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言葉の宝箱0683【人間関係も手術で治せたらいいのに】


『創薬探偵から祝福を』喜多喜久(新潮文庫2015/12/1)


創薬チームは原因不明の難病奇病に苦しむ者の最後の望み。主治医からの依頼を受け、限られた時間内で病のメカニズムを解明、対応する新薬を創造して患者を助けるのが仕事。調査担当の薬師寺千佳と化学合成の鬼才・遠藤宗史は数々の難題をクリアして得た成果で、ある女性を救おうとしている。創薬のお仕事小説でもあるミステリー。
『見えない檻』『百億分の一の運命』『受け継がれるもの』
『希望と覚悟と約束』『破壊、そして再生』5話連作短編集。

・酒が入れば口も滑らかになる P15

・新しいことをやろうとすれば、他のものが犠牲になるのは当然だ P34

・心の距離を縮めてもいいんじゃない P53

・打てる手は打つべきではないか。ノックするきっかけを探していた扉。
その前に立つ時が来たのかもしれない P96

・生物には、体内に侵入した異物を破壊し、排除する機能がある P100

・医療って、相手は自然じゃなくて人間でしょ(略)
人を治すということに、画一化した答えなどない。
おせっかいを焼くことも、冷たく突き放すことも、
他者のプライバシーに踏み込むことも、
自分の判断がもたらした結果を受け止めることも、
全てが「医療」であり、「創薬」なのだ。
今もこれからも、自分にできることは一つだけ。
患者と向き合い、最善と信じられる答えを模索し続ける。
それだけだ P136

・抱きつくという行為は(略)
気持ちをダイレクトに伝える手段としてこれに勝るものはない P156

・情報が欲しいんじゃない。
考えを整理したいだけだ P181

・寂しいなんて言葉は、閃きの邪魔でしかない P182

・アルコールは、薬物の効果に大きく影響を与える。
副作用が強く出ることもある P194

・人間関係も、手術で治せたらいいのに P205

・ライセンスは持っていますが、運転はしません。
リスクマネジメントの一環ですね。
便利なのは分かりますが、
事故を起こした時に支払う代償が大きすぎます P223

・生きる権利があるなら、死ぬ権利だってあると思います。
幸せじゃない人生を強要するなんて、身勝手すぎませんか P239

・守ってもらえなかったことが悲しかった P254

・生きることが最大の親孝行 P260

・誰かを代わりに愛するのでなく、愛した者を追って命を絶つ P272


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