなって思っちゃいますよねぇ　P161

・問題として存在する以上は、それを解く方法は、
解決策は必ずあるもんなんだ　P200

・計画することは、夢を見ることは力になる。
前へ進もうという力を与えてくれる　P207

・仕事は何だって大変なことに変わりはないんだけど、
自分たちが納得して一生懸命やっていれば、
そこに楽しさは必ず生まれてくる　P212